2018年10月31日

100円はどこでもらうの?

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ちょっと前の話です。6月にやった公演の打ち上げで、新品の百円紙幣が入った大入袋をいただきました。だいたいは硬貨が入っているのでビックリしました。実は10年以上前に1度もらった事があって今回二回目なんです。もしかしたら、もしかしたらですが静かなブームなのかも。こういう気遣いはとっても嬉しいです。
100円といえば、100円硬貨もなんとなく集めています。
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なんとなくと言ったのは、買い物なんかで普通にもらったものだからです。つまり流通してて…手にした時に入れたものです。アレッ?これ違うなって感じで。以前は注意してるとけっこうあったんです。東京オリンピック、札幌オリンピック、万博、沖縄海洋博、稲の100円玉に鳳凰の100円玉。(鳳凰は年配の方にもらいました。)それから、関空開港の500円硬貨もおつりでもらいました。なんとなく普通にもらうと嬉しいですね。
陛下が代わられるのとオリンピックがあるので来年再来年は記念硬貨が作られることでしょうね。できれば大事にとっておくばかりじゃなく、少しはお金として使ってほしいなぁ。オレは勇気がないけど…。
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2018年10月19日

チラシ?フライヤー?…それとも…

お芝居のチラシって最近はフライヤーと呼ばれることが多くなりましたが、このフライヤーって言葉がな〜んか好きになれん。な〜んかこそばゆい。そもそもフライヤーって揚げ物作るやつじゃないの?いいフライヤーですねって…串カツ田中か! フライヤーより断然チラシですね。 チ ラ シ !
それとお芝居のチラシデザインをする時のスタッフ名の宣伝美術。これもな〜んか固くて好きじゃない。…なにかいい呼び名はないもんかな〜。
で、今の演劇界!大きく出ましたが、自分の関わってるお芝居が、チラシと呼ばれているのか、はたまたフライヤーなのか豆調査しました。調査の方法は老舗劇団にはちょっと弱点なんですがパソコンのリアルタイム、つまりツイートですね。現時点でお芝居をやってるのかどうかが影響しますが、
とりあえず今日10月19日。事務所でデザインした仕事で調査してみることに…。
終わって数日の加藤健一事務所の『OUT OF ORDER』とシーエイティプロデュースの『スケリグ』それぞれにフライヤー、チラシとつけてリアルタイム(ツィート)で検索したところ。

『OUT OF ORDER』フライヤー0、『OUT OF ORDER』チラシ2
『スケリグ』フライヤー49〜、『スケリグ』チラシ1 

『OUT OF ORDER』は公演が終わってしまってたという不利な条件ではありますが、やはりチラシ派。良かった。やはり芝居はチラシです。加藤健一事務所でフライヤーって検索されてたらジェネレーションギャップの渦の中に吸い込まれてました。演劇通で知られる中井美穂さんも「めくるめく演劇チラシの世界」というのを最近スマホでやってるようですし…古くからの同士はみ〜んなチラシですね。ホッ。

かたや『スケリグ』は主役がジャニーズの方ですし観客層がグ〜ンと若いということもあり圧倒的にフライヤー
でした。スケ…リグですよ。スケネグでもスケスケネグでもなく ス ケ リ グ です。ついでに、あくまでついでにですが…なんとなくスケべ根性でもなんともなく、スケネグって画像検索したら〜なんと!
思いもよらなかった方向からきました。世の中広いです。ググってください。驚きます。スケネグ…あっスケネクなのね。

そんでもって若者がスケリグ フライヤーと検索しまくってる『スケリグ』はこちら来年1月です。
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わけあってチラシ画像をお見せできないのでこちらから
https://www.stagegate.jp/stagegate/performance/2019/skellig/index.html?fbclid=IwAR1NJmXB78FH0w9eLClF0WyoWaqav-pigz1R_QD-_scGlyUi24GLQwoTBOA


