2012年03月24日

仲代さんの「ホブソンズ・チョイス」

24日は「ホブソンズ・チョイス」は東京公演の楽日。芝居は進化してました。北九州の初日を観て以来だったのですが、内容すべて知ってる芝居が、良くなってるのってとっても嬉しい事なんです。この進化は映画にはない芝居特有のもので、生のものでしか訪れない魅力です。楽日とは千秋楽の事です。公演最後の日ですね。楽という語源は色々あるようですが、楽という響きが湿っぽくならず、潔くていいですね。初日もそうですが、楽日も本番前に若手の出演者が各楽屋を挨拶に回ります。この衣裳をつけた回診があると舞台を共有する連帯感が一段とあがり、作品に別れ告げる覚悟が決まります。イタズラがあるのも楽日。ワインを飲むシーンがある芝居では楽日だけは本物が入っている事に気をつけねばなりません。楽といっても東京だけの事この後50ステージもの旅公演があり、7月31日の本当の楽日まで公演は続きます。
今回の演出は民藝の丹野さんです。公演中は毎日劇場にいらしてるんですが、けっして演出家然としていません。無名塾のジャンパーをはおり受付を手伝っていらっしゃいます。昨日の東京楽も声を上げてパンフレットを売ってらしたとか。バラシなんかでもナグリ持って率先してやってます。もったいない事ですが、お芝居を愛するステキな女性です。彼女がいるだけで安心で嬉しくなります。演出スタイルはあくまで明るく、そして厳しく細やかです。彼女の東京でのダメ出しをお土産にまた無名塾の面々は旅に出ることでしょう。7月31日は夏真っ盛り。半年間も続いた芝居の楽日はどんな楽なんでしょうか。やり遂げた楽しさなのか、まだまだやりたい気持ちに引きずられる中の楽しさなのか、どちらにしても117ステージを演じられる出演者は幸せもんですね。
一昨日ですが、本番前に仲代さんの楽屋にご挨拶にいきました。お元気といっても79歳。連日のステージでさすがにお疲れのようでした。舞台を観ていると全くわからないし、幕が上がってからの2時間半は別人なんでしょう。「80の割になんとかなってる?」と冗談まじりに聞かれましたが、なんのなんの割にとか年とか関係なく凄くいいですと正直にお答えしました。地方で観られる機会があったらぜひ!79歳の渾身の舞台は必見です。

ゲネプロ前の下手の袖と終演後の舞台中央
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posted by gutter at 22:00| Comment(0) | 演劇
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