2018年07月23日

シェリーさんと四半世紀

猛暑中お見舞い申し上げます。39度ですって。体温計も壊れそう。昔、事務所に勤めていたアサノタダノブが大好きな I がとにかく寒いのが苦手で、「北海道のアサノタダノブより沖縄のワダベン」とか訳の分からない事言ってましたが、彼女も今年は北海道を受け入れてることでしょう。こちとら幸いなことにヒマなので、頭も体もボーっとしつつアイスしております。普段はピノ6個続けては多いなと思って4個くらいから逡巡しますが、今日はアッという間。二箱いけそう…暑い中、仕事も少しはやってます。
いまとりかかっているのは「三茶de大道芸」。三軒茶屋で10月に開催される大道芸イベントの、チラシやリーフレット、看板などの制作です。メインはイラストでして、イングランドの田舎にお住まいのイラストレーター、ジョン・シェリーさんに毎年お願いしています。現在の進行状況は、色付けした最終ラフの段階。最初の鉛筆ラフも、最終的な入稿データも全てイギリスからメールでもらいます。便利な世の中になりました。地球上どこのイラストレーターとも仕事ができるわけです。素晴らしい…。と言ってもシェリーさんは長く日本に暮らしていらしたので、日本語ペラペラ書くのもへっちゃら、こっちが英語ゼロでも大丈夫。シェリーさんの日本語力に頼りっぱなしです。…まぁイギリスに帰られて数年になるので、だんだん日本語があいまいになってきてて、“こんいちは”になってたり…そんなメールを読むのも楽しいです。
シェリーさんとは25年のおつきあい。一番最初はまだ駆け出しの頃、「TOKYO演劇フェア」という演劇イベントのポスタ−でした。それからちょこちょこあって、「三茶de大道芸」がレギュラーになり、大道芸だけでも18年になります。イラストレーターさんの中で一番古くて長くコンスタントにお願いしています。

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シェリーさんには広告やシンボルキャラクターなどで使う、キャッチーで線の強いタッチ(上)と、主に絵本で使う、ペンと水彩で描いた繊細でストーリー性のあるタッチ(下)があります。どちらも素敵なんですが、ペン画が特に素晴らしい。普段のお仕事はこっちが多いです。最近描かれたシェイクスピアの本もとても良いです。
https://www.jshelley.com/

あなたの知らないアンデルセン「人魚姫」評論社より
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ペン画のタッチはテアトル・エコーのチラシで2回お願いしています。
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シェリーさんによるとイングランドは日本ほど暑くはないものの雨が降らなくて深刻な状況になっているようです。イングランドといえば雨。雨のロンドンですよ。なんだか北半球がおかしくなっているような気がして心配です。北半球に適度な雨を!ついでにちょっと日照りなうちの事務所にも雨を!大道芸の日には降らないで!ゼッタイ。
posted by gutter at 16:16| Comment(0) | 日記

2018年07月09日

真夏の冬物語をぜひ

子供のためのシェイクスピア『冬物語』が、いよいよ明日、7月10日から始まります。
『冬物語』は崩壊した家族が、16年の時を経て再生する物語。この時を経ることが重要な要素となっていて、もともとの原題には“時の勝利”という副題がついています。
このカンパニーにとっても16年前というのが大きな節目でした。グローブ座カンパニーから子供のためのシェイクスピアカンパニーに変わったのが16年前だからです。その年にグローブ座を離れ、劇場を持たない集団(華のん企画制作)として活動を始めました。
また『冬物語』は7年という時も経ています。7年前に初演した作品の再演だからです。7年前、あの2011年震災の年に初演し、それから7年が経ち、再生の物語を再演します。色んな意味でメモリアルになりました。
チラシのイラストは、7年前に100%ORANGEさんに描いていただいたものをマイナーチェンジしました。今回はより冬を意識しています。CASTの名前が雪道を歩いてる風のところなんかは気に入ってます。
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話は変わりますが、
演劇のパンフレットを作る時のアイデアとして、対談と稽古場写真以外に何ができるのか?どんな企画ものがあったらお客さんに楽しんでいただけるか?それをいつも考えています。ほとんどのパンフは、ご挨拶、出演者紹介、対談、稽古場写真で成り立っていてマンネリを感じます。またアイデアを思いついたとしても実現は難しい場合が多いんです。そこへいくと考えついたアイデアを何でも楽しくやらせていただいているのが、子供のためのシェイクスピア。16年もやっているのでアイデア枯渇気味ですが…
その中からふたつご紹介します。ひとつはシェイクスピアその人の人物解剖。こういう箇条書き的なものが無かったんでやってみたかったんです。ライターが頑張り、先生にもご協力いただいたんですが、なにしろ400年以上前の人物なんでかなり推測も入っています。背の低さは住居の戸から推測…映画の恋するシェイクスピアだと身長は180cm超えですが…それはそれ…。(『オセロ』パンフレットより)
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もうひとつは、ツアー地紹介から。毎回ツアー地の方々にも参加いただいていて、その土地特有の情報を載せています。テーマはなんとなく作品に寄せたモノが多く、その地その地の花とか城とか祭とか…ちなみに『冬物語』はパワースポットです。で、一番気に入っているのがコレ。ツアー地の方も面白がってくださり、方言を教えていただきました。(『尺には尺を』パンフレットより)
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ぜひ!今年もご観劇いただき、パンフもお求めくださりますように…
posted by gutter at 16:22| Comment(0) | 演劇