ちなみに同級生の下等くんは昔っから「ビラ」と呼びます。
「いちかわ〜ビラいつ出来るんだっけ〜」みたいな感じ。

ビラってのも…なんだか…やだなぁ
posted by gutter at 22:02| Comment(0) | 演劇

2018年10月16日

海岸の家

前に「芭蕉と小さいおうち」で書かかせていただいた大叔父の中村俊定先生の娘さん(T子さん)が亡くなられ、(娘さんといっても米寿の方ですが)お葬式に行ってきました。いつもニコニコしていてやさしい叔母さまでした。父親の従姉妹にあたります。なんどか家にふらっと遊びに行きました。応接間のある洋室付き日本家屋と猫。そして、おばあさまとT子さん。今思うとけっこう遠縁なのにずうずうしかったです。
http://gutter-info.sblo.jp/article/105002340.html
↑ところで唐突ですが、
この時の任侠家系のお話の続編です。
父親のひいばあさんの妹か姉かが清水の次郎長の兄弟分の女房だったという人なんですが、最近『次郎長三国志』を読んで少しわかりました。
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名前は、おきた。「形ノ原の斧八」親分の女房でした。でしたんですが、今回調べたら、このおきたさん、金のことになると親も亭主もない相当なドケチ。亭主が賭場で稼いだ金をせっせと隠して自分のへそくりにして知らん顔。ある時、次郎長の奥さんのお蝶さんが、一家と旅の道中に瀬戸で病気になってしまい動けなくなったんです。さすがの次郎長親分も旅先なので次第に薬代もなくなり、金策つきはて困っていました。それを知ったご先祖斧八親分は人肌ぬごうと思い立ち、おきたにへそくりの金を出してくれないかと頼みます。でもおきた、そんな人の女房のこたぁ知ったこっちゃない、と頑強に拒んで首を縦にふりません。結局、斧八はおきたから力づくで三両のへそくりをふんだくって…「畜生!泥棒〜!」と言う声を尻目に20里の距離を走り次郎長に届けた とか。それから兄弟分になったとか。美談ですが、血の繋がっている祖先はドがつくケチだそうで…はい。

という江戸、明治は置いておいて、昭和の市川家のお話。父親の兄弟が7人、祖父の兄弟も7〜8人(うろおぼえ、この中に中村俊定先生も入ります)いらっしゃるので親戚が多く、お正月や法事には「海岸」と呼んでいた祖父母が住んでいた家に集まったものでした。T子さんもよくいらしてた。どこかの富豪の別荘だったという明治の建物です。広い庭と蔵と離れ、父親の兄弟はみなこの家で育ちました。うちの父親が20年以上前ですが、亡くなった時にお通夜をやったのが最後。その後、市の移転計画で壊されて、今はアピタになっています。
今回T子さんの式で従姉妹や、また従姉妹に会い、ブログを見てくださっている話も出たので、取り壊される直前に「海岸」を撮った写真を、知ってる全ての人に贈ります。日差しが強い日にポジで撮ったので、画像が荒くすみません。
そうそう、上がると三畳のたたみが敷いてあった広い広い玄関の右横にあった下駄箱覚えてますか?今直してうちにあります。

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タグ:蒲郡
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2018年10月14日

猫女房と小宮さん

コント赤信号の小宮さんとの出会いは、テアトル・エコーの公演『お手を拝借!』でした。ラサール石井さんの作・演出で小宮さんが客演、2009年のことです。お二人とも養成所の大先輩でもあり、撮影の時は緊張しました。

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それから3年経った2012年の春、突然連絡があり、そこから小宮さん主催のお芝居をお手伝いするようになりました。ひとり芝居シリーズの三本目『先代』のチラシ制作です。ほかのデザイナーが今までやっていたチラシも良かったですし、自分がやった『お手を拝借!』の時も良い悪いは言われなかったので、なぜ声をかけてくれたのか不思議でした。が、とにかく嬉しかったです。チラシは10月の中旬に出来上がりました。

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「良かったね…うちの奥さんもチラシいいって言ってたよ」
「似顔絵が今までにない感じでいいって」「猫もいいって…」
「…あっはぁ…」奥さん…
良いと言われるのは嬉しいんですが…突然奥さんの事を言われたので…なんて答えたらいいのかわかりませんでした。仲がいいんだな くらいに思っていました。

2013年になって、ひとり芝居の三本立てをやることになりました。

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それで自分がやってない過去の二本(『接見』『線路は続くよどこまでも』)の舞台写真もパンフのために選ぶことになったんです。代表作の『線路は続くよどこまでも』の舞台写真を一緒に選んでいた時の事です。大量の写真がおさめられたファイルをめくると、誰かが以前に選んだらしく、良い写真にセレクトした三つのマークが付いています。丸、三角、二重丸。一つは小宮さん、もうひとつはカメラマン…
「小宮さん、この二重丸は誰のマークですか?」
「あっ、女房の」「女房がけっこういいの選んでるんだよねぇ」「……」
結局、選んだ写真はすべて二重丸のものになりました。本当に良い写真ばかりでした。この時の「女房の」という小宮さんの言葉が、なにか遠い感じがして、もしかしたらと感じました。

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最近小宮さんの出された本『猫女房』を読んで、奥さんが亡くなられたのは2012年の10月末ということがわかりました。まだ42歳、長い闘病生活だったようです。2012年の10月末といえば、『先代』のチラシが出来たすぐ後です。『先代』の舞台は観られませんでした。具合の悪い事は誰にも言わないでほしいと奥さんに言われていたそうですが、一番大変な時に会っていながら悼みを感じとれないマヌケでした。
本はとてもとても愛情溢れる本。近くにいる大切な人が病になった時に読んでほしい本です。奥さんとはお会いした事はないけど、『先代』のチラシで、座布団横取りしちゃってる猫を出すアイデアは、猫が大好きだった奥さんが贈ってくれたのかもしれないな、と思っています。

最後のは2015年のチラシです。奥さんが大好きだった『線路は続くよどこまでも』のチラシも見てほしかったです。
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posted by gutter at 22:45| Comment(0) | 日記