2021年03月19日

「ちいさなちいさな王様」ができるまで

「ちいさなちいさな王様」のビジュアル作りに声をかけていただきました。最初にやるのは本を読むことです。
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お話では、主人公僕の部屋にいつからかちいさな王様が遊びにくるようになり、交流がはじまります。そうすると人間社会とずいぶん違うことがわかってきます。王様の世界では大きく生まれて成長するにつれ小さくなり、しまいには見えなくなってしまうんです。この奇妙で哲学的なファンタジーを女優の藤野涼子さん(僕)とロボットOriHime(王様)がリーディングして映像化…。
ん? シネマ? 
どういうことでしょうか。
しかもロボットにはパイロットと呼ばれる操縦する人がいて、遠隔地からパソコンで操作するようです。
ん〜どういうことでしょうか。何回か聞いてもピンときませんでした。声はパイロットの声が流れるんです。
で、図にしてみました。わかった けど 大変そう。これはチャレンジです。
OriHime
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さてビジュアル作りの撮影です。
本を読むと舞台はドイツ。はっきりかかれてないですが、40〜50年前なのかな。本の中にある挿絵を参考に少しクラシックな雰囲気にしようと思い、よく知ってる家具屋さん、座間のリクラマさんにセット作りをお願いしました。前にリクラマさんの展示で部屋のものがあったのでイメージが湧きやすかったです。
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藤野さんは男の子の役なので、中性的かつクラシックな衣裳、OriHimeには動ける王様の衣裳と王冠を作りました。それで出来上がったのが
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チラシはこんな感じになりました。
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出来上がったシネマはこちらから、無料です。メイキングも面白い。
http://kyosei-kyoso.jp/events/orihime/
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2021年01月13日

コロナで幽閉

朝、池に氷が張っているのを見るのはなんとなく楽しい。初氷の時はなおさらです。昨日まで池に垂れて、水面の波紋を描いていた葉っぱが、氷に包みこまれて凍っています。葉っぱの形に立体になった部分が、テカテカカリカリしていて美味しそう。こんな和菓子もあったな、そもそも砂糖の固めた部分が好きなんです。シナモンパンを買う時も、なるべく砂糖のダラリ部分の多いものを選んでしまいます。横道にそれましたが、はじめて池に張った氷を発見するのは、初雪が降ってきたのワクワク感を100とすると、30くらいはあるかもしれない。雪国の人からすればずいぶん呑気な話だけど…
今日は暖かく、溶けた水面に眩しく太陽の光があたってキラキラしています。近寄れば、勘違いしたメダカが数匹泳いでいるのが覗けるかもしれません。
さて、コロナコロナで新年明けました。あまり仕事もなく暇なのですが、氷の下のメダカのように膨大な時間を無駄に過ごしています。本くらい読めばいいのですが、2021年になって読んだ本は井伏鱒二くらい。「山椒魚」とその元になった「幽閉」の入った短編集を読みました。なぜ井伏鱒二かというと、昨年末無名塾で太宰治の「人間失格」をやってまして、太宰治が井伏鱒二に師事していたからです。あの太宰治が強く惹かれた井伏鱒二の作品とはどんなモノだったのか、そこに興味がわきました。それで読んだのですが、とても面白かったかったです。リアルな描写の中にファンタジーな部分もあり、太宰が惹かれたのはそんな部分かなと勝手に想像。「山椒魚」ははじめてな気がしなかったので、高校生くらいの頃に読んだのかも。もしかしたら国語の試験問題でチョロっと出てたのかもしれません。よくある既視感です。そこから試験で出た小説の前後が読みたくなって、図書館で探して読んだりもしました。問題を間違えても達成感あります。で感想かんですが、「山椒魚」と「幽閉」だと「幽閉」の方が好みでした。山椒魚狙いすぎな感じがして…そしてなんと井伏鱒二は「幽閉」の着想をチェーホフの「賭け」から得ているそうです。

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「賭け」という作品は、15年幽閉生活に耐え、部屋から出なかったら一生遊んで暮らせる大金をやろう という賭けをするお芝居です。10年くらい前に華のん企画の制作で公演されたものに関わっていて、何度か観ましたがとても面白かったです。自分だったら何日の幽閉に耐えられるでしょうか?一冬なんて全く無理。家から全く出ないなら頑張ってもせいぜい1週間でしょう。仮にもし、2週間全世界の人が幽閉生活に我慢したらコロナとの賭けに勝てるのでしょうか?それとも山椒魚のように閉じ込められてしまうのか…。
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2021年01月08日

