2009年11月15日

話しかけられるお芝居(ちょっぴりネタバレ)

お芝居を先週二本続け見ました。赤坂レッドシアターで上演された「七本の色鉛筆」とテアトル・エコーの「お手を拝借!」です。この二本、ちょっとした共通点がありました。
どちらも出演者が観客に話しかけるところがあるんです。まず「七本〜」は、ワイルダーの「わが町」スタイルといいますか、狂言回し的な語り手(江間直子さん)が物語を説明しながら進行していきます。物語を通してお客さんに語りかけますが、この場合観客は話しかけられても、語り手もお芝居の一部なんだと理解して観てるので反応することはありません。これに対して「お手〜」は、熊倉一雄さんが最初と最後に出てきて普通に制作さんが話すようにお客さんに話しかけます。この場合観客は自分に向かって話しているんだということがはっきりわかります。観客参加型です。熊倉さん、最初なんか「携帯電話なんかジャンジャン鳴らして下さい」って言ってました。ワタシが観た回は鳴りませんでしたが、これはたまげました、笑いました。熊倉さんは最初と最後以外の真ん中部分は役で演じているので観客に語りかけることはありません。
どちらも話しかけられるお芝居で受け取りかたが違っているのに、お客さんがみんな理解して観ているのを考えると面白かったです。

さて肝心の中身ですが、「七本〜」は七人姉妹とお父さんの家族のお話、36年も前にかかれた矢代静一氏の脚本です。この36年で倫理感がずいぶん変わったと思うんですが面白かったです。お父さん役の小林隆さん、次女の江間さん、六女の黒木マリナさんが特に良かったです。演出も良かったのですが1点だけ気になりました。靴です。この問題はいつもあるんですが、部屋で靴を履くのはいいとしてもソファに靴履いたまま乗る芝居はちょっとひっかかります。この家族にとって大事なお客さまがくるのがわかってたら尚更ですね。この芝居じゃないんですがテーブルに腰かける芝居も嫌なんです。だってそんな人見たことないから。そこ惜しかった。ちなみに小林さんはエコー養成所出身、江間さんは無名塾、四女役の佐藤さんは安楽兵舎に出演される方ですし、音響の角張さんは子供シェイでお世話になってます。狭い世界ちゃあ狭いっす。
「お手〜」はものすごいバタバタで作ったのを聞いてて心配したのですが、ちゃんとしてました。そして観客参加型の新しい試み、客席が明るくパンフが読めます。さすがラサールさん、ただで本は遅くならないなって感服いたしました。演劇に少しでも関わったことのある方は文句なしに楽しめます。ワタシもその一人。全く知らない人が観たらどうなんだろうか、そこは正直わかりません。全体としてテアトル・エコーという劇団が持つ温かさを感じました。やさしい気持ちでリラックスして観たら楽しいお芝居です。25日まで
posted by gutter at 19:03| Comment(0) | 演劇
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。