2020年05月16日

そうそう、浮世絵は、おもしろそう、たのしそう

浮世絵にはじめて興味を持ったのは小学生の時。切手です。見返り美人、写楽、このあたりは高い切手の代表格。手が届きませんでした。広重の蒲原も高かったなぁ。せいぜい歌麿のビードロとか…。それから大人になって浮世絵を観るようになりました。ゴッホとかの印象派の展覧会なんかで逆に日本の浮世絵を勉強し、だんだん北斎、広重、歌麿といった有名所じゃない絵師のも観るようになっていきました。なかでも特に気に入ったのが渓斎英泉です。彼の描く下町の娘や遊女は退廃的で、艶があり、顔に感情が見えます。つまりリアルさがあるんです。時代的には英泉は、歌麿より少し後で、北斎の最晩年と同じ時代なので、浮世絵界にも、少しずつ人物にリアルさが求められてきたせいかもしれません。また、英泉は私生活もドラマチック。酒と女を愛して放蕩無頼、花街で女郎屋の経営もやってたようでそれも影響あったのかな。
その彼の代表作のひとつが『今様美人十二景』1822年頃の作品。
これは美人大首絵12枚のシリーズで、描かれた女の性格や表情を「〜そう」と副題を記しています。こま絵(上の巻物の囲み)で江戸名所を付き。
この中の1枚を何年か前に入札会で手に入れました。
「しんきそう」
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ほかには
「あいそがよさそう」  「おてんばそう」  「おとなしそう」
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「てごわそう」    「きづかなそう」   「うれしそう」
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 があり、残りは 
「おもしろそう」「うわきそう」「しづかそう」
「くがなさそう」「てがありそう」の12個のようです。
ちゃんと確かめたことはないんですが…
上にあるこま絵は、美人絵と関連あるんですかね。よくわかりません。そもそも十二景という名はこの場所からきてると思うんですが、美人のみなさん部屋にいるし…。「でごわそう」には登るのに大変そうな山があったり、「おもしろそう」で隅田川の舟遊びの絵があったり…するから言葉遊びで洒落れてるのかな?…謎です。

まぁ、それにしても今から200年も前の江戸時代に版元と「次はおてんばいいんじゃない」とか「てごわそうもいれましょう。」なんて打ち合わせしてたのか〜なんて考えると楽しいです。
こういうシリーズものって、富嶽三十六とか江戸百とか有名なのは全部知ることはできるんですが、ほとんどは画集にも揃いでは載ってないし、浮世絵展でもシリーズでみられない。『今様美人十二景』をいつか12枚揃えることを目標にしてたのにまだ1枚のみ。貧乏じゃ無理ですわ。
タグ:渓斎英泉
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2020年05月12日

7日間ブックカバーチャレンジに誘われる

『7日間ブックカバーチャレンジ 』というのが、SNS上で流行っております。コロナで家にみんないるので、何かしらつながっていこう!読書文化の普及に貢献しよう!みたいな感じです。チェーンメールっぽいからお断りっていう堅物もいますが、こちとらお構いなし。で、7日間好きな本を紹介する 『7日間ブックカバーチャレンジ 』にのっかりました。チャレンジってほどじゃないけどね。そもそも7日間じゃ全然足りない、80日間世界一周しちゃうくらい紹介したいです。とりあえず影響された本を並べました。う〜ん小説が入ってない。

1.和田誠『お楽しみはこれからだ』
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キネ旬に連載されてました。映画の名セリフと似顔絵と和田さんのうんちく。映画好きになり、ゆくゆくデザイナーになる きっかけになった1冊です。なんどもなんども読んだのでかなりボロボロ。

2.高野文子『るきさん』
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ファンです。純粋にファンです。寡作ながら次回作にいつも驚かされます。そして全ての本が愛おしい。なかでも愛すべき一冊。サインしていただく機会があった時にまよわず『るきさん』を選びました。

3.フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』
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夢中になって読んだ本。児童文学でオススメするならこれですね。友人が入院した時にもっていく本の中に必ず入れ、喜ばれます。

4.植草甚一『スクラップブック』全40冊。
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日本の雑学の草分け。その植草さんのすべてが詰まったシリーズ。どんどん読みすすめたいんだけど、こっちの知識がなさすぎて内容の面白さが今ひとつわからない回ばかり。なのでまぁまぁわかる映画とかヒッチコックとか回だけ残してあります。付録で毎回手書きの日記が付いているんですが、これが面白い。スクラップブックは復刻版が出てるので手に入りやすいし、日記は日記だけを集成した『植草甚一コラージュ日記』が出てるようです。ぜひ。

