自由が丘に来て2年目の正月を迎えました。慣れましたが、やはり不満はお昼。自由が丘ってデートで訪れる街という役割が強くて、ランチっていうとカフェメシばっかりなんです。大きな白いお皿にチョコチョコのせて取り繕ったゴハン。イヤですねぇ。美味しいカフェメシにあたった事ないです。そもそも洋食によくある白い平べったいお皿にゴハンって間違ってますね。お皿があっためてあるならまだしも、冷たいお皿にゴハンって、美味しくないし食べにくい。誰がはじめたのかオカシナ先入観ですね。
横道それましたが、自由が丘のカフェメシってどこも堂々と1500円もしたりします。冗談はよしこさんです。毎日のお昼は1000円以下です。
そこで自由が丘1000円以下の美味しいお昼探しをする事にしました。
1.「味よし」
やっぱりひかり街の「味よし」には敵わない。なにせ美味しいお弁当が500円ですからね。贅沢したくなったら好きなものばっかり選ぶチョイスもあり。もう「味よし」に行くようになってからデリなんとかにはほとんどいかなくなりました。何が違うのかと思ったら、毎朝、瀬田辺りにある農園から新鮮野菜が届くようです。素材から違ってたんですね、納得。仕事場で食べるなら断然ここ。お味噌汁もあります。
http://www.hikarigai.com/ajiyoshi/
2.「Kitchen+」キッチンプラス
洋食が食べたくなったらここですね。カウンターだけの店なんであえて2時過ぎに行くのがいいかも。デミグラス系がオススメ。お皿なめたくなりますよ。
ハンバーグ、ハヤシライスなど 950円(ミネストローネスープ、ライス、コーヒー付)寡黙でいかにも美味しいもの作りそうなシェフの姿に安心しますが、すごいのが奥さんの接客。完璧。その流れを乗りこなすさばきにウットリします。
3.「自由が丘 吉華」
麻婆豆腐定食など 900円〜(スープ、サラダ、ライス、杏仁豆腐付)名店上野毛 吉華からのれん分した四川料理のお店。気楽に入れます。この気楽っていうのってけっこう大事ですね。中華のお店ってスープで決まると思うんですが、ランチに付く吉華のスープも美味しいです。炒め物もちょっと違う。この間は普通の3倍くらいある真っ黒な唐辛子が20個くらい入っていましたよ。ちょっとの違いの発見が嬉しいです。気楽でちょっと違う美味しい中華がお昼に食べたくなったらお試しあれ。
お店は数だけはあるんでローラー作戦してまた良い店があったらあげてみます。
2014年01月10日
自由が丘でお昼、その1
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2014年01月06日
イノウマチョウ

今年の年賀状は例年のように悩みに悩んだあげく花札にしました。
実際には鹿を馬に変えた1枚を絵柄面にして送りました。
イノウマチョウ。語呂悪いですねぇ。やっぱりイノシカチョウはキレがある。花札はやっぱり馬じゃなくって鹿ですね。
はばかりながら井上ひさしさんをちょっとマネして
バカバカしい事をマジメに
マジメな事をヤワラカく
ヤワラカイ事をジュウコウに
いつでもなんでもいくらでも
お手伝い出来そうな事があったら声かけてください
ぜひ、今年もよろしく 今年はよろしく お願いいたします。
市川きよあき事務所
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2014年01月03日
明けましたら箱根です
明けましておめでとうございます。箱根応援してます。昨日(二日)ハタと思っちゃいました。
鶴見なら見に行けるんじゃないか? 昨日、往路優勝したものの1分差。鶴見中継所は最後の10区へ繋ぐ中継点なんですが、9区には宿敵駒澤の窪田君がいます。学生ながらマラソンを走る日本のホープ、1分なんてあってないようなもの。東洋の9区上村君がハーフ1時間4分の持ちタイムに対し窪田君は1時間1分ちょっと。2分あっても厳しい。ムムムッ
家から1時間もかからないのでちょっくら行ってきました。
川崎で乗り換え、京急線鶴見市場駅で降ります。駅が面白かった。駅の改札とコンビニがくっついていて駅員さんがレジもやります。つまり改札をやっていた駅員さんが、コンビニにお客さんが並ぶと、クルっと90度横を向いてレジをやるんです。京急おそるべし。駅員さんから「ほっとゆずれもん」を買って、イザ中継所へ。
中継所は駅から2分。中継所は人、人、人。なんで中継所へ入る測道の入口あたりで見ることにしました。なんやらザワザワするなと思ったら、そこから30mくらい箱根方向に戻ったカーブのとこで押し合いへし合いしてモメております。
メガホンから流れる間のびした警官の声
「まだ選手こないよ〜、いまケガしてど〜すんの〜 押さないで〜」
観客がドッとなごみました。ほんと仲良く見ましょう。

オレの前に陣取ってるグループは帝京選手のご親戚らしくシード争いの細かい計算に夢中のご様子。後ろの老夫婦はじいさんがばあさんにレクチャーしてます。「最初に白バイくるからわかるよ」「そのくらいは知ってますよ」小学生くらいの女の子はやや飽きちゃったのかお父さんに質問連打「駅伝ってなんで駅伝〜?」お父さんも周りも絶句。なんで駅?伝て何? そんなこんなで時間つぶし、寒くなくて良かったです。こういう待ってる間はガラケーのワンセグが頼もしい。実況聞かないと臨場感がないですからね。いつもは恥ずかしいボロボロのガラケーも今日は大活躍。
そうこうしている内にテレビで見慣れた関係車両が通り、白バイがきました。スワっと腰が浮き、全員あわてて旗準備してると…「あ、あれは太刀持ちだから…」とベテランが教えてくれて、ほっと一息…つきかけたら今度は本物の二台の白バイ。ほどなく通りの右ハジからどよめきと同時に旗のウエーブ。一斉に何百の旗が振られます。来たぞっと思ったら、シュウ〜ンと東洋の上村君は駆け抜けていきました。速かった〜。三秒?背中まで入れても五秒?
