2023年03月13日

ブログ移転のお知らせ

GUTTER ブログはblog.gutter.jpに移転しました。
引き続き宜しくお願い申し上げます。
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2022年12月19日

チラシで振り返る2022年

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2022年を振り返ると、なんといっても前半のピークは七十周年記念展です。本来の仕事のチラシなどの紙媒体だけじゃなく、展示のデザインも探り探りしたので大変でした。大変でしたが、実りあるお仕事でした。
それからもイエローヘルメッツが復活したり、コロナで無くなった公演がやっと出来たりとバタバタでした。
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やったものは基本観に行くのですが、今年はどの作品もレベルが高くオススメしたいものばかりでした。あえて1本あげるとしたら、加藤健一事務所の『スカラムーシュ・ジョーンズ〜』ですね。加藤さんのなりふり構わないフルスロットルに打ちのめされました。すごく良かったです。チラシを1本選ぶとしたら、とても迷いますが『ギラギラの月』かなぁ。着地点が常に見えてたこともあって楽しいお仕事でした。
来年早めに上演される公演のチラシもいくつか出来ています。どのお芝居も途切れることなく成功しますように…。
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2022年12月14日

まちがいだけが、人生か。

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誤餐です。小宮さんから声かけていただいた瞬間時気持ちが高まりました。なにせメンバーが凄い。赤信号の3人に室井さんですよ。そこに売り出し中の那須凜さんにKAKUTAの男前若狭さん。岩男さんは知らなかったんですが、聞くと衣裳の牧野さんの息子さんでした。そういえば、なんかの衣裳合わせの時に、息子がさぁ〜…って言ってらしたなぁ。岩男さんもそのあと勉強でドラマとか観たんですがとても良い役者さんでした。
さらに、さらに作演出がKAKUTAの桑原さんです。KAKUTAは何度も観ていて大好きな作家さんです。なんていうかどれも情熱的で刺激的。桑原さんの名前がチラシに載ってるだけで観たくなる作家さんです。
それからしばらくして、リモート会議なんかがありまして、今回あえて内容と関係ないビジュアルで行くことになりました。それで船です。船は色々撮影許可なんかとらなくて良いし、非日常なムードが出るということからです。扮装はちょっとクラシックな1930年代風にしました。
こういう劇中の役と関係ない撮影の場合、困るのは各俳優に出す指示です。役者さんには撮影時「どんな顔したらいいの?」「どういう気持ちで?」とよく聞かれます。桑原さんてシニカルでアンニュイな面もあるなぁ…どうしようかと迷っていた時ふっと浮かんだのがチェーホフでした。チェーホフって人間くさくて、それぞれの関係がザラザラしてて完全に幸せな人間は出てきません。誰もが悩みを抱えて生きています。そこが桑原さんの描くシニカルな人間たちの世界と繋がりました。
衣裳もちょっとそれっぽいし。
で、船上では、思い詰めた感じの時の表情が欲しい時は「チェーホフで〜」笑顔もやっぱり欲しいので「笑顔で〜」
この繰り返し。結局、笑顔が当選。チェーホフはどこへ行ったのやら。
撮影がすみ、チラシ制作時に桑原さんにあらすじ頼んだんですが、

懐かしい人に逢う午休み
浮き立つ気持ちとざわめく想い
凪いだ日々に僅かに泡立つときめき を
すべて台無しにしそうな 予感 
空は曇天 まがまがしい遠雷 
これはきっと まちがいだらけの午餐会
ついさっき 胸に跳ねたワインのしみが嗤う
「こうなったのはお前のせいさ」