5.滝田ゆう『寺島町奇譚』
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なにもかもが好き。「前略おふくろ様」というテレビドラマのタイトルバックに滝田ゆうの絵が使われていて、そこから本格的に読みはじめました。もう30年も前に亡くなってしまった方ですが唯一無二の絵。サイン本を持ってたんですが行方不明になり、しょぼくれてます。滝田ゆうさんは落語やお酒に関わる本も多いんですが、まぁ、まず『寺島町奇譚』

6.和田誠『倫敦巴里』
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またまた和田さんです。敬愛するおじさんに教えてもらったものすごい本。和田誠が似顔絵を描く画家というのは誰でも知ってますが、絵にとどまらず文体や作風、演出まで似せるとは驚きです。唸ります。あんまり凄いので古本を何冊も買って、わかってくれそうな人にプレゼントしてます。これも復刻本が出たのでお求めやすくなりました。

7.『チエーホフの風景』

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1904年に亡くなっているのに驚くべき量の写真と資料が盛り込まれた大著です。同時代の著名人と比べても圧倒的。こんなに写真が残ってる人がいるだろうか。チエーホフは写されるの好きですね。まあハンサムだし、ナルシスト。チエーホフが好きでこれから上演したい人はこれ一冊あれば充分。大満足の一冊です。


ブックカバーチャレンジ 番外編
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『Xへの手紙』

父が亡くなってもう20年以上になります。亡くなってしばらくして、父が育った明治に建てられた家を、市の区画整理でやむなく壊すことになり、そのいまにも崩れそうな本棚に残っていたのがこれ。父が大好きだった小林秀雄の『Xへの手紙』、昭和24年発行。青山二郎の装丁です。
『芭蕉俳句集』
父の叔父にあたる中村俊定先生が編纂された本です。芭蕉の研究家であった俊定先生は、親戚中から東京のおじさんとよばれ尊敬されていました。おじさんも亡くなられて35年以上経ちましたが、東京に出てきた頃は、雪ヶ谷の家によく遊びに行きました。大先生なので話を聞いてるだけでしたが
「おれが芭蕉やっとるのに、息子も孫も甥っ子も誰も興味をしめさなかった」と言ってたのを思いだします。
小林秀雄も芭蕉もこれまでは深く入ってこなかったけど…
少しこれから変わるのかな。
タグ:和田誠
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2020年05月11日

コロナの渦にのみこまれる

2020年になってからの1番の楽しみはオリンピックでした。なぜなら最初の抽選で陸上が当たっていたからです。
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いまはモチベーションが限りなく0に下がりました。そんなことより、仕事の中心である演劇が大きな渦にのみこまれてしまいました。

無名塾の『タルチュフ』東京公演。3月8日が初日でしたが中止になりました。
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2月末に早々と仲代さんが中止の決定をされました。この頃はまだ他人事のような感じでして、正直3月に入ってからの判断でいいんじゃないかと内心思ってましたが、決断が早く間違いなかったです。9年前は3.11が東京公演の初日でした。奇しくも同じサンシャイン。残念です。今回のパンフは、仲代さん特集をみてもらいたかったんです。仲代さんにも「盛りこみすぎじゃない」と言われたほどのボリューム。たくさんの人に届けたかったです。悔しい…。
その後3月に入って、しきりに感染後2週間空けるという期間がマスコミにとりざたされました。この2週間様子見るというのを、2週間経てば感染が収まると勘違いしていました。感染はカノンのように次から次へと新しい2週間を作りだし、次から次へと多くの舞台がのみこまれ、中止や延期においこまれました。演劇は三密の中でこそ味わえるもの、コロナの標的にされたような感じです。

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エイコーン 栗原小巻さんの『ピアフ』は3月から九州旅公演中でしたが、途中から中止に。テアトルエコーの『ママゴト』​は初日が4月18日。3月末にエコーからパンフの連絡がこないなと思ってたら延期に。5月の連休明けからは加藤健一事務所の『サンシャインボーイズ』が延期に。パンフ進行中でしたが色校正でストップ。まさか5月までと思ってないので、3月頃は、加藤健一事務所の人と「サンシャインは5月で良かったですね〜」と余裕で話していたのに…。加藤健一さん役者生活50周年、加藤健一事務所40周年といつ記念公演でした。どーすんの。