「ウエムラ、ウエムラ、ヴ エ ム ラ〜」っと三度声かけるのが精一杯。さっきカミムラじゃなくウエムラだとわかったくせに調子こいて叫んでました。付け焼き刃すみません。旗はふれず、シャッターは狙いをはずしました。よく選手と一緒に走ってるおバカをテレビで見ますが、尊敬します。ありゃあ一緒に走れるレベルじゃない。20キロじゃなく20mならなんとか…
そこから、駒澤窪田君のくるまでは長かった。窪田君もカッコ良かったんですが、確実に勝ったなと実感するほどの間でした。
それから時間を計算して優勝ゴールは自宅で見ようと考えて、4位の早稲田まで確認して帰ったんですがギリギリ間に合いませんでした。それほど速かったんですね。はるか下の後輩の活躍なのに応援できる楽しさをもらっています。
東洋総合優勝おめでとう! 今だけどこの大学出身?って聞かれたいですねぇ。
え〜影は上村選手と窪田選手

鶴見なら見に行けるんじゃないか? 昨日、往路優勝したものの1分差。鶴見中継所は最後の10区へ繋ぐ中継点なんですが、9区には宿敵駒澤の窪田君がいます。学生ながらマラソンを走る日本のホープ、1分なんてあってないようなもの。東洋の9区上村君がハーフ1時間4分の持ちタイムに対し窪田君は1時間1分ちょっと。2分あっても厳しい。ムムムッ
家から1時間もかからないのでちょっくら行ってきました。
川崎で乗り換え、京急線鶴見市場駅で降ります。駅が面白かった。駅の改札とコンビニがくっついていて駅員さんがレジもやります。つまり改札をやっていた駅員さんが、コンビニにお客さんが並ぶと、クルっと90度横を向いてレジをやるんです。京急おそるべし。駅員さんから「ほっとゆずれもん」を買って、イザ中継所へ。
中継所は駅から2分。中継所は人、人、人。なんで中継所へ入る測道の入口あたりで見ることにしました。なんやらザワザワするなと思ったら、そこから30mくらい箱根方向に戻ったカーブのとこで押し合いへし合いしてモメております。
メガホンから流れる間のびした警官の声
「まだ選手こないよ〜、いまケガしてど〜すんの〜 押さないで〜」
観客がドッとなごみました。ほんと仲良く見ましょう。
オレの前に陣取ってるグループは帝京選手のご親戚らしくシード争いの細かい計算に夢中のご様子。後ろの老夫婦はじいさんがばあさんにレクチャーしてます。「最初に白バイくるからわかるよ」「そのくらいは知ってますよ」小学生くらいの女の子はやや飽きちゃったのかお父さんに質問連打「駅伝ってなんで駅伝〜?」お父さんも周りも絶句。なんで駅?伝て何? そんなこんなで時間つぶし、寒くなくて良かったです。こういう待ってる間はガラケーのワンセグが頼もしい。実況聞かないと臨場感がないですからね。いつもは恥ずかしいボロボロのガラケーも今日は大活躍。
そうこうしている内にテレビで見慣れた関係車両が通り、白バイがきました。スワっと腰が浮き、全員あわてて旗準備してると…「あ、あれは太刀持ちだから…」とベテランが教えてくれて、ほっと一息…つきかけたら今度は本物の二台の白バイ。ほどなく通りの右ハジからどよめきと同時に旗のウエーブ。一斉に何百の旗が振られます。来たぞっと思ったら、シュウ〜ンと東洋の上村君は駆け抜けていきました。速かった〜。三秒?背中まで入れても五秒?
「ウエムラ、ウエムラ、ヴ エ ム ラ〜」っと三度声かけるのが精一杯。さっきカミムラじゃなくウエムラだとわかったくせに調子こいて叫んでました。付け焼き刃すみません。旗はふれず、シャッターは狙いをはずしました。よく選手と一緒に走ってるおバカをテレビで見ますが、尊敬します。ありゃあ一緒に走れるレベルじゃない。20キロじゃなく20mならなんとか…
そこから、駒澤窪田君のくるまでは長かった。窪田君もカッコ良かったんですが、確実に勝ったなと実感するほどの間でした。
それから時間を計算して優勝ゴールは自宅で見ようと考えて、4位の早稲田まで確認して帰ったんですがギリギリ間に合いませんでした。それほど速かったんですね。はるか下の後輩の活躍なのに応援できる楽しさをもらっています。
東洋総合優勝おめでとう! 今だけどこの大学出身?って聞かれたいですねぇ。
え〜影は上村選手と窪田選手
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2013年12月26日
かしぶちさんとお弁当
自由が丘に事務所が移ってから、お昼といえば自由が丘デパートにある「味よし」のお弁当。ここはいわば自由が丘の台所。50種類ものお惣菜あり、お弁当が美味しいのなんのって。しかも500円、お値打ちですわ。週に二、三回は通っています。いつも、その日の魚のお弁当に好きなオカズをちょい足し。「レバー2つ入れて」とか「それにザーサイ30g」とか。
先代のおばちゃんと、もうひとりおばちゃん、現ご主人。それに若い衆が一人。(一人で衆はへんですが…)この若い衆は黙々と仕事をこなすタイプでして、あまりお客と交流するのが得意じゃない感じ。おばちゃん達とは毎回何かしら話すんですが彼とは話をした事がなかったんです。
それが夏のある日の事、いつものように弁当を頼んだところ、彼が「いいTシャツですね」とニコっとしながら話かけてきました。突然、無防備のところを踏み込まれたのでちょっと驚きました。その日はムーンライダーズライブで買った青いTシャツを着てたんです。
「あっムーンライダーズ好きなの、めずらしいね若いのに」
「最期のサンプラザ行ったんですよ」
「へえ…いたよオレも。ムーンライダーズは15年くらい行ってるんだよ」
「僕は初めてだったんですがよかったです」
思いもかけない交流に店のおばちゃん達もニコニコしてました。
ムーンライダーズは1975年、今から38年前に結成され、現在のメンバーになったのが1977年。鈴木慶一、弟の鈴木博文、岡田徹、武川雅寛、白井良明、かしぶち哲郎の6人。全員がソングライティングする希有なバンドです。それぞれの個性が違うから作る曲も様々。ヒットがないから世間的には無名ですが、ステキな曲ばかりの息の長いバンドです。
