2013年10月04日

ロミオとジュリエット観劇ノート

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能登演劇堂で「ロミオとジュリエット」の初日を観てきました。今、なぜか宝塚やらミュージカルやらあちこちロミジュリブームです。そういえば大昔に百合ケ丘に遊びに行った時、ロミオという床屋とジュリエットという美容院が近くに建っていて妄想しました……はどうでもいい事ですが、ロミジュリって簡単に言えば、敵同士の息子と娘が恋に落ちるけど悲しい結末を迎えてしまうという誰もが知ってる物語です。それだけ聞くと分かりやすい話なのですが、これを元のシェイクスピアの戯曲で読むと、つじつまはあってないし必要ないと思われる部分も沢山あるし、おまけに散文詩のようなシェイクスピア独特の長〜い言い回しのオンパレード。さらにシェイクスピアの時代は装置も照明もなく、まっ昼間に上演されていたので、時間経過や場所の状況説明の台詞、例えば「いまは朝で、ここは誰ん家だ〜」なんてのをその都度言わなくっちゃならない。じゃないとお客さんが話についてこれなかったんでしょうか。そのまま戯曲通りやったら3時間半はかかるとか。耐えられません。なので短くするのはもちろん、現代語に直したり、芝居そのものを現代風にしたりして上演するとこが多いんです。
そこいくと無名塾の「ロミオとジュリエット」、チャレンジしてます。もちろんカットして2時間半くらいにしてますが、台詞はいたってオーソドックスなシェイクスピア調。長いです。そんでもって無機質な箱と柱だけのシンプル装置に衣裳小道具はリアルなので、役者の力が試される逃げ場のない舞台です。気をてらったり、〇〇風にやることよりも実はチャレンジなのかも。いばらの道をすすんでます。
でも、なんでしょう。しゃべっている意味のすべてはわからないけどシェイクスピア調の美しい節回しを聴くのは心地良い。そういう台詞のやりとりこそシェイクスピア劇を観る醍醐味のような気がします。役者がこなれてくれば、もっともっと素晴らしい舞台になっていくことでしょう。

シンプルな舞台なのでいつもより広い舞台袖
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能登演劇堂で観る楽しさは、外の自然と一体化したステージを体験できることです。暗幕が閉まっていて前でお芝居がすすんでいる間に、奥で音もなく扉が開いているのですが、その瞬間客席にすごくひんやりした空気がサァ〜っと流れてくるので、目ではわからなくてもふくらはぎでわかります。そして舞台の幅いっぱいに扉が開くと別世界が現れます。照明がついて外の森と一体化した世界に思わず声がでちゃうほど。
シェイクスピアの台詞の美しさと自然を一体化した舞台を体験したい方は、膝掛けもって、ぜひ!10月27日まで
タグ:能登演劇堂
posted by gutter at 20:35| Comment(0) | 演劇
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