ふりかえると収穫も多かったコロコロの2020年。

時間って何にもしないと早く過ぎます。記念すべき2020年がコロナでボーッとしてる間に過ぎてゆきました。やれやれ、いろんなことがどうでもいい感じになるのが怖ろしいです。
力士がやるように両手で顔をパンパン、両手をくんで思いっきり上に伸ばして、ゆるんだ体と心を動かさなきゃ。
たくさんの中止と延期、縮小があった2020年なんですが、後半はシビレを切らした各制作陣が安全な抜け道ややりどころを探し出し、色々と声をかけていただきました。

そこからいくつか
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無名塾の円地晶子さんのひとり芝居『声』
誰だかわかんないし、何着てるのかわかんないし、何持ってるかもわかんない。アンティークなネグリジェとアンティークな電話。仲代御大に、いつも書いてるのじゃなく作品のイメージで題字を頼んだら30個くらい楽しんで書いていただきました。で選んだのがこれ、こりゃ書けんわ。

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その仲代さんが米寿、88歳でコロナが蔓延する中、東北に旅公演されたのが朗読劇『人間失格』イラスト は村田篤司さん。仲代さんのようでもあり、太宰治のようでもあり、いいですね。本当は有名な太宰の頬杖は左手なんですが、これはこれでとってもいいです。

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加藤健一事務所の『ドレッサー』ドレッサーのビジュアルってほとんど老いたシェイクスピア俳優と付き人の二人のパターンが多いんです。こちとらもその頭しかなかったんですが加藤さんから戦争をテーマにしてくれとお題がでました。それでこの背景になっている写真が見つかりました。本当に空爆された劇場です。そこから合成したんですが本物の迫力は違いますね。

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前進座『残り者』江戸城明け渡しの最後の日に城に残ってしまった奥女中5人と白猫のお話。もうそれだけで面白い。なにかと男性陣中心の前進座ですが、女性ばっかりでとても面白い舞台になりました。

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シーエイティプロデュース『Now.Here.This』ミュージカルです。いまここに生きる私は世界にひとりだけ。自分のアイデンティティを見つめ直す。苦難に向き合ってるいまだからこその舞台でした。

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2020年06月26日

胆石でミクニ

2019年の2月の終わりころだったか、急に脇腹がすごく痛くなり、夜間の診療所にかけこんだ事がありました。次の日エコーで確認すると胆石。胆のうに約1cmの石が見つかったんです。尿管結石もやっているので、石が出来やすい体質なのかも。
胆のうは肝臓から出る胆汁を貯めておく保管庫のようなもので、脂肪の消化を助ける働きをしてるんだそうです。卵とかお肉とか、胆汁をたくさん必要とする食べ物が来た時に、胆のうが大きく動きます。その時、中にある石が一緒に動いて出口付近に運ばれて行きつまったりすると、痛くなるわけです。そんな説明を聞きながら…
「胆石症を治すには、石だけを取ることは出来ないので、胆のうを全部摘出する手術をします」
「胆のうはとっても大丈夫なんでしょうか?」「大丈夫です」 
「先生、いつ、手術をしたらいいんですか」
「痛くて我慢できなくなった時…」「…えッ」
それからダマシダマシの1年と4ヶ月。いまは我慢は出来てるっていうか、痛くもない。ですが、コロナでヒマです。病院もヒマ。ならば我慢が出来ない痛みがいつかくるのを待つより取ってしまおう。と、気楽に考えて手術してきました。
はたして胆のうは取っても本当に大丈夫なんでしょうか? 調べるとなんでもその昔、馬や鹿なんかは胆のうがないのを見て、ならば人もとっても問題なかろうという事で摘出する事になったとか……単能ってことではないよね。…不安。

手術はきずの小さな手術で有名な四谷メディカルキューブでやりました。凄腕のリアル大門&城之内の外科医と麻酔医。オペ室内も9割がた女子でした。女子のほうが、丁寧で行き届いていて清潔なのかも。腹腔鏡手術で二泊三日の入院。二日目から普通食シャワーOK。三日目からはお風呂もOK。医学の進歩は凄いです。さらに凄いのは部屋と食事でした