メンバーが60代になっているので、ファンも40〜60代。それもファン歴20年以上の猛者ばかり。オレなんかまだまだ序の口、ミーハーレベル。ライブに来ている人は業界人というか自由人というか、お洒落っぽいクセモノが多い感じ。アウトドアというよりインドア。ライブはほとんど座りっぱなし。促されて3曲くらい立つかなって感じ。かなり軟弱です。
2年前のサンプラザでの無期限休止宣言があった35周年記念ライブもいつも通りでした。切迫感もサヨナラ感もなく、鈴木慶一さんの「また会いましょう」の言葉もあったし、最期というイメージは全くなかった。それぞれの活動の後サラッと40周年はやるんだろうと軽く考えてました。
6人が欠けることなんて考えてなかったんです。確かに何年も前から、かしぶちさんは休んだり助っ人が入ってダブルドラムになったりしてはいましたが、最期のコンサートは元気そうに見えたんです。
最近のムーンライダーズの中の好きな曲に「6つの来し方行く末」という曲があります。6人が自分の誕生月の詞を書いて歌いつないでいきます。かしぶちさんは2番目の11月でした。
十一月には コートはおって
悲しみの住処暖めるよ
白い崖の 上に立ち 風を吸い込んで
これまでの道を 吹き飛ばせればと
先代のおばちゃんと、もうひとりおばちゃん、現ご主人。それに若い衆が一人。(一人で衆はへんですが…)この若い衆は黙々と仕事をこなすタイプでして、あまりお客と交流するのが得意じゃない感じ。おばちゃん達とは毎回何かしら話すんですが彼とは話をした事がなかったんです。
それが夏のある日の事、いつものように弁当を頼んだところ、彼が「いいTシャツですね」とニコっとしながら話かけてきました。突然、無防備のところを踏み込まれたのでちょっと驚きました。その日はムーンライダーズライブで買った青いTシャツを着てたんです。
「あっムーンライダーズ好きなの、めずらしいね若いのに」
「最期のサンプラザ行ったんですよ」
「へえ…いたよオレも。ムーンライダーズは15年くらい行ってるんだよ」
「僕は初めてだったんですがよかったです」
思いもかけない交流に店のおばちゃん達もニコニコしてました。
ムーンライダーズは1975年、今から38年前に結成され、現在のメンバーになったのが1977年。鈴木慶一、弟の鈴木博文、岡田徹、武川雅寛、白井良明、かしぶち哲郎の6人。全員がソングライティングする希有なバンドです。それぞれの個性が違うから作る曲も様々。ヒットがないから世間的には無名ですが、ステキな曲ばかりの息の長いバンドです。
メンバーが60代になっているので、ファンも40〜60代。それもファン歴20年以上の猛者ばかり。オレなんかまだまだ序の口、ミーハーレベル。ライブに来ている人は業界人というか自由人というか、お洒落っぽいクセモノが多い感じ。アウトドアというよりインドア。ライブはほとんど座りっぱなし。促されて3曲くらい立つかなって感じ。かなり軟弱です。
2年前のサンプラザでの無期限休止宣言があった35周年記念ライブもいつも通りでした。切迫感もサヨナラ感もなく、鈴木慶一さんの「また会いましょう」の言葉もあったし、最期というイメージは全くなかった。それぞれの活動の後サラッと40周年はやるんだろうと軽く考えてました。
6人が欠けることなんて考えてなかったんです。確かに何年も前から、かしぶちさんは休んだり助っ人が入ってダブルドラムになったりしてはいましたが、最期のコンサートは元気そうに見えたんです。
最近のムーンライダーズの中の好きな曲に「6つの来し方行く末」という曲があります。6人が自分の誕生月の詞を書いて歌いつないでいきます。かしぶちさんは2番目の11月でした。
十一月には コートはおって
悲しみの住処暖めるよ
白い崖の 上に立ち 風を吸い込んで
これまでの道を 吹き飛ばせればと
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2013年12月20日
あぶさん おつかれさまでした
あぶさんがやっと終わるそうです。あぶさんこと景浦安武氏をウィキって見たら67歳という年齢にもビックリしましたが背が187cmもありました。あぶさんデカかったんですね。あぶさんと言えば思いだしたことがあります。
東京に出てきたばかりの頃、故郷の大先輩の漫画家、高信太郎さんのまわりをウロウロしてた時期があってアーチストリーグ戦に出たことがあります。
アーチストリーグ戦とは漫画家とその関係者の草野球大会の事。チームは全部で16チームあり、リーグ戦という名ですが、いわゆるトーナメントに近いです。勝ったもの同士、負けたもの同士であたっていきます。つまり初戦に勝つと8位以内に入れるわけ。それで1位から16位まですべての順位を決めるという非情なルールなので、どのチームも1日4試合やらなきゃいけません。これはかなり、かなりハード。13位か14位かなんてどーでもいい順位も容赦なく決める。やる気がでるのか?漫画家ですから徹夜明けや酒臭い人など不眠不休の人ばかり。そんでもって遠い埼玉の河川敷グラウンドを4面借りてやるんです。朝から夕方までの4試合は地獄です。こちとら野球は全くからっきしダメだったんですが、断っても誘われるわけがわかりました。とにかく4試合目なんて誰かいるだけでいいんです。ピッチャーは漫画家かアシスタントというのもルールでした。助っ人に凄いピッチャーきたら試合になりません。
もちろん水島さんの「ボッツ」は優勝候補NO.1。ちばてつやさんのチーム「ホワイターズ」も有力。「ホワイターズ」とは対戦しなかったんですが、のぞきに行ったら、ちばあきおさんがいてドキドキしました。小さかったけどかっこよかった。ちょうどキャプテンにはまってた時期だったんでダブりました。
