2008年07月16日

昭和の装幀家たち

装幀のお仕事もちょくちょくやっているので、古本屋いくと中身もなんですが先人装幀家が手掛けた作品も大いに気になります。
中でも好きで注目してるのが同じ時代に活躍した三人の装幀家です。共通点はアナログの究極、手書き。やっぱり手書きだな、と思うんですが、なかなかどうしてこんな風には…。

まず佐野繁次郎(1900〜1987)。字がいい、色のバランスがいい、そして何よりオシャレ。今でも現役の作品としては銀座セントメリーフジヤマの買い物袋や代官山ヒルサイドテラスのケーキ屋「レンガ屋」のパッケージなんかがあり手にすることができます。佐野繁次郎描き文字は日本語も英語もどっちもステキです。
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次に青山二郎(1901〜1979)。伝説的な骨董の目利きとして知られてるんですがワタクシ壺皿に全く興味がないので専ら装幀ばっかりみます。生涯定職に就くことはなかったといわれているので装幀家のジャンルじゃないのかも。この方の作品、いいものはすごくいいのですが首をひねるおおざっぱなものもけっこうある気がします。写真は実家で捨てられそうになってた代物で親友小林秀雄の小説。カバーや帯もキレイなんですが表紙(カバーをむいた状態)が良かったのでコレ。青山二郎の場合は小紋のような地紋パターンのものも多くそこが面白いです。
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最後に花森安治(1911〜1978)。花森安治といえば暮らしの手帖。スタイルも変わってておかっぱ頭やスカート姿。しかし実に芯の強い、しかも愛情あふれた文字やデザインで大好きです。
子供のころは暮らしの手帖が家にあっても、なんだか古くさい雑誌だな、くらいにしか思ってなかったのですが今はどうやったらこんな風にできるのかお手本にしてます。結局パロディにしかならないのですが…。ワタクシのみならず暮らしの手帖風雑誌の多いこと多いこと。
暮らしの手帖って広告が全くなく、商品テストの企画が多いんです。簡単に言うとあくまでも消費者の味方で生産者をいつも厳しい目で見ている。その姿勢が素晴らしくデザインと共にいつまでも続いて欲しいのです。(最近デザインは流行り風になってちょっとヤなんですけどね)
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タグ:佐野繁次郎
posted by gutter at 20:05| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン
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