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6月の公演もすでに2つ。ひとつは無名塾の稽古場公演『サロメ』。チケット発売前に決断しました。もうひとつは旧友ケベちゃんの『半脱げの靴下』どちらもチラシは刷りあがっていました。小規模の公演は公演当日のほかに、稽古場が借りられないという問題もあります。公演当日はかろうじて大丈夫になったとしても、稽古場が使えないと公演できません。やれやれ。今はというと、おそるおそる進行中のものも何本か、7月からはじまるものも…。そろそろ渦から大きく飛びだし、のんびりと大海で泳ぎたいものです。
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2020年02月23日

古梅と新梅

借家の片隅にいまにも倒れそうな梅の老木があるんです。倒れそうなというか、実際に倒れてしまい、丸太やらお向かいの家で使ってた敷居やらで支えてなんとか立ってます。梅は皮でも生きると言われるそうですが、まさしくそんな感じ。真ん中あたりに白いキノコ的なものも出来てしまっています。これが古梅霊芝かな?と思い、ノコギリで削ってヤフオクに出したら三千円で売れました。
横道にそれました。ヤフオクってしまいましたが、心配なんです。それでなんとか子孫を残せないかと考えまして、挿し木したんですがダメ。それなら種から発芽させられないかとやったんですが…ダメ。試行錯誤していると、ネットで種を削って冷蔵庫で冷やすという情報を得ました。それで何粒かやってみたら、たったひとつだけ芽が出たんです。本当はしまった事も忘れちゃってたんですけどね。春になって冷蔵庫の奥で見つけ「ん〜なんだ、これは梅干しの古いのか…んっあれっ」てな感じ。

そこから鉢で大事に育てて6〜7年、カイガラムシがびっしりついて危ない時もありましたが、ついについについに今年、花が咲きました。
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梅の実生から梅の花。とっても嬉しいです。

老木もまだ頑張ってます。
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2019年12月25日

2019年をふりかえると…

2019年の舞台は1月の「スケリグ」から始まりました。表紙は柳智之さんのイラスト。天使のお話なので背中に羽のあるTシャツなんかどうですか?と自主プレしたら通り、嬉しかったです。
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5月は加藤健一事務所の「テイキングサイド」と「マラソン」。「テイキングサイド」のチラシは良かったと思うし、芝居も良かったけどお客さんの入りはいまひとつ。お芝居は娯楽だけではない。社会派のお芝居でも満員になる文化にたいするゆとりが欲しいです。「マラソン」は走りながら芝居する二人芝居なんですが、役を入れ替えての公演がありました。マチネ、ソワレで役が違うんです。あっぱれ!
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7月は「じゃじゃ馬ならし」と「ひとごろし」。「じゃじゃ馬ならし」は子供のためのシェイクスピア最後の作品になりました。素晴らしい舞台なのに続けられないのはどこに問題があるのだろう。解決策を見出し、早めの復活を期待したいです。「ひとごろし」は前進座の役者さんのイラスト。山本周五郎原作の面白い本。松田優作主演で映画化もされています。
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8月はテアトルエコーの「バグ・ポリス」に「蜜蜂と遠雷」。「バグ・ポリス」は最初に台本読んだ時、人物の出入りがどうなっているか全く理解できず、ユーチューブであがっていた海外の舞台映像を観ながら台本読みました。「蜜蜂と遠雷」は三度目。出演者が豪華でした。
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10月は無名塾の「タルチュフ 」の能登公演。ここんとこのんびり電車で行ってたんですが、今回は浸水で新幹線が動かず、飛行機。飛行機苦手です。無名塾公演は能登にはじまり東京で終わる半年間。東京は2020年3月です。87歳の主役仲代さんをぜひ!加藤健一事務所のコメディ「パパ、I love you!」はおなじみの顔ハメ。福岡のイラストレーターに発注したんですが、日帰りで本多劇場に観劇にきてくれました。ありがたいです。そのほか、お芝居ではないですが10月の第三土日は毎年「三茶de大道芸」盛り上がりました。今年は外国語チラシを作りました。だんだんそうなっていくのかな。
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12月はテアトルエコー「イズヒーデッド?」と「虹のかけら」。「イズヒーデッド?」のイラストは伊野孝行さん。今回もステキな絵を描いてくれました。彼はやっぱり上手いですね。「虹のかけら」は去年の再演。開演前のご注意アナウンスは三谷さん。スマートフォンなどは電源をお切りになるか、水没させちゃってください って言ってたのが良かったな。
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演劇の公演以外のビックイベントとしては、ラグビーワールドカップがありました。公式球はギルバート。今年からギルバート販売元のスズキスポーツの宣伝をやらせていただいています。
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これ以外にも色々…みなさまありがとうございました。