高信太郎チームの「ハイポーズ」は山松ゆうきちさんほか四コマとエロ系の人がほとんど。純粋漫画家率は一番高かったようです。初戦はオレのまぐれの三塁打を皮切りにまぐれで勝ち、最終戦をなんとかへろへろになりながらも相手がこちら以上のへろへろだったので、もういいよな感じで勝ち、実力以上の7位という成績でした。初戦勝つと負けるのではモチベーションがダンチ。初戦負けたらもう帰りたくなるとか…わかります。
3戦目を終わった時の事です。対角線にあるグラウンドで威勢のいいかけ声を出しながらのランニングの後守備練習しているチームがありました。ひときわ目立つユニフォーム、「ボッツ」です。
「あいつら練習してるよ」寝転がりながら、うちのピッチャー。
「ほんとに漫画家かぁ」寝転がりながら、うちのサード。
「誰ひとり見たことねぇよ」寝転がりながら、うちの監督。
決勝戦の前の練習が実ったのか、実力がそもそも違うのか優勝は「ボッツ」。水島さんは自分で司会しながら自分でトロフィーもらってましたが、ほとんどのチームはどうでもいい感じ。ほんまもんの野球狂でした。
東京に出てきたばかりの頃、故郷の大先輩の漫画家、高信太郎さんのまわりをウロウロしてた時期があってアーチストリーグ戦に出たことがあります。
アーチストリーグ戦とは漫画家とその関係者の草野球大会の事。チームは全部で16チームあり、リーグ戦という名ですが、いわゆるトーナメントに近いです。勝ったもの同士、負けたもの同士であたっていきます。つまり初戦に勝つと8位以内に入れるわけ。それで1位から16位まですべての順位を決めるという非情なルールなので、どのチームも1日4試合やらなきゃいけません。これはかなり、かなりハード。13位か14位かなんてどーでもいい順位も容赦なく決める。やる気がでるのか?漫画家ですから徹夜明けや酒臭い人など不眠不休の人ばかり。そんでもって遠い埼玉の河川敷グラウンドを4面借りてやるんです。朝から夕方までの4試合は地獄です。こちとら野球は全くからっきしダメだったんですが、断っても誘われるわけがわかりました。とにかく4試合目なんて誰かいるだけでいいんです。ピッチャーは漫画家かアシスタントというのもルールでした。助っ人に凄いピッチャーきたら試合になりません。
もちろん水島さんの「ボッツ」は優勝候補NO.1。ちばてつやさんのチーム「ホワイターズ」も有力。「ホワイターズ」とは対戦しなかったんですが、のぞきに行ったら、ちばあきおさんがいてドキドキしました。小さかったけどかっこよかった。ちょうどキャプテンにはまってた時期だったんでダブりました。
高信太郎チームの「ハイポーズ」は山松ゆうきちさんほか四コマとエロ系の人がほとんど。純粋漫画家率は一番高かったようです。初戦はオレのまぐれの三塁打を皮切りにまぐれで勝ち、最終戦をなんとかへろへろになりながらも相手がこちら以上のへろへろだったので、もういいよな感じで勝ち、実力以上の7位という成績でした。初戦勝つと負けるのではモチベーションがダンチ。初戦負けたらもう帰りたくなるとか…わかります。
3戦目を終わった時の事です。対角線にあるグラウンドで威勢のいいかけ声を出しながらのランニングの後守備練習しているチームがありました。ひときわ目立つユニフォーム、「ボッツ」です。
「あいつら練習してるよ」寝転がりながら、うちのピッチャー。
「ほんとに漫画家かぁ」寝転がりながら、うちのサード。
「誰ひとり見たことねぇよ」寝転がりながら、うちの監督。
決勝戦の前の練習が実ったのか、実力がそもそも違うのか優勝は「ボッツ」。水島さんは自分で司会しながら自分でトロフィーもらってましたが、ほとんどのチームはどうでもいい感じ。ほんまもんの野球狂でした。
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2013年11月02日
テープをはられる
何か買った時にビニール袋をテープで止められることが、もぉ〜ホントにキライ。はがす時うまくはがれないし、その袋に別のものを追加して入れる場合は特にやっかい。ずれないように止めてあげましたよってのが、実は親切なように見えて、万引きするなと念をおされているようで感じが悪い。なので大体は止めなくていいです、と言います。
で、袋がいらないというと、ペッと無造作にテープをはられる。だいたい斜めに変なとこに…あのペッもイヤなんです。
先日、薬屋に寄って風邪薬と栄養ドリンクを買った時の薬局のお兄ちゃんとの会話。
「ドリンクは今飲みます。」
「じゃあテープで」
「いま、ここで飲んで下(ゴミ箱)に捨てますよ」
「じゃあテープで」
「いま飲みますって」
「…」
指にテープつけたままの薬局のお兄ちゃんが固まった。
テープをはる意味を理解してない。使用済みの瓶にテープをはってどうするんだ。瓶の回収の時、爪をキーキーさせながらはがすのか?
はがすまい。この条件反射のテープはりをやめさせるにはテープ拒否運動するしかないな。
ためしに隣のコンビニでのど飴1個買った時、テープ拒否してみた。
「テープでいいですか」
「あ〜すみません。袋はいらないんですが、テープはイヤなんです」
「…ハイ」
ほぼ無反応だったけど、大丈夫だった。運動って言うほどでもないな。普通に頼めばいいんだ。
そもそもペッが表沙汰になるケースがあるのか…
「お客様お待ちください、そちらの商品はお買い求めになられた商品ですか?」 ペッを確認 「失礼いたしました」な〜んて会話見たことないし、あるわけない。誰が流行らせたのかテープはりは無意味だ。
事務所に戻ってSに話したら
「もうテープってあだ名つけられてますよ」
「…」
で、袋がいらないというと、ペッと無造作にテープをはられる。だいたい斜めに変なとこに…あのペッもイヤなんです。
先日、薬屋に寄って風邪薬と栄養ドリンクを買った時の薬局のお兄ちゃんとの会話。
「ドリンクは今飲みます。」
「じゃあテープで」
「いま、ここで飲んで下(ゴミ箱)に捨てますよ」
「じゃあテープで」
「いま飲みますって」
「…」
指にテープつけたままの薬局のお兄ちゃんが固まった。
テープをはる意味を理解してない。使用済みの瓶にテープをはってどうするんだ。瓶の回収の時、爪をキーキーさせながらはがすのか?
