2017年07月27日

邦画傑作ポスター10枚

デザインの良い昔の邦画のポスターを気まぐれに集めていまして、その中からお気に入りを10作品ご紹介します。もともとは仲代さんが出演されたポスターを集めていたんですが、映画ポスターの展覧会を観に行ったり、資料で買ったポスターカタログを眺めているうちに、手が出る範囲の本物が欲しくなり広がりました。で、デザインがいい手が出る価格のポスターをヤフオクなんかで集めています。ほしい作品があるとします。専門古書店の出しているものはベラボウなんですが、そこでグッと我慢してると、同じ作品の個人出品があることがたまにありまして…そこに手が出ます…トリバゴ状態です。選ぶ映画は小さいものが多いです。大手映画会社のポスターは主役バーン文字ドーンというのが主流ですが、例えばATG映画のようなアヴァンギャルドな映画はお金がない分、絵作りがやり放題でいいんです。また大手の映画のポスターでも、主に流通するポスター以外に違うパターンを作ることがあり、その中にお宝があります……手が出ます。
その最たるものが『シェルブールの雨傘』
天才、上村一夫です、あの同棲時代の。しかも横。よくこの企画が通ったなぁと思います。大拍手。
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ATG作品からは、露出オーバーの画像が極めて前衛的だった吉田喜重の『煉獄エロイカ』と『エロス+虐殺』。檜垣紀六氏の作品です。檜垣氏は『用心棒』や『時計じかけのオレンジ』、また『ルパン三世 カリオストロの城』も手がけてらっしゃる大先輩。インパクトのあるステキな手書き文字を書かれる方で、いつもお手本にしています。
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続いて大島渚監督の『儀式』と実相寺監督の『無常』攻めてます。『無常』のポスターは最近手に入れたんですがすばらしい。スミとグレーの2色刷り。こういうのをやりたいです。誤解なきよう…バランスの話。
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邦画ポスターには同じ映画でもフィルムに近い写真バージョンと絵のバージョンのものがあることがありますが、断然絵のほうが面白いです。小笠原正勝氏デザインの『股旅』も煉獄〜なみに上に小さく文字まとめてて…お洒落。それと小林正樹監督の『化石』。この絵はパンフレットにも使用されています。絵画として素晴らしいですね。
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ほんでもって、やっぱり邦画ポスターといえばなんといっても野口久光さん。『肉体の悪魔』と『旅情』です。『旅情』は原画を野口久光展で見ましたが、原画がポスターと同じB2原寸で描いてありました。考えてみれば同じサイズで描くのが出来上がりが想像しやすい。原点を見ました。
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最後に仲代さんの作品から『他人の顔』。文字、構図、インパクト、凄いですね。空間を空けるデザインより、こういうパツパツの盛りだくさんの方が実は難しいと思っています。
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posted by gutter at 14:03| Comment(0) | デザイン
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