今んとこどんな話かわかりませんが、期待しかないですね。

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2022年12月02日

12月13日で 90歳、来年は『バリモア』

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仲代さんは、12月13日で90歳になられます。90歳で現役の俳優です。素晴らしい。そして来年、3月に90歳で『バリモア』に再挑戦されます。この『バリモア』というお芝居は、実在の俳優ジョン・バリモアの晩年を描いたものです。舞台袖に長年支えてきたプロンプター役がいますが、舞台上にはバリモア役がただ一人。ほぼ一人芝居なんです。素晴らしい。
この『バリモア』なんですが、アメリカではあのサウンド・オブ・ミュージックの大佐役で有名なクリストファー・プラマーが演じトニー賞を受賞しました。プラマーも90歳まで現役俳優だった凄い人ですが、『バリモア』上演時は70歳くらいです。90って数字がいかに凄いかですね。ちなみにプラマーも誕生日が12月13日、同じです。そんな偶然ってある?なんだかゾワゾワします。
この間、無名塾の稽古場にオジャマしたんですが、仲代さんはすこぶるお元気で、まだ12月になったばかりだというのにもう仮のセット組んでお稽古されてるようでした。

2014年、開演前
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『バリモア』は2014年に三軒茶屋のシアタートラムで初演。2015年に無名塾の稽古場で再演されました。2023年は北千住のシアタ−1010です。過去の劇場より大きいので、どんな舞台になるんでしょうか、楽しみです。そこから九州はじめ全国に巡演です。仲代さんが90歳でお元気すぎるので、母親なんかが弱気な時に「仲代さんなんか、90だよ〜」って言って励ましてたんですが、最近は「あの人はねぇ〜」って感じで別物になってきちゃいました。
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2022年05月03日

仲代達矢役者生活七十周年記念展

去年から今年にかけて仲代さんの展示の準備やらなんやら開催やらなんやらやっとりました。
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1952年に俳優座の養成所に入られた仲代さんは、今年なんと90歳になられますが、役者生活も70年になりました。顔見せでちょこっとだけ出るというのではなく、主役で舞台を半年間というのは、まさに現役中の現役。たいしたもんです。

今期の舞台『左の腕』は2021年の秋から2022年の春、4月までありました。東京公演は3月の頭、北千住のシアター1010です。そのシアター1010からギャラリーがあるので仲代さんの70周年を記念した展示を共催でやりませんかと 声がかかりました。といってもですよ、無名塾自体は秋から旅公演中、東京にいません。東京公演の直前まで本番があります。そこで市川に声がかかりました。ありがたいこってす、もちろん即OK。展示をやるのははじめてですが、長年無名塾の舞台のパンフを作ってきたので画像などの材料はけっこうあります。さっそく、とてもセンスがよいお二人に声をかけました。家具屋さんの吉川さんと塾員の江間さんです。吉川さんは展示の知識が豊富ですし、江間さんは衣裳や空間を生かすバランスが良いんです。吉川さんには全体のグレードアップと調度。江間さんには衣裳まわりをお願いしました。

現地を何度も見て一番の問題は壁でした。天井までがすごく高くて5mあります。しかもクリーム色の壁は経年劣化であんまり綺麗でない。そこで5mの壁をできるかぎり黒布で覆うことにしました。黒布の調達は実家の兄に。兄がいる実家の会社は織物の問屋をやっているのでダブル幅(150cm)の黒布を220mくらい入れてもらいました。約60mの黒い壁ができ、結果的にそのおかげで舞台っぽい雰囲気にもなりました。
こんな感じ。
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やってみたい事もありました。
一番やりたかったのは、仲代さん手書きの台詞を貼りつくした部屋です。仲代さんは毎舞台、すべての台詞を半紙に筆で書き、それを部屋に貼って覚えます。その台詞の束が丸ごと残してあるのを知っていました。仲代さんが実際に書いた台詞を壁1面に貼ったらどんなに魅力的だろう…。実際の展示で出来た部屋がこれです。
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俳優座時代からの衣裳も見ものでした。なにしろ1960年代の衣裳、60年前の衣裳の本物です。とってあるのも凄いことです。
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そのほか映画・演劇のポスター、舞台映像、宮崎さんの色紙画、貴重な映画の台本など
もりだくさんの内容でやれました。期間が8日間と少なかったので、また近いうちにどこかでやれたらいいなと思っています。
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タグ:仲代達矢
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2021年05月09日