はがすまい。この条件反射のテープはりをやめさせるにはテープ拒否運動するしかないな。
ためしに隣のコンビニでのど飴1個買った時、テープ拒否してみた。
「テープでいいですか」
「あ〜すみません。袋はいらないんですが、テープはイヤなんです」
「…ハイ」
ほぼ無反応だったけど、大丈夫だった。運動って言うほどでもないな。普通に頼めばいいんだ。
そもそもペッが表沙汰になるケースがあるのか…
「お客様お待ちください、そちらの商品はお買い求めになられた商品ですか?」 ペッを確認 「失礼いたしました」な〜んて会話見たことないし、あるわけない。誰が流行らせたのかテープはりは無意味だ。
事務所に戻ってSに話したら
「もうテープってあだ名つけられてますよ」
「…」
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2013年09月03日
一昨日見た夢。
砂利道の田舎道を歩いていると、お墓にぶつかり、ヒシャクで水をかけている人に出会った。タラ〜と石の頭の上から水をぬめぬめと流すと、そこには戒名ではなく文字が現れた。水で石をいま掘ったかのようにグイグイと次々と現れた。
酒とゴロゴロしたものがあればいい
よく見ると水をかけてた人は寅さんのおいちゃん役で有名な下条正己さんだった。いつものように愚痴っている。
「まったくよう。ゴロゴロしたものって言ったら普通イモの煮っころがしかなんかじゃねぇか。それをこいつときたらノリのきいたステテコなんか持ってきやがって」
よく見るとお墓のとなりに縁台が置いてあり、所在なさげな顔をした高品格さんがピシっと固まった真っ白なステテコを持って座っている。
「どこをどう見たらゴロゴロがゴワゴワに読めるんだ。酒とステテコでどうしようって言うんだい」
またヒシャクで水をかけた。水ではなくお酒だったのかもしれない。
そこで目が覚めた。
酒とゴロゴロしたものがあればいい
よく見ると水をかけてた人は寅さんのおいちゃん役で有名な下条正己さんだった。いつものように愚痴っている。
「まったくよう。ゴロゴロしたものって言ったら普通イモの煮っころがしかなんかじゃねぇか。それをこいつときたらノリのきいたステテコなんか持ってきやがって」
よく見るとお墓のとなりに縁台が置いてあり、所在なさげな顔をした高品格さんがピシっと固まった真っ白なステテコを持って座っている。
「どこをどう見たらゴロゴロがゴワゴワに読めるんだ。酒とステテコでどうしようって言うんだい」
またヒシャクで水をかけた。水ではなくお酒だったのかもしれない。
そこで目が覚めた。
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2013年07月02日
大学1年の時に下りた「富士山」
大学1年の夏休み、観光バスの車掌さんのバイトしたことがありました。ガイドのいらない簡単なツアー、つまり女性のバスガイドさんがいなくても大丈夫なツアー用の車掌さんです。泊まりの場合、男女だと二部屋とらなくてはいけないから、という事情もあるようですが、ルールで1人必要なようで、しかたなく男子学生バイトを付けてるんです。バス1台だけの小さなツアーが多いので運転手さんは毎回違います。どの運転手さんに当たっても、使えない上に話の合わない学生と一緒なんで機嫌は悪いんです。当たり前ですね。
仕事はと言うと、出発前の窓ふき、掃除、そそうがあった時の掃除(小学校の時はどんよりします)、駐車場内の誘導、などなど…
出発すると、ガイドはしないんですが、最初の注意のアナウンスはします。
「みなさま〜本日は○○急行観光バスをご利用いただきありがとうございます。…危険ですので窓から手や足など(ここウケるとこなんで、繰り返します)あ、し〜など〜出〜さないよ〜うにお願いいたします〜」
このお決まりがすんだら後は目的地までやることはほとんどありませんが、ここからが大変、ひたすら我慢地獄。なにが地獄って…眠らない我慢です。なにしろ座っているのが運転席横のちっちゃな折りたたみ椅子。真剣に寝たらステップに落ちるんで爆睡はできませんが、ここほど眠くなる場所はありません。180度に広がるピッカピカのフロントガラスの開放感はハンパなく、すてきな景色とともに七色に反射した太陽光線が一直線に差し込んできます。絶妙の暖かさ、ここはオヒサマ天国です。眠くなる場所選手権あったら間違いなく1位。猫だったら1秒で気絶しますよ。そこへもってきてブワ〜ンブワ〜ンと気持ちよく右左に大回りで揺られるもんだからモーレツに眠くなる。目的地までの数時間、眠いのを我慢するのが仕事といってもいいくらい。もちろん寝ちゃあいけません。でもウトウトします、で、運転手さんに怒られる。コックリします、怒られる。この繰り返し…。

その日は富士山5合目見学の人達を乗せていました。いろんなところへ立ち寄った後、富士山でお昼だったと思います。バスが富士山に上りはじめた時です。気がつくと運転手さんの機嫌が悪いんです。こりゃあさっきウトウトしたんでまた怒られるぞと思い、気を引き締めどうにか寝ないで五合目につきました。
バスを降りると、やっぱり運転手さんが浮かない顔してます。
「どうかしたんですか?」
「ブレーキの調子がおかしい、効かなくなってる、上りはじめたら気づいた…」「えっ」
「近くにいるバスになんとか来て運んでもらうから、お客さんに説明してくれ」
ブ、ブレーキの故障。しかも富士山で…一大事です。
「どのくらいで来られるんですか?」
「2時間あれば…大丈夫だろう…ちょっと連絡する」
携帯のない時代だったので連絡も大変です。
近くにいるバスにピストン輸送してもらうわけですが、乗り換えるバスにもお客さんがいるんでそんなには早くこられない。結局、うちのお客さんには五合目に3時間くらいいてもらい乗り換えてもらいました。午後の予定はキャンセルになってしまい文句も言われましたが安全第一です。ともかくお客さんが山から下りられてよかったです。
みんないなくなってガラ〜ンとしたバスに運転手さんと二人残りました。
で、どうなるのオレ
