2015年12月28日

ふたたびは進化する

2015年の仕事を振り返るとお芝居では再演のものが多く、どれも進化してました。
無名塾「バリモア」は稽古場で。80歳を越えた後の1年後です。なんとか無事にくらいに思っていましたが、なんのなんの現状維持どころか、笑っちゃうぐらいスゴかったです。どうとでも観てくれという怖さがありました。
加藤健一事務所は「バカのカベ」も再演ですが、進化という点では「滝沢家の内乱」。嫁のお路の成長譚という色合いがハッキリとわかるようになってました。忍さんの演技も良かったのですが、瀬さんを引き継いだ加藤さんの演出力が光った秀作です。
子供のためのシェイクスピアは「ロミオとジュリエット」。第一回作品の再演ですが、第一回は加納さんが演出されたようなんで初演としてもいいかもしれません。パリスと最後の部分の演出が山崎流の表現で面白かったです。若松力さんは子供にはなくてはならない存在になりました。来年は「オセロー」、これも再演。とても楽しみです。
小宮孝泰さんのひとり芝居「線路は続くよどこまでも」は再々々々々演くらいらしいですが、今回新しいキャラクターがひとつ加わってたようです。さらなる進化を目ざす鄭さんも小宮さんもステキです。本当に素晴らしい作品、もっともっとたくさんの人に観ていただき、もっともっと認められてほしいです。
今年初めて関わらせていただいたF/Tの中の「ブルーシート」。これは再演といっても、震災当時福島の高校生だった出演者が演じた作品で、彼らの現在の姿も反映されている作品です。なので厳密に言うと同じものではありません。観客も同じ時間を歩んでいるので時とともに感じ方も違ってきています。観客ひとりひとりに大きな宿題を持ち帰らせた優れた作品でした。飴屋さんを知ることが出来たのもF/Tに関わった収穫でした。

それから、大きな演劇イベントに関わることはほとんどないんですが、20年以上前に規模は小さいんですが「TOKYO演劇フェア」というのをやってた事がありました。93年は三茶でお世話になっているシェリーさん。これが彼と最初の仕事です。その前の年、92年はラフで象を出して通ったもんだから長野まで行ってサーカスの象を撮影しました。「いま日本にいる象の中で一番大きいです」とか言われてる中、カメラマンのアシスタントがビクビクしながら象の目の下で露出計っていました。昔の自分の作品を見るとダメな部分ももちろん多いんですが、無謀な強さもあります。今、象を撮るために長野に行けるか。これが来年の自問自答。話はずれましたが、自分が進化するためには やや無謀 な事が必要だなと考えてます。

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posted by gutter at 15:25| Comment(0) | 日記