あーちゃんの誕生日「アケミという名で87で」

母のことは、あーちゃんと呼んでいます。母の兄弟のみならず、子ども世代のいとこ連中もみんな、あーちゃん。母は六人兄弟で上四人が女子、下二人が男子。上からお姉ちゃん、あーちゃん、きいちゃん、はるちゃん、とちゃんづけで呼ばれ、下の二人は、よしと、とみと、と呼び捨て。さすがに我々は、よしとさんかよしとおじさんです。で、上の姦しいというより五月蝿い四人のおばさん達が〇〇ちゃんと呼び合っているので、いつの間にか、あーちゃん。いま気がつきましたが、一番上だけお姉ちゃんというのも変ですね。男子だとお兄ちゃんになるのかな。長女長男は、宿命というか生まれた時から荷が重そうです。

あーちゃんというのは名前の明美からきています。
アケミという名で〜っていう歌が流行った時は即座にチャンネルをかえられ「なんであたしだけホステスみたいな名前でぇ怒れちゃう」と名づけたおじいちゃんを恨んでました。確かに、ほかの三人はヨシミ、キミヨ、ハルミです。おばあちゃんがミヨだったのでミは入れたかったのかな。写真をフェイスブックにあげたらカワイイとほめてもらいましたが、全くもてなくて、男子を引き連れて歩いていたお姉ちゃんのボーイフレンドを分けてもらってたようです。
ダッコされてる頭でっかちがオレ
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あーちゃんはこの間の5月5日が誕生日でした。10年くらい前までは花とかも送っていたんですが、普段宅配弁当ばっかりですし、ちょっと美味しいタベモンがいい、というわけで、みなさんご存知のスープ詰め合わせを送りました。東京だとどこにでもあるものでも三河では喜ばれます。二子のデパートの地下街から5日着で送りました。その時のこと。
「母の日のラッピングにしますか」と聞かれ、ちょっと悩んでいると「普通のでいいですか」と矢継ぎ早。で、「…5日が誕生日だから…」とボソっと言ったら、店員さんパァっとした顔になり
「母の日のラッピングにお誕生日シールもはりましょう!」
なのでめずらしいダブルラッピングが届きました。まぁ母の日は母の日で送ればいいんですが…横着してます。
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2021年04月26日

ハトコと遠距離おしごと

最近フェースブックでやりとりするようになったハトコがいます。Hさん。Hさんはちょっとマズイので…名前のほうで…Hさん。あ〜そっちもダメか。まぁH Hさんにしときます。
彼とは全く記憶にない3歳ころと、法事の時の遠目の会釈でしか交流のなかったんですが、去年の5月頃、たまたまFB上で見つけてもらいました。

彼は自分よりちょっと上。市川のお爺さんの弟の孫にあたります。つまり市川の父のいとこの子ですが、こちら愛知の蒲郡から東京、あちらはずっと静岡ということで全く交わる部分がなかったんです。

3歳ころの写真です。
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一枚目は、先頭の泣きそうな頭でっかちがオレ。次が兄貴でその後ろのハニカミ坊やがハトコ。二枚目は、年下のくせに前で我が物顔がオレで後ろがハトコ。しかし剥製の亀に乗るかね。ザ昭和って感じですね。おそらくハトコ一家が家族旅行で蒲郡にいらっしゃったんだと思います。全く覚えてないですが…。
その彼と偶々共通の知り合いがフェースブックにいて、あっちからこっちからコメントしてるうちに「もしかしてきよあき君ですか?」と言われたわけです。
よく覚えていたな。いやよく名前知ってたなという感じ。それでお互いイイネイイネのやりとりがしばらくあり、お仕事する事になりました。