豪華。全室個室。10畳くらいあるかも。ホテルみたいって言われるそうですが、こんなホテルに泊まったことないです。
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そして食事がミクニ。ミクニですよ。びっくりするほど美味しい。
朝食:2種のパン、麦入り具たくさんスープ、ほうれん草のソテー、有機紅茶、フルーツ、牛乳
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メイン料理を並べると
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朝食:麦入り具たくさんスープ 昼食:帆立と海老のカレー
夕食:魚のグリエ 朝食:擬製豆腐
そのほか副菜も美味しかった。
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とにかく美味しすぎて残せない。お腹切ってるのに…。
全部平らげたせいか、全身麻酔のせいか…帰ってからややお腹調子悪くなりました。なのでお粥。美味しかった。ミクニも最初はお粥でも良かったかな。それでこのミクニ、ミクニマンスールといって美しく、おいしく、優しいというコンセプトで作ってるそうです。しかも保険内でした。贅沢すぎる入院ですが、しないにこしたことはないのでご注意を。
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2020年05月16日

そうそう、浮世絵は、おもしろそう、たのしそう

浮世絵にはじめて興味を持ったのは小学生の時。切手です。見返り美人、写楽、このあたりは高い切手の代表格。手が届きませんでした。広重の蒲原も高かったなぁ。せいぜい歌麿のビードロとか…。それから大人になって浮世絵を観るようになりました。ゴッホとかの印象派の展覧会なんかで逆に日本の浮世絵を勉強し、だんだん北斎、広重、歌麿といった有名所じゃない絵師のも観るようになっていきました。なかでも特に気に入ったのが渓斎英泉です。彼の描く下町の娘や遊女は退廃的で、艶があり、顔に感情が見えます。つまりリアルさがあるんです。時代的には英泉は、歌麿より少し後で、北斎の最晩年と同じ時代なので、浮世絵界にも、少しずつ人物にリアルさが求められてきたせいかもしれません。また、英泉は私生活もドラマチック。酒と女を愛して放蕩無頼、花街で女郎屋の経営もやってたようでそれも影響あったのかな。
その彼の代表作のひとつが『今様美人十二景』1822年頃の作品。
これは美人大首絵12枚のシリーズで、描かれた女の性格や表情を「〜そう」と副題を記しています。こま絵(上の巻物の囲み)で江戸名所を付き。
この中の1枚を何年か前に入札会で手に入れました。
「しんきそう」
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ほかには
「あいそがよさそう」  「おてんばそう」  「おとなしそう」
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「てごわそう」    「きづかなそう」   「うれしそう」
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 があり、残りは 
「おもしろそう」「うわきそう」「しづかそう」
「くがなさそう」「てがありそう」の12個のようです。
ちゃんと確かめたことはないんですが…
上にあるこま絵は、美人絵と関連あるんですかね。よくわかりません。そもそも十二景という名はこの場所からきてると思うんですが、美人のみなさん部屋にいるし…。「でごわそう」には登るのに大変そうな山があったり、「おもしろそう」で隅田川の舟遊びの絵があったり…するから言葉遊びで洒落れてるのかな?…謎です。

まぁ、それにしても今から200年も前の江戸時代に版元と「次はおてんばいいんじゃない」とか「てごわそうもいれましょう。」なんて打ち合わせしてたのか〜なんて考えると楽しいです。
こういうシリーズものって、富嶽三十六とか江戸百とか有名なのは全部知ることはできるんですが、ほとんどは画集にも揃いでは載ってないし、浮世絵展でもシリーズでみられない。『今様美人十二景』をいつか12枚揃えることを目標にしてたのにまだ1枚のみ。貧乏じゃ無理ですわ。
タグ:渓斎英泉
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2020年05月12日

7日間ブックカバーチャレンジに誘われる

『7日間ブックカバーチャレンジ 』というのが、SNS上で流行っております。コロナで家にみんないるので、何かしらつながっていこう!読書文化の普及に貢献しよう!みたいな感じです。チェーンメールっぽいからお断りっていう堅物もいますが、こちとらお構いなし。で、7日間好きな本を紹介する 『7日間ブックカバーチャレンジ 』にのっかりました。チャレンジってほどじゃないけどね。そもそも7日間じゃ全然足りない、80日間世界一周しちゃうくらい紹介したいです。とりあえず影響された本を並べました。う〜ん小説が入ってない。