タグ:スケリグ
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2019年11月30日

パン屋さんでジャズボーカル

ジャズボーカルが好きになったのは大学生の頃。四畳半に大きなステレオ置いて、アンプは重いほうがいいとかなんとかわかった風な顔して、LP買ったりもらったりしてブイブイ聴いてました。最初は歌い上げちゃうヤツとかスウィングしまくりが好きだったんですが、だんだんモダンで軽いのが好みになってきました(ジャッキー&ロイとか)。その頃の情報源は大学の近所にあったジャズ喫茶とラジオとうるさがたの友達。その後、働くようになりだんだん聴かなくなっていきました。
それが、ここんとこまた聴いてます。情報源は近所の小さな小さなパン屋さん。お客さんが三人も入ればいっぱいになっちゃう狭さなんですが、パンはすんごく美味しい。早くいかないといつも売り切れ。そんでもって、いつも気になる曲がかかってます。ジャズボーカルです。いまかかってる曲は、食パンの棚の上のスピーカー横のCDでわかります。
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その日も瑞々しい軽やかな歌声が気になりました。パンをレジに持っていき、ハンチングのオシャレなご主人が袋にいれてくれてる間に…。
「写真撮ってもいいですか?」
「どーぞどーぞ」
「ここ、けっこう曲の情報源なんです。この間はタイトルをこっそり覚えてって手に入れました」
「へぇ…誰ですか?」
「マル・フィッチです、これがあちこち探してもなかなかなくて…」
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「あぁマル・フィッチ…なかなかないかも…」「良かったです」

今日の方はビヴァリー・ケニー
「有名な方ですか?」「けっこう有名です、彼女はこれでなくても、どのアルバムもいいですよ」

知らんかった。
さっそくYOUTUBEで聴いてみる。イイ、すごくイイ。That's allという曲が好きなので、それが入ってるものをまず買ったら、ほかのものも欲しくなり、ついつい大人買いしまった。
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手に入れたなかではPLAYBOYSというアルバムが秀逸です。
ビヴァリー・ケニーは調べると1932年生まれ、仲代さんと一緒でした。でしたが、1960年に28歳で亡くなっています。イイものは古くならないですね。モダンだわ。この曲を自分が最初にジャズボーカルを聴き始めた頃と同じ年齢の、いまの大学生はビヴァリー・ケニーをどう感じるんだろう。ちょっと感想聴きたくなりました。
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2019年11月16日

副腎検査漬けの日々

9月10月は仕事も猛烈に忙しかったけど、それより大変だったのは検査。身体の検査です。
そもそも病気もののテレビを見るのが好きなのがいけない。ERやドクターハウスも好きです。それで、たけしの〜だったか…テレビ見てたら自分にピッタリ当てはまるのが出てきました。空腹時に運動すると落ち着かなくなる、ハクハクすると言うものです。夜、自転車で事務所から家に帰る時なんかにそんな感じになります。自転車は15分くらいでしょうか。これ、ずっと何年もなんとなく気になっていた症状でした。番組では、これは隠れ低血糖と言うヤツで糖尿病予備軍だということ。心配です。
事務所でSに話したら、健康健康、ただの更年期ですよ。ととりあわない。
それで、近所の糖尿病専門医に行ったら…糖尿病ではない。ハッキリ言われました。ただカリウムの値が低く心配なのでちゃんと調べてもらったほうがいい。と言われ、東京医療センターに通うことになりました。