「すみません、基本的なことですみませんが、なんのお仕事を〜」なんてとこから…よく声をかけてくれました。

で、頼まれたのは、プライベートな出版なのですが、波乱万丈な人生のなかでもへこたれず、常に開拓と挑戦を続け、ついに不織布のパイオニアになった人物の一代記です。不織布といえばマスク。みなさんご存知、毎日欠かすことがない、いまや下着の一部みたいなもんですが、あれをどうやって形にするのかなんて考えたことありませんでした。不織布は繊維を織らずに絡めてシート状にしたものです。その特徴のひとつが機密性の高さ。それゆえコロナ最前線で活躍する医療用のN-95マスクなんかに活かされているわけですが、普通にミシンで縫うと穴が空いてしまいます。そこで当時(40年くらい前ですが)できたばっかりの、糸を使わずに融着できる超音波ミシンに目をつけ、何度も打ち合わせし、サージカルマスクの開発していったのです。いや〜プライベートの出版ではもったいないお話。ガイアの夜明けレベルのお方でした。いまの緊急事態に本当にタイムリーで勉強にもなりました。

それで冊子のなかにも、不織布でなにかできないかな、そこがキモだなと考えて、見返しを不織布にしてみました。とてもニャラニャラしてるし、はじめて使うので心配でしたが、なんとかうまくいきました。表紙は不織布の年輪。ロール状のものをHHさんが現地の工場で撮影。合作です。
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表裏合わせるとロールの感じがわかります。
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あんまりHHってイニシャルにする必要もなかったですがHHさん、ありがとうございました。



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2021年03月19日

「ちいさなちいさな王様」ができるまで

「ちいさなちいさな王様」のビジュアル作りに声をかけていただきました。最初にやるのは本を読むことです。
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お話では、主人公僕の部屋にいつからかちいさな王様が遊びにくるようになり、交流がはじまります。そうすると人間社会とずいぶん違うことがわかってきます。王様の世界では大きく生まれて成長するにつれ小さくなり、しまいには見えなくなってしまうんです。この奇妙で哲学的なファンタジーを女優の藤野涼子さん(僕)とロボットOriHime(王様)がリーディングして映像化…。
ん? シネマ? 
どういうことでしょうか。
しかもロボットにはパイロットと呼ばれる操縦する人がいて、遠隔地からパソコンで操作するようです。
ん〜どういうことでしょうか。何回か聞いてもピンときませんでした。声はパイロットの声が流れるんです。
で、図にしてみました。わかった けど 大変そう。これはチャレンジです。
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さてビジュアル作りの撮影です。
本を読むと舞台はドイツ。はっきりかかれてないですが、40〜50年前なのかな。本の中にある挿絵を参考に少しクラシックな雰囲気にしようと思い、よく知ってる家具屋さん、座間のリクラマさんにセット作りをお願いしました。前にリクラマさんの展示で部屋のものがあったのでイメージが湧きやすかったです。
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藤野さんは男の子の役なので、中性的かつクラシックな衣裳、OriHimeには動ける王様の衣裳と王冠を作りました。それで出来上がったのが
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チラシはこんな感じになりました。
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出来上がったシネマはこちらから、無料です。メイキングも面白い。
http://kyosei-kyoso.jp/events/orihime/
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2021年01月13日