「日曜日で近くの修理業者に連絡つかないから、東京の本社からきてもらうよ」
「ど、どのくらいで来られるんですか?」
「まぁ夜だな」「…」
夕方になると五合目は急に静かになりました。登山者は登っていなくなり、観光客は降りていなくなる。当然店は閉まる。まっ暗、本当にまっ暗。広い駐車場にはうちのバス1台残してすっかりいなくなりました。観光地が深山に変わりました。五合目とはいえ、さすがは日本一の富士山。真夏でも5時すぎると半袖では寒いです。その温度差に驚きました。しかたなくバスの中で時間つぶしていると、8時過ぎた頃だったか、運転手がホットコーヒー持って寄ってきました。
「降りるから…車がいないし…ちょっとやってみる」
「…」「ダメそうだったらやめるから…エンジンブレーキでゆっくりいけばなんとかなる。 修理するのにも下でやったほうがいいから」
「…」「大丈夫だって、危ないとこほとんどないから」
ほとんどでしょ…。とにかく下りることになりました。
「ひだり、よく見てくれ」
見ますとも見ますとも。折りたたみ椅子をバタンと倒し、しっかり身構えました。緊張しましたが不思議と危ない感覚はなかったです。
バスの重みを重力にまかせるように、ユルユル、ユルユルほんとに歩くくらいのスピードで降りました。30分か1時間か…とにかくゆっくりゆっくり下りました。対向車がこなかったのが幸いでした。
ただ乗ってただけですが、しっかり目を開いて注意だけはしました。
無事に降りると下に修理の車が待ってました。
「お、降りてきたの〜、上まで行こうと思ってたのに…」
「いや〜上は暗いし…下の方がやりやすいよ」
それから部品交換やらなんやらして宿に着いたら12時過ぎてました。
長い長い富士山の1日でした。
夏の間、それからも、いろんな運転手さんに怒られ起こされながら色んなとこへ行ったんですが、富士山の話をすると
「あれに乗ってたのか〜!」と一目おかれ「大変だったろ〜」と優しくされ、ちょっと仲間にしてもらえたようで嬉しかったです。
なにかと話題の富士山ですが、行ったのはその時だけです。
仕事はと言うと、出発前の窓ふき、掃除、そそうがあった時の掃除(小学校の時はどんよりします)、駐車場内の誘導、などなど…
出発すると、ガイドはしないんですが、最初の注意のアナウンスはします。
「みなさま〜本日は○○急行観光バスをご利用いただきありがとうございます。…危険ですので窓から手や足など(ここウケるとこなんで、繰り返します)あ、し〜など〜出〜さないよ〜うにお願いいたします〜」
このお決まりがすんだら後は目的地までやることはほとんどありませんが、ここからが大変、ひたすら我慢地獄。なにが地獄って…眠らない我慢です。なにしろ座っているのが運転席横のちっちゃな折りたたみ椅子。真剣に寝たらステップに落ちるんで爆睡はできませんが、ここほど眠くなる場所はありません。180度に広がるピッカピカのフロントガラスの開放感はハンパなく、すてきな景色とともに七色に反射した太陽光線が一直線に差し込んできます。絶妙の暖かさ、ここはオヒサマ天国です。眠くなる場所選手権あったら間違いなく1位。猫だったら1秒で気絶しますよ。そこへもってきてブワ〜ンブワ〜ンと気持ちよく右左に大回りで揺られるもんだからモーレツに眠くなる。目的地までの数時間、眠いのを我慢するのが仕事といってもいいくらい。もちろん寝ちゃあいけません。でもウトウトします、で、運転手さんに怒られる。コックリします、怒られる。この繰り返し…。
その日は富士山5合目見学の人達を乗せていました。いろんなところへ立ち寄った後、富士山でお昼だったと思います。バスが富士山に上りはじめた時です。気がつくと運転手さんの機嫌が悪いんです。こりゃあさっきウトウトしたんでまた怒られるぞと思い、気を引き締めどうにか寝ないで五合目につきました。
バスを降りると、やっぱり運転手さんが浮かない顔してます。
「どうかしたんですか?」
「ブレーキの調子がおかしい、効かなくなってる、上りはじめたら気づいた…」「えっ」
「近くにいるバスになんとか来て運んでもらうから、お客さんに説明してくれ」
ブ、ブレーキの故障。しかも富士山で…一大事です。
「どのくらいで来られるんですか?」
「2時間あれば…大丈夫だろう…ちょっと連絡する」
携帯のない時代だったので連絡も大変です。
近くにいるバスにピストン輸送してもらうわけですが、乗り換えるバスにもお客さんがいるんでそんなには早くこられない。結局、うちのお客さんには五合目に3時間くらいいてもらい乗り換えてもらいました。午後の予定はキャンセルになってしまい文句も言われましたが安全第一です。ともかくお客さんが山から下りられてよかったです。
みんないなくなってガラ〜ンとしたバスに運転手さんと二人残りました。
で、どうなるのオレ
「日曜日で近くの修理業者に連絡つかないから、東京の本社からきてもらうよ」
「ど、どのくらいで来られるんですか?」
「まぁ夜だな」「…」
夕方になると五合目は急に静かになりました。登山者は登っていなくなり、観光客は降りていなくなる。当然店は閉まる。まっ暗、本当にまっ暗。広い駐車場にはうちのバス1台残してすっかりいなくなりました。観光地が深山に変わりました。五合目とはいえ、さすがは日本一の富士山。真夏でも5時すぎると半袖では寒いです。その温度差に驚きました。しかたなくバスの中で時間つぶしていると、8時過ぎた頃だったか、運転手がホットコーヒー持って寄ってきました。
「降りるから…車がいないし…ちょっとやってみる」
「…」「ダメそうだったらやめるから…エンジンブレーキでゆっくりいけばなんとかなる。 修理するのにも下でやったほうがいいから」
「…」「大丈夫だって、危ないとこほとんどないから」
ほとんどでしょ…。とにかく下りることになりました。
「ひだり、よく見てくれ」
見ますとも見ますとも。折りたたみ椅子をバタンと倒し、しっかり身構えました。緊張しましたが不思議と危ない感覚はなかったです。
バスの重みを重力にまかせるように、ユルユル、ユルユルほんとに歩くくらいのスピードで降りました。30分か1時間か…とにかくゆっくりゆっくり下りました。対向車がこなかったのが幸いでした。