1.和田誠『お楽しみはこれからだ』
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キネ旬に連載されてました。映画の名セリフと似顔絵と和田さんのうんちく。映画好きになり、ゆくゆくデザイナーになる きっかけになった1冊です。なんどもなんども読んだのでかなりボロボロ。

2.高野文子『るきさん』
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ファンです。純粋にファンです。寡作ながら次回作にいつも驚かされます。そして全ての本が愛おしい。なかでも愛すべき一冊。サインしていただく機会があった時にまよわず『るきさん』を選びました。

3.フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』
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夢中になって読んだ本。児童文学でオススメするならこれですね。友人が入院した時にもっていく本の中に必ず入れ、喜ばれます。

4.植草甚一『スクラップブック』全40冊。
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日本の雑学の草分け。その植草さんのすべてが詰まったシリーズ。どんどん読みすすめたいんだけど、こっちの知識がなさすぎて内容の面白さが今ひとつわからない回ばかり。なのでまぁまぁわかる映画とかヒッチコックとか回だけ残してあります。付録で毎回手書きの日記が付いているんですが、これが面白い。スクラップブックは復刻版が出てるので手に入りやすいし、日記は日記だけを集成した『植草甚一コラージュ日記』が出てるようです。ぜひ。

5.滝田ゆう『寺島町奇譚』
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なにもかもが好き。「前略おふくろ様」というテレビドラマのタイトルバックに滝田ゆうの絵が使われていて、そこから本格的に読みはじめました。もう30年も前に亡くなってしまった方ですが唯一無二の絵。サイン本を持ってたんですが行方不明になり、しょぼくれてます。滝田ゆうさんは落語やお酒に関わる本も多いんですが、まぁ、まず『寺島町奇譚』

6.和田誠『倫敦巴里』
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またまた和田さんです。敬愛するおじさんに教えてもらったものすごい本。和田誠が似顔絵を描く画家というのは誰でも知ってますが、絵にとどまらず文体や作風、演出まで似せるとは驚きです。唸ります。あんまり凄いので古本を何冊も買って、わかってくれそうな人にプレゼントしてます。これも復刻本が出たのでお求めやすくなりました。

7.『チエーホフの風景』

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1904年に亡くなっているのに驚くべき量の写真と資料が盛り込まれた大著です。同時代の著名人と比べても圧倒的。こんなに写真が残ってる人がいるだろうか。チエーホフは写されるの好きですね。まあハンサムだし、ナルシスト。チエーホフが好きでこれから上演したい人はこれ一冊あれば充分。大満足の一冊です。


ブックカバーチャレンジ 番外編
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『Xへの手紙』

父が亡くなってもう20年以上になります。亡くなってしばらくして、父が育った明治に建てられた家を、市の区画整理でやむなく壊すことになり、そのいまにも崩れそうな本棚に残っていたのがこれ。父が大好きだった小林秀雄の『Xへの手紙』、昭和24年発行。青山二郎の装丁です。
『芭蕉俳句集』
父の叔父にあたる中村俊定先生が編纂された本です。芭蕉の研究家であった俊定先生は、親戚中から東京のおじさんとよばれ尊敬されていました。おじさんも亡くなられて35年以上経ちましたが、東京に出てきた頃は、雪ヶ谷の家によく遊びに行きました。大先生なので話を聞いてるだけでしたが
「おれが芭蕉やっとるのに、息子も孫も甥っ子も誰も興味をしめさなかった」と言ってたのを思いだします。
小林秀雄も芭蕉もこれまでは深く入ってこなかったけど…
少しこれから変わるのかな。
タグ:和田誠
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2020年05月11日

コロナの渦にのみこまれる

2020年になってからの1番の楽しみはオリンピックでした。なぜなら最初の抽選で陸上が当たっていたからです。
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いまはモチベーションが限りなく0に下がりました。そんなことより、仕事の中心である演劇が大きな渦にのみこまれてしまいました。