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そこから2カ月検査。週1〜3検査。もともと事務所に出るのが昼ごろだったので仕事への影響は少なく、午前中が病院という健康的な毎日でした。
さて、どんな検査? これが本題。
言われたのが、原発性アルドステロン症とコルチゾールという副腎のホルモン異常の疑い。副腎というのもはじめて聞きましたが、ホルモンといえば男性ホルモンしか知らないので、え〜オレそんなにホルモン強くないのに…と思ってたら、人間が生きていくの大切なものですって。
で、副腎検査漬けの日々が始まりました。
血液5本とる。30分寝る。薬飲む。90分寝る。血液5本とる。この薬を飲むのが負荷検査。つまり機能の反応を見るわけです。この反応が微妙なんですって。
「ん〜下がるはずなのに下がってないですねぇ」
「あっ90分寝た最後の20分くらい、すごくトイレいきたくなりました」
「あっそれかも、もう一回やりますか、微妙なんですよ」「え〜」
そのほか、まず30分寝る。血液5本とる。30分寝る。注射。30分寝る。血液5本とる。という日もありました。
寝るったって診察室が並んだ裏だもんで寝られやしない。ずっとお年寄りや深刻な方、わけのわからない方、耳が遠い方のお話が聞こえてきます。先生や看護婦さんも大変だわ。そのうちアイマスクや耳栓持参するようになりました。
そのほか、一番ビックリしたのが、 1日分の尿をとる。というヤツです。
「えっ全部ですか?」「全部です」「夜中起きたときも」「ときも」「全部?」「全部!」
「どうやって」「2リットルくらいのペットボトル用意して…あっ大きめのジョウゴ100均で買ったほうがいいわよ」「えっそれを…」「もってくるのは無理よ…ハハハ…ちょっとでいいのよ…あとで容器渡すから」

結果、正常でした。念のためってのが多く心臓エコーに、腎臓CT。…なんかもヤレヤレ
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2019年08月04日

新しく手に入れたのは昭和の本

最近見つけた本二冊。やっぱり昭和に惹かれます。まず一冊目は、文藝春秋が昭和38年から2年間連載した「私はこれになりたかった」というグラビア特集を2016年にまとめたものです。
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年間購読申し込み者に配られた非売品だそうです。中身はタイトル通り、子どもの頃になりたかった職業に扮すると言う企画です。ひとりひとりの設定がちゃんと作られていて良く出来てます。全部で46人。俳優以外にも山口瞳や柴田錬三郎、中曽根康弘など小説家から文化人、政治家まで。55年も前なのであちらへいかれた方も多いですが、みなさん若々しくイキイキしてて写真見るだけでワクワクします。岸田今日子さんもカワイイですね。これは古本屋でチラ見したものをネットで買いました。いけませんね、反省。

それから二冊目は、中原淳一さんが絵はもちろんの事、企画、編集、執筆までこなされている「女の部屋」という雑誌。中原淳一さんって戦後の少女ファッション漫画家のイメージしかなかったんですが、スゴイ才人だったことがわかりました。この雑誌が刊行されたのは昭和45年。かなり体調のすぐれない中での雑誌発行だったようで最後の雑誌になりました。ただ内容の充実度が素晴らしいです。こっちはおなじみの九品仏の古本屋で。
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            絵で描いた表紙の髪型を写真で
            解説したページがありました。

やはりファッションが基本、オシャレですね。
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タレントページのレイアウトと写真もカッコイイです。
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演劇がお好きだったようでチェーホフ『桜の園』が特集されてました。
いまのチラシの絵だったら新鮮に見えるかも。
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タグ:中原淳一
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2019年07月01日