ただ乗ってただけですが、しっかり目を開いて注意だけはしました。
無事に降りると下に修理の車が待ってました。
「お、降りてきたの〜、上まで行こうと思ってたのに…」
「いや〜上は暗いし…下の方がやりやすいよ」
それから部品交換やらなんやらして宿に着いたら12時過ぎてました。
長い長い富士山の1日でした。
夏の間、それからも、いろんな運転手さんに怒られ起こされながら色んなとこへ行ったんですが、富士山の話をすると
「あれに乗ってたのか〜!」と一目おかれ「大変だったろ〜」と優しくされ、ちょっと仲間にしてもらえたようで嬉しかったです。
なにかと話題の富士山ですが、行ったのはその時だけです。
タグ:富士山
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2013年06月27日
高校1年の時に観た「ひこうき雲」
久々に映画を観に行きました。映画はつまらなかったんですが、始まる前の予告編で流れた曲が、不味い後味を忘れさせたばかりか、いまも頭の中でぐるぐるしてます。
荒井由実「ひこうき雲」

初めて「ひこうき雲」を聴いた時は生でした。生なのにユーミンを知らなかったんです。高校1年の秋、当時で言う、ポップス通というか、かなりのユーミン好きの友達がうわずった声でオレのことを誘いました。なんでも近くにある大学の学園祭に荒井由実がくるというんです。
「行こうよ」「大学だろ…大丈夫?」「一般人も入れるから大丈夫だって」
誘われてもよく知らないんであんまし興味もなかったんですが、大学の学園祭、という言葉の響きにクラっとして「あ〜荒井由実ふ〜ん、いいじゃん行く行く」と知ったかぶりの背伸びして承諾。そのあとユーミンを知ってるヤツ、知らないヤツ、女子大生に憧れのあるヤツ、いろいろ誘って6、7人になりました。こちとら男子校なんで全員男子。授業の後なんで全員学ラン、ダサダサですわ。着くとあまりの華やぎに浮き足立ちました。浮いてたかも。そしてなんだか男子高校生の若気が至りに至って気が大きくなり最前列を陣取っちゃったんです。ユーミンよんだ大学生にとってはいい迷惑です。
その日は本当は石川セリさんと二人のコンサートだったんですが、セリさんが風邪で来られなくなり急遽ユーミン一人。石川セリさんの方は知ってたので始まる前はちょっとガッカリでした。
しばらくして「セリさんの分まで頑張ります!」という初々しいユーミンが登場して「ルージュの伝言」でスタート。
釘付けでした…良すぎて。とってもおニューなミュージックにやられました。途中ユーミンも最前列のおかしな学ラン高校生集団に気づきます。
「君たち大学生?」「高校生です」「なんでいるの?」な〜んていう会話があったり握手してもらったりなんだり…。
中でもクラックラにやられたのが「ひこうき雲」。帰りにはすっかりユーミン教崇拝者で、次の日には「ひこうき雲」のLPを買ってました。二つ折りで中にユーミンの大学時代の写真なんかが入ってました。
1年後、すっかりユーミン通の顔してコンサートに行った時の事です。2階席で観てたんですが、コンサートの途中でヤクザ風の男たちがドカドカドカっと数人乱入してきたんです。
「ヤメロヤメロ!」「オメーラうるせえんだよ」「キャ〜!」
「なんだお前らジャマするな」ヤクザと気骨あるバンドのメンバーと、つかみあい、もみあい。会場騒然。怒号が飛び交い、「やめてぇ〜」「やめてぇ〜」心配する悲鳴もあちこちから出ます。
どうなるんだいったい…と心配してたらだんだん暗くなって、一人消え二人消え、静かになって…気がつくとヤクザのリーダー風の男が一人残りピアノの前でユーミンと1対1。「えっナニナニ?」って観客全員思ったところで、ヤクザのピアノでユーミンが「ベルベットイースター」
ピアノがうますぎるヤクザは結婚する前の松任谷さんでした。
それから何年か何年かして聴かなくなり、またCDで買い直し聴いた時期があり、さらに何年か何年か忘れていたのに、思いがけず映画館で流れて高校1年の秋に引き戻されました。最後の かけーて は何度聴いてもドキドキします。…空を観よう、雲を観よう。
荒井由実「ひこうき雲」

初めて「ひこうき雲」を聴いた時は生でした。生なのにユーミンを知らなかったんです。高校1年の秋、当時で言う、ポップス通というか、かなりのユーミン好きの友達がうわずった声でオレのことを誘いました。なんでも近くにある大学の学園祭に荒井由実がくるというんです。
「行こうよ」「大学だろ…大丈夫?」「一般人も入れるから大丈夫だって」
誘われてもよく知らないんであんまし興味もなかったんですが、大学の学園祭、という言葉の響きにクラっとして「あ〜荒井由実ふ〜ん、いいじゃん行く行く」と知ったかぶりの背伸びして承諾。そのあとユーミンを知ってるヤツ、知らないヤツ、女子大生に憧れのあるヤツ、いろいろ誘って6、7人になりました。こちとら男子校なんで全員男子。授業の後なんで全員学ラン、ダサダサですわ。着くとあまりの華やぎに浮き足立ちました。浮いてたかも。そしてなんだか男子高校生の若気が至りに至って気が大きくなり最前列を陣取っちゃったんです。ユーミンよんだ大学生にとってはいい迷惑です。
その日は本当は石川セリさんと二人のコンサートだったんですが、セリさんが風邪で来られなくなり急遽ユーミン一人。石川セリさんの方は知ってたので始まる前はちょっとガッカリでした。
しばらくして「セリさんの分まで頑張ります!」という初々しいユーミンが登場して「ルージュの伝言」でスタート。
釘付けでした…良すぎて。とってもおニューなミュージックにやられました。途中ユーミンも最前列のおかしな学ラン高校生集団に気づきます。
「君たち大学生?」「高校生です」「なんでいるの?」な〜んていう会話があったり握手してもらったりなんだり…。
中でもクラックラにやられたのが「ひこうき雲」。帰りにはすっかりユーミン教崇拝者で、次の日には「ひこうき雲」のLPを買ってました。二つ折りで中にユーミンの大学時代の写真なんかが入ってました。