無名塾の『タルチュフ』東京公演。3月8日が初日でしたが中止になりました。
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2月末に早々と仲代さんが中止の決定をされました。この頃はまだ他人事のような感じでして、正直3月に入ってからの判断でいいんじゃないかと内心思ってましたが、決断が早く間違いなかったです。9年前は3.11が東京公演の初日でした。奇しくも同じサンシャイン。残念です。今回のパンフは、仲代さん特集をみてもらいたかったんです。仲代さんにも「盛りこみすぎじゃない」と言われたほどのボリューム。たくさんの人に届けたかったです。悔しい…。
その後3月に入って、しきりに感染後2週間空けるという期間がマスコミにとりざたされました。この2週間様子見るというのを、2週間経てば感染が収まると勘違いしていました。感染はカノンのように次から次へと新しい2週間を作りだし、次から次へと多くの舞台がのみこまれ、中止や延期においこまれました。演劇は三密の中でこそ味わえるもの、コロナの標的にされたような感じです。

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エイコーン 栗原小巻さんの『ピアフ』は3月から九州旅公演中でしたが、途中から中止に。テアトルエコーの『ママゴト』​は初日が4月18日。3月末にエコーからパンフの連絡がこないなと思ってたら延期に。5月の連休明けからは加藤健一事務所の『サンシャインボーイズ』が延期に。パンフ進行中でしたが色校正でストップ。まさか5月までと思ってないので、3月頃は、加藤健一事務所の人と「サンシャインは5月で良かったですね〜」と余裕で話していたのに…。加藤健一さん役者生活50周年、加藤健一事務所40周年といつ記念公演でした。どーすんの。

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6月の公演もすでに2つ。ひとつは無名塾の稽古場公演『サロメ』。チケット発売前に決断しました。もうひとつは旧友ケベちゃんの『半脱げの靴下』どちらもチラシは刷りあがっていました。小規模の公演は公演当日のほかに、稽古場が借りられないという問題もあります。公演当日はかろうじて大丈夫になったとしても、稽古場が使えないと公演できません。やれやれ。今はというと、おそるおそる進行中のものも何本か、7月からはじまるものも…。そろそろ渦から大きく飛びだし、のんびりと大海で泳ぎたいものです。
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2020年02月23日

古梅と新梅

借家の片隅にいまにも倒れそうな梅の老木があるんです。倒れそうなというか、実際に倒れてしまい、丸太やらお向かいの家で使ってた敷居やらで支えてなんとか立ってます。梅は皮でも生きると言われるそうですが、まさしくそんな感じ。真ん中あたりに白いキノコ的なものも出来てしまっています。これが古梅霊芝かな?と思い、ノコギリで削ってヤフオクに出したら三千円で売れました。
横道にそれました。ヤフオクってしまいましたが、心配なんです。それでなんとか子孫を残せないかと考えまして、挿し木したんですがダメ。それなら種から発芽させられないかとやったんですが…ダメ。試行錯誤していると、ネットで種を削って冷蔵庫で冷やすという情報を得ました。それで何粒かやってみたら、たったひとつだけ芽が出たんです。本当はしまった事も忘れちゃってたんですけどね。春になって冷蔵庫の奥で見つけ「ん〜なんだ、これは梅干しの古いのか…んっあれっ」てな感じ。

そこから鉢で大事に育てて6〜7年、カイガラムシがびっしりついて危ない時もありましたが、ついについについに今年、花が咲きました。
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梅の実生から梅の花。とっても嬉しいです。

