2015年01月10日

ポンチ絵

風刺漫画のことをポンチ絵というのはなんとなく知っていたが、ポンチ絵というのがイギリスの風刺漫画雑誌PUNCH(パンチ)からきていると知ったのは、無名塾公演「ホブソンズチョイス」のパンフレットをやった時のこと。
「ホブソンズチョイス」は19世紀の終わり頃という設定なので、当時の日常の風俗がわかるイラストを入れたくて探していた所、図書館で膨大なPUNCHの合併版(10年ごとに分類)を見つけ、その中から時代の合うものを掲載した。パンフレットにあるイラストは全て風刺漫画雑誌PUNCHのものだ。
PUNCHは1841年創刊。中身は風刺漫画が満載で時の国家やヴィクトリア女王をからかったものも載っている。またPUNCHのウィキを見るとフランスの風刺新聞を見て作ろうと思ったと書いてある。つまりフランスでは少なくとも170年以上前から風刺漫画を使った新聞があった。フランスにはユーモアをもって権力と闘う土壌が他の国より根付いているのだ。もちろん日本でも昔から風刺漫画はある。岡本太郎のお父さんの岡本一平さんも風刺漫画家。新聞で言うと四コマも元々はそうだし、3ページ目くらいには風刺漫画が入っていることが多い。戦争中は天皇陛下や日本軍人はアメリカの風刺漫画の格好の的になっていた。現在も、おさまらない原発や戦争に傾きかける安倍政権を牽制する風刺漫画が日本や周辺各国の新聞や雑誌に載っている。
どうやってユーモアを持ちながら問題の確信を突き、シンボリックで求心的な絵を描けるかが風刺漫画家の勝負であり、文化なのだ。
広告を作る手法にもとても似ていて、絵を見て「あ〜ウマいな、やられた」と感じると同時に問題の本質もどこかに残っていく。そういうものでしかない。
ネットの書き込みを見ると自業自得というような意見が多いのに驚いた。ムハンマドをバカにしたらそりゃダメだという意見も多々ある。風刺漫画という表現を酷いと言う人もいる。それでムハンマドって新しい過激な宗教なのかと思ったらマホメッドのことだった。イスラム教は今回の悼ましい事件をおこして当然と考えない宗教だと信じたい。キリストだってユダヤだってのべつまくなし風刺漫画に登場している。襲撃をしかたないと賛同する日本人がいるとは…
ならば「聖☆おにいさん」の片方がマホメッドだったらどうなんだろう?
爆笑問題の政治ネタがNHKでボツになり、個人の名前を出すのは下品という人がいた。政治ネタで個人名が出てこないのは想像つかない。北朝鮮の映画を観た人が、ラジオで そうでもないよ 言っていた。そうでもないとは北朝鮮を一歩的にバカにしてないという意味だ。表現の自由とは受け取る側のユーモアセンスが大きい。
一歩引いて面白がるゆとりがセンスだ。
風刺やパロディが抹殺されないためにユーモアをもって今一度考えたい。
posted by gutter at 17:09| Comment(0) | デザイン
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