コロナで幽閉

朝、池に氷が張っているのを見るのはなんとなく楽しい。初氷の時はなおさらです。昨日まで池に垂れて、水面の波紋を描いていた葉っぱが、氷に包みこまれて凍っています。葉っぱの形に立体になった部分が、テカテカカリカリしていて美味しそう。こんな和菓子もあったな、そもそも砂糖の固めた部分が好きなんです。シナモンパンを買う時も、なるべく砂糖のダラリ部分の多いものを選んでしまいます。横道にそれましたが、はじめて池に張った氷を発見するのは、初雪が降ってきたのワクワク感を100とすると、30くらいはあるかもしれない。雪国の人からすればずいぶん呑気な話だけど…
今日は暖かく、溶けた水面に眩しく太陽の光があたってキラキラしています。近寄れば、勘違いしたメダカが数匹泳いでいるのが覗けるかもしれません。
さて、コロナコロナで新年明けました。あまり仕事もなく暇なのですが、氷の下のメダカのように膨大な時間を無駄に過ごしています。本くらい読めばいいのですが、2021年になって読んだ本は井伏鱒二くらい。「山椒魚」とその元になった「幽閉」の入った短編集を読みました。なぜ井伏鱒二かというと、昨年末無名塾で太宰治の「人間失格」をやってまして、太宰治が井伏鱒二に師事していたからです。あの太宰治が強く惹かれた井伏鱒二の作品とはどんなモノだったのか、そこに興味がわきました。それで読んだのですが、とても面白かったかったです。リアルな描写の中にファンタジーな部分もあり、太宰が惹かれたのはそんな部分かなと勝手に想像。「山椒魚」ははじめてな気がしなかったので、高校生くらいの頃に読んだのかも。もしかしたら国語の試験問題でチョロっと出てたのかもしれません。よくある既視感です。そこから試験で出た小説の前後が読みたくなって、図書館で探して読んだりもしました。問題を間違えても達成感あります。で感想かんですが、「山椒魚」と「幽閉」だと「幽閉」の方が好みでした。山椒魚狙いすぎな感じがして…そしてなんと井伏鱒二は「幽閉」の着想をチェーホフの「賭け」から得ているそうです。

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「賭け」という作品は、15年幽閉生活に耐え、部屋から出なかったら一生遊んで暮らせる大金をやろう という賭けをするお芝居です。10年くらい前に華のん企画の制作で公演されたものに関わっていて、何度か観ましたがとても面白かったです。自分だったら何日の幽閉に耐えられるでしょうか?一冬なんて全く無理。家から全く出ないなら頑張ってもせいぜい1週間でしょう。仮にもし、2週間全世界の人が幽閉生活に我慢したらコロナとの賭けに勝てるのでしょうか?それとも山椒魚のように閉じ込められてしまうのか…。
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2021年01月08日

ふりかえると収穫も多かったコロコロの2020年。

時間って何にもしないと早く過ぎます。記念すべき2020年がコロナでボーッとしてる間に過ぎてゆきました。やれやれ、いろんなことがどうでもいい感じになるのが怖ろしいです。
力士がやるように両手で顔をパンパン、両手をくんで思いっきり上に伸ばして、ゆるんだ体と心を動かさなきゃ。
たくさんの中止と延期、縮小があった2020年なんですが、後半はシビレを切らした各制作陣が安全な抜け道ややりどころを探し出し、色々と声をかけていただきました。

そこからいくつか
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無名塾の円地晶子さんのひとり芝居『声』
誰だかわかんないし、何着てるのかわかんないし、何持ってるかもわかんない。アンティークなネグリジェとアンティークな電話。仲代御大に、いつも書いてるのじゃなく作品のイメージで題字を頼んだら30個くらい楽しんで書いていただきました。で選んだのがこれ、こりゃ書けんわ。

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その仲代さんが米寿、88歳でコロナが蔓延する中、東北に旅公演されたのが朗読劇『人間失格』イラスト は村田篤司さん。仲代さんのようでもあり、太宰治のようでもあり、いいですね。本当は有名な太宰の頬杖は左手なんですが、これはこれでとってもいいです。

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加藤健一事務所の『ドレッサー』ドレッサーのビジュアルってほとんど老いたシェイクスピア俳優と付き人の二人のパターンが多いんです。こちとらもその頭しかなかったんですが加藤さんから戦争をテーマにしてくれとお題がでました。それでこの背景になっている写真が見つかりました。本当に空爆された劇場です。そこから合成したんですが本物の迫力は違いますね。

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前進座『残り者』江戸城明け渡しの最後の日に城に残ってしまった奥女中5人と白猫のお話。もうそれだけで面白い。なにかと男性陣中心の前進座ですが、女性ばっかりでとても面白い舞台になりました。

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シーエイティプロデュース『Now.Here.This』ミュージカルです。いまここに生きる私は世界にひとりだけ。自分のアイデンティティを見つめ直す。苦難に向き合ってるいまだからこその舞台でした。

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