老木もまだ頑張ってます。
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2019年12月25日

2019年をふりかえると…

2019年の舞台は1月の「スケリグ」から始まりました。表紙は柳智之さんのイラスト。天使のお話なので背中に羽のあるTシャツなんかどうですか?と自主プレしたら通り、嬉しかったです。
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5月は加藤健一事務所の「テイキングサイド」と「マラソン」。「テイキングサイド」のチラシは良かったと思うし、芝居も良かったけどお客さんの入りはいまひとつ。お芝居は娯楽だけではない。社会派のお芝居でも満員になる文化にたいするゆとりが欲しいです。「マラソン」は走りながら芝居する二人芝居なんですが、役を入れ替えての公演がありました。マチネ、ソワレで役が違うんです。あっぱれ!
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7月は「じゃじゃ馬ならし」と「ひとごろし」。「じゃじゃ馬ならし」は子供のためのシェイクスピア最後の作品になりました。素晴らしい舞台なのに続けられないのはどこに問題があるのだろう。解決策を見出し、早めの復活を期待したいです。「ひとごろし」は前進座の役者さんのイラスト。山本周五郎原作の面白い本。松田優作主演で映画化もされています。
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8月はテアトルエコーの「バグ・ポリス」に「蜜蜂と遠雷」。「バグ・ポリス」は最初に台本読んだ時、人物の出入りがどうなっているか全く理解できず、ユーチューブであがっていた海外の舞台映像を観ながら台本読みました。「蜜蜂と遠雷」は三度目。出演者が豪華でした。
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10月は無名塾の「タルチュフ 」の能登公演。ここんとこのんびり電車で行ってたんですが、今回は浸水で新幹線が動かず、飛行機。飛行機苦手です。無名塾公演は能登にはじまり東京で終わる半年間。東京は2020年3月です。87歳の主役仲代さんをぜひ!加藤健一事務所のコメディ「パパ、I love you!」はおなじみの顔ハメ。福岡のイラストレーターに発注したんですが、日帰りで本多劇場に観劇にきてくれました。ありがたいです。そのほか、お芝居ではないですが10月の第三土日は毎年「三茶de大道芸」盛り上がりました。今年は外国語チラシを作りました。だんだんそうなっていくのかな。
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12月はテアトルエコー「イズヒーデッド?」と「虹のかけら」。「イズヒーデッド?」のイラストは伊野孝行さん。今回もステキな絵を描いてくれました。彼はやっぱり上手いですね。「虹のかけら」は去年の再演。開演前のご注意アナウンスは三谷さん。スマートフォンなどは電源をお切りになるか、水没させちゃってください って言ってたのが良かったな。
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演劇の公演以外のビックイベントとしては、ラグビーワールドカップがありました。公式球はギルバート。今年からギルバート販売元のスズキスポーツの宣伝をやらせていただいています。
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これ以外にも色々…みなさまありがとうございました。

タグ:スケリグ
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2019年11月30日

パン屋さんでジャズボーカル

ジャズボーカルが好きになったのは大学生の頃。四畳半に大きなステレオ置いて、アンプは重いほうがいいとかなんとかわかった風な顔して、LP買ったりもらったりしてブイブイ聴いてました。最初は歌い上げちゃうヤツとかスウィングしまくりが好きだったんですが、だんだんモダンで軽いのが好みになってきました(ジャッキー&ロイとか)。その頃の情報源は大学の近所にあったジャズ喫茶とラジオとうるさがたの友達。その後、働くようになりだんだん聴かなくなっていきました。
それが、ここんとこまた聴いてます。情報源は近所の小さな小さなパン屋さん。お客さんが三人も入ればいっぱいになっちゃう狭さなんですが、パンはすんごく美味しい。早くいかないといつも売り切れ。そんでもって、いつも気になる曲がかかってます。ジャズボーカルです。いまかかってる曲は、食パンの棚の上のスピーカー横のCDでわかります。
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その日も瑞々しい軽やかな歌声が気になりました。パンをレジに持っていき、ハンチングのオシャレなご主人が袋にいれてくれてる間に…。
「写真撮ってもいいですか?」
「どーぞどーぞ」
「ここ、けっこう曲の情報源なんです。この間はタイトルをこっそり覚えてって手に入れました」
「へぇ…誰ですか?」
「マル・フィッチです、これがあちこち探してもなかなかなくて…」
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「あぁマル・フィッチ…なかなかないかも…」「良かったです」

今日の方はビヴァリー・ケニー
「有名な方ですか?」「けっこう有名です、彼女はこれでなくても、どのアルバムもいいですよ」

知らんかった。
さっそくYOUTUBEで聴いてみる。イイ、すごくイイ。That's allという曲が好きなので、それが入ってるものをまず買ったら、ほかのものも欲しくなり、ついつい大人買いしまった。
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手に入れたなかではPLAYBOYSというアルバムが秀逸です。
ビヴァリー・ケニーは調べると1932年生まれ、仲代さんと一緒でした。でしたが、1960年に28歳で亡くなっています。イイものは古くならないですね。モダンだわ。この曲を自分が最初にジャズボーカルを聴き始めた頃と同じ年齢の、いまの大学生はビヴァリー・ケニーをどう感じるんだろう。ちょっと感想聴きたくなりました。
posted by gutter at 19:20| Comment(0) | 日記