蒲郡の有名人

何度目かの登場ですみません。生まれ故郷は愛知県三河地方の蒲郡です。ガマグンではなくガマゴオリ。地元では普通なんですが一歩外へ出て「中学はガマ中」「高校はガマ高です!」なんて言おうものなら爆笑されます。蒲郡の人間はガマ=カエルという認識は全くないんですが世間様は違います、ご注意あれ。さて、蒲郡の人口は自分が生まれた頃から8万人、いまも同じく8万人の小さな小さな地方都市ですが、けっこう有名人を輩出しています。最近はなんといってもソフトバンクのスーパースター千賀滉大投手。公立のガマ高出身ですよ。高校時代は甲子園なんか夢のまた夢、全くの無印。そこから育成の星になり今や日本のエース。もうガマ高って笑わせません。
芸能面で言えば、宝塚のトップが出ましたよ。トップっていう響きがいいですね。ダイキンのコマーシャルで有名な月組トップの珠城りょうさんです。この方、兄貴の同級生の娘さんだとか。いつかお仕事でご一緒できるといいなぁ。すごいコアな話を三河弁で出来そう…しないか。
昭和の時代も全国レベルの方がいらっしゃいます。なんといっても早世した不遇の横綱玉の海。横綱が出たってスゴイですよ、初代から数えて、およそ300年間で72人しかいないんですから。同級生が玉の海の実家に新聞配達してたと自慢してました。実家に届けてただけですけど…玉の海いないし…。
政治の世界では、社会党の二代目委員長の鈴木茂三郎という方がそうだとか。委員長になられたのが1951年なんで68年前とかなり前ですが、当時「青年よ再び銃をとるな」と演説し、それが反戦標語になったと言うすんごくエライ方。
「モサさんの家は貧乏で、お父さんは人力車を引いてたよ」と茂三郎の家庭のことを父に聞いたことがあります。昔は蒲郡も観光地として栄えていて、たくさんの旅館が海岸沿いにあり、人力車のある宿が一、二軒あったようです。宿から竹島あたりまで行ったんでしょうか。写真があったら見てみたいですね。
文学を目を向けると、中国を舞台にした歴史小説で有名な宮城谷昌光氏がいらっしゃいます。不勉強で読んだことがないんですが…どれも長そうでつい…食わず嫌いはやめて取り組もう。平野啓一郎さんも一応出身ということになってますが、1歳までだそうだからはずしましょう。
有名人の中で唯一おつき合いのある人が、四コマ漫画家で芸能評論家の高信太郎さん。お笑いの世界にも精通された方です。何回か若い頃に漫画家の草野球に誘ってもらいまして、ド下手でご迷惑かけました。今も年賀状のやりとりさせていただいてます。お元気かな。

高さんにいただいた本。
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自分のテリトリーのお芝居の世界では、流山寺事務所にいらした井沢希旨子さんという方がいらっしゃいました。いまは海外だそうですが、一度ご挨拶したことがあります。蒲東高校出身の間宮さんという馴染みの役者さんが紀伊國屋に出ていて、観劇後楽屋に行ったら「あっ井沢さんも蒲郡なんだよ」と共演者の井沢さんを紹介されました。それをある時母親に話したら「井沢さん?井沢歯科の娘さんだがねぇ。お母さんがいっつも心配して話しとったよ。チカコと一緒に(妹です)着物のなんか…選ばれてねぇ…写真撮ったことがあって…なんちゃらかんちゃら…」だとか。かないません。そのほか声優さんで松井恵里子さんという人気のある方がいらっしゃるそうなんですが、そっちは暗くて全くわかりません。だんだんわからない人が増えていくんでしょう。
まぁ蒲郡出身の有名人って、8万人の割にはたくさん出ているかも。wikiで調べると、大叔父の中村俊定先生(芭蕉の研究者)も載ってて嬉しくなりました。ただの生まれ故郷が一緒ってだけですが、応援したくなります。不思議ですね。あと鼠小僧次郎吉が蒲郡生まれという異説があるようですが、これはマユツバだなぁ。

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蒲郡のシンボル竹島の記念切手シート。いつの時代もメインは竹島。

タグ:蒲郡
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2019年06月26日

事務所の台所が世間様に…

「すみません、一生のお願いがあるんですけど…」と
事務所のSから切り出されました。

い っ し ょ う って そんなお願い って
Sと2人だけの小さな事務所。Sがきて今年でもう15年になります。よく辞めなかったもんです。数年前に、いきなり 籍いれたんで と言われた時には本当に驚きました。誰かと付き合ってたのも知らなかったので…。
それ以上の事言われるのか…辞めたいとしても、お願いってことはないだろうから…
な、な、なんだろう? ビビりました。

「取材の募集があって、申し込んだら受かっちゃったんです」
「取材って?」
「東京の台所っていう…」
「えっここ。ウチの台所?使ってないじゃん…大丈夫? ウチでいいの? それが一番心配」
「事務所っていうのが引っかかったんですって」
「ふ〜ん。心配だわ…それと、取材が一生のお願いなの? そんなお願いいつでもいいよ。今日の今日でも問題なし」

やれやれ、お願いが取材とは…

で過日取材があり、
ちょっと間違ってるとこもありますがとても良い記事にしていただきました。
ただ他の人の回がどれも感動もので、物凄くいい。そこへいくとウチのはヌルい…心配です。

朝日新聞DIGITAL 大平一枝さん「東京の台所」
https://www.asahi.com/and_w/20190612/616366/
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