2017年10月23日

幌車を追っかけて能登へ その1

無名塾公演『肝っ玉おっ母と子供たち』のゲネと初日を観に、陸路で能登演劇堂へ向かった。まず、東京から金沢まで新幹線かがやき。東京駅で祭とよんでる駅弁広場で大船軒の鳥めしとお茶を買い、旅のお供は幸田文さんのエッセイ「雀の手帖」。車中で読むのは、こういう短くて洒脱なモノに限る。しばらくすると自分のまわりを会社関係っぽいの一群がワサワサと囲んだ。私服だけどくだけた感じはないので社員旅行ではないだろう。運よく隣に地味で静かな美人が座った。どういうところにお勤めの方だろうか?役所かな?会社だとしても地味目なお仕事でしょうかね。横目でチラチラ見るのはやらしいけど気にはなる。とりあえず幸田さんの雀は背もたれに挟まった。
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一群は長野で降り、こちらも雀を三つ四つ進めると金沢に着き、今度はサンダーバードに乗り換える。サンダーバード15号はかなりのロートルだ。このサンダーバードじゃ平和は守れないだろうが、平和な田園地帯をひた走る。こんどのお隣は通路を挟んでリッチそうなじいさんと上品なムスメさん。胸元の万年筆が矢印だ。仲良し親子の温泉旅行なのかな?と思ってたら、どうも会話が…お互いが敬語…他人行儀だ。もしや…そんなどうでもいい事を考えていたらアッちゅう間に和倉温泉駅に着いた。そこから線路の上を走るバスのような一両電車の七尾線に乗り換えて10分、ようやく目的地の能登中島駅。駅から能登演劇堂まではバスがなく、20分歩くかタクシーしかない。こんな不便な劇場はないかも。辺鄙な劇場をひと月満員にするところに意義がある。タクシー乗り場のようなものはないのでタクシーを呼ぶ。
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車がくる間に能登中島駅の構内を見学。さながら無名塾ポスター展のようだ。こういう時間の経った集中砲火はいたたまれない…恥ずかしさと反省をくぐり抜け、ようやく来たタクシーに乗り込み、肝っ玉が待つ演劇堂に向かう。ゲネまで1時間を切ったが、飛行機だと早く着きすぎて居場所に困るので丁度いい。演劇堂は肝っ玉の大看板がお出迎え、次々に登場するポスターをカシャカシャ撮りながら劇場に入った。
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タグ:能登演劇堂
posted by gutter at 19:44| Comment(0) | 演劇

2017年10月11日

デザインは資料を集めるところから…という言い訳

事務所にはアイデアを考えたりやデザインの参考にしたりする資料が色々あります。一番多いのが演劇チラシのお仕事のための作品資料。翻訳劇の場合で言うと、映画化されている作品はそのDVDや映画パンフ。また、同じ演目のよその劇団のパンフなんかも集められるだけ集めます。バックヤード資料が載っていれば参考になりますし、優れたデザインのものは、なんとか負けないように…。まぁなにかと心配症なんです。
『喝采』の映画パンフとDVD。
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こないだの加藤健一事務所公演の資料として手に入れました。『喝采』はもともと舞台。それをグレース・ケリーとビング・クロスビー主演で、設定を舞台版の俳優ではなくミュージカル歌手にしています。なので若干違いますが、台本読むより映画観た方が頭に入ってきます。なにしろ台本の初っぱなにある舞台装置説明のト書きが大の苦手。舞台装置をイメージしながら台本読める人を尊敬します。
作品関係以外でも、参考になりそうなものを本屋さんなんかで見つけると、いつか使える?きっと使える!いま買わないと無くなっちゃう…と勝手に考え、ついつい手が伸びちゃいます。
ロシアのコスチューム
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1830年〜1850年のわずか20年間。この狭き時代の本誰が買うんでしょうか。調べるとツルゲーネフ、ドストエフスキーやトルストイのが出てきた時代、ロシアがパリから吹いてくるファッション風を吸い込み伝統を吐き出しながら高揚していく時代なんでしょうかね。山高帽子に広がったスカート。オシリがまあるく出っぱったバッスルスタイルが流行る前ですね。ロシアのこの時代のお芝居をやる場合には参考になりそうなんですが…はたして
ベル・エポックの百貨店カタログ
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1900年パリ万博あたり。ベル・エポックとは良き時代という意味らしく、まさに一番パリが繁栄した時代です。この本は買いです。普通に売ってますし内容の充実さが半端ない。無名塾の「おれたちは天使じゃない」公演の時に、出演者のM浦さんが見つけてきたのが稽古場にあり、欲しくなり金魚のフン買いしました。
それから最近のめっけもんがヨーロッパ家具の歴史
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たまに小道具屋さんに行くことがあるんですが、そこでいつもわからないのが西洋家具。どの国のどの時代のものなのかサッパリわからない。ヌーボーとデコはわかりますがそれ以外はまったくわからない。たとえば17世紀のフランスと19世紀のイギリス、どう違っててなに選んだらいいのか?。おそらく家具や調度が違っているはずなのに何を選んでいいのかチンプンカンプンです。小道具屋さんにはざっくり漠然と置いてあるだけ。それがこの本、時代区分も分類もされているし、家具イラストが154枚のペラ。う〜ん、これはいい。ただ舞台美術家でもアンティーク家具屋でもない自分が必要かどうか…まぁ古典な作品のパンフなんかのカットイラストにも使えるし…こうして資料はどんどん増えていきます。
それから、いままで買ったものの中で一番重宝してるのがコレ。
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デザイン本で有名なDOVERの合冊デジタル版。CDROM15枚10万点の画像が入ってます。探すのが大変なんですけどね。デザイナーの必需品です。
posted by gutter at 17:11| Comment(0) | デザイン