1年後、すっかりユーミン通の顔してコンサートに行った時の事です。2階席で観てたんですが、コンサートの途中でヤクザ風の男たちがドカドカドカっと数人乱入してきたんです。
「ヤメロヤメロ!」「オメーラうるせえんだよ」「キャ〜!」
「なんだお前らジャマするな」ヤクザと気骨あるバンドのメンバーと、つかみあい、もみあい。会場騒然。怒号が飛び交い、「やめてぇ〜」「やめてぇ〜」心配する悲鳴もあちこちから出ます。
どうなるんだいったい…と心配してたらだんだん暗くなって、一人消え二人消え、静かになって…気がつくとヤクザのリーダー風の男が一人残りピアノの前でユーミンと1対1。「えっナニナニ?」って観客全員思ったところで、ヤクザのピアノでユーミンが「ベルベットイースター」
ピアノがうますぎるヤクザは結婚する前の松任谷さんでした。
それから何年か何年かして聴かなくなり、またCDで買い直し聴いた時期があり、さらに何年か何年か忘れていたのに、思いがけず映画館で流れて高校1年の秋に引き戻されました。最後の かけーて は何度聴いてもドキドキします。…空を観よう、雲を観よう。
タグ:荒井由実
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| 日記
2013年03月15日
3月15日。渋谷駅。
18年前の3月20日。渋谷に降りた時地下鉄は動いておらず、ため息。
その先でおきていたサリン事件をまだ知らなかった。
13年前の3月8日。中目黒で起きた脱線事故の何本か後に乗っていた。
片側がなくなった車両の横を静かに静かに過ぎて渋谷に降りた。
2年前の3月11日。恵比寿から池袋まで歩き、
また池袋から渋谷まで歩いて戻った。
渋谷でやっと動きはじめた最初の電車に乗れた。
その先でおきていたサリン事件をまだ知らなかった。
13年前の3月8日。中目黒で起きた脱線事故の何本か後に乗っていた。
片側がなくなった車両の横を静かに静かに過ぎて渋谷に降りた。
2年前の3月11日。恵比寿から池袋まで歩き、
また池袋から渋谷まで歩いて戻った。
渋谷でやっと動きはじめた最初の電車に乗れた。

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| 日記
2013年03月07日
梅とカボチャ
かたくにぎりしめた拳の力がぬけるように、梅の蕾の気がゆるみ一気に咲いた。どこからいつ合図があったのだろう? 毎日着る服を間違えている自分より梅のほうがよっぽどお利口だ。
こういう暖かい日は自転車で事務所へ行く。もちろんマスク。家を出てしばらくいくと環八にぶつかり横断するんだが、ちょうど信号が変わったばかりで、だいぶ待つことになった。大通りの信号は不公平だ。
ふと横を見ると、なんともダンディなおじいさんが一緒に待っている。70は過ぎてるが80にはまだ間があるくらいか。老人のオシャレは気持ちも暖かくなる。チェックのハンチングにブレザー、マフラーもチェックだが右左で色違い。顔にはしわがしっかり刻み込まれ、積み重ね焼かれた深い色。ややレイバン風のメガネも顔にあってる。
ん、知ってる顔だぞ。彼がこちらを見た時に、お互いがわかった。駅へ向かう道沿いにある有名幼稚園の守衛さんだ。歩いて通う時は毎日守衛姿を見かけているんだが、顔にいつもの固さがなく私服なのですぐにはわからなかった。
「こんちは、…ダンディですね」「いえいえ」
「あったかくなって良かったですね」「ほんとうにねぇ」
「冬の間なんだか心配してたんですよ」「いえいえ」 信号が変わった。
「失礼します」「失礼します」
彼の私服を見るのははじめてだった。雨の日も風の日も雪の日も、彼はひとりガードマン姿で、部外者を寄せ付けない固い顔で門の前に立っている。半袖が長袖になりコートになりさらに厳寒用のオーバーになっても…。外に立っているのは寒いに決まっている。とても寒い日に姿が見えないと気になって幼稚園の中をつい見てしまう。そんな日はきまって彼の相棒のバスの運転手が一緒に門番している。二人でいると彼もおひさまにあたる場所にちょっとは移動できるのだ。少しホッとする。
話をしたのは2回目だ。1回目は3年くらい前だろうか、幼稚園の前が空き地になって草がボウボウ生えていた夏の終わり。いつものように幼稚園の前を通り過ぎ、ふと右側の空き地を見ると、空き地の隅っこにカボチャが成っていた。10cmくらいに育っている。鳥のしわざかな。こういう思いかけない落とし物は本当に楽しい。その日からカボチャを見るのが日課になった。グングン大きくなるのが楽しい。だが、都会の空き地はいつか終わりがくる。ある日通りかかったら、きれいさっぱり草が刈ってあった。そしてあの、あとちょっとで食べられそうになってたカボチャもなくなっている。敷地内にほんのちょっとのっかてるくらい隅にあっただけなのに…
なんだか腹が立って、なぜそうしたかわからないが、彼に無言でつめよった。
「お、オレじゃないよう」あとずさりして弁解する。
彼じゃないことはわかってる。そして彼もカボチャの成長を見ていた事も知っていた。不動産屋が売りやすくするため、見栄えを気にして刈ったのだ。
「仕事だからしょうがないが、人としてどうかな」「ですね」
それ以来だった。もちろんオレも部外者なんで、ふだん厳格に門を守る彼に話をすることなんてできない。次に話をすることがあるだろうか。
自転車をこいでいるうちに、おめかしした親子の集団を何組も追い越した。
あぁそうか、今日は卒園式だったんだ。
右も左も梅が満開の中ペダルを強く踏んだ。
こういう暖かい日は自転車で事務所へ行く。もちろんマスク。家を出てしばらくいくと環八にぶつかり横断するんだが、ちょうど信号が変わったばかりで、だいぶ待つことになった。大通りの信号は不公平だ。
ふと横を見ると、なんともダンディなおじいさんが一緒に待っている。70は過ぎてるが80にはまだ間があるくらいか。老人のオシャレは気持ちも暖かくなる。チェックのハンチングにブレザー、マフラーもチェックだが右左で色違い。顔にはしわがしっかり刻み込まれ、積み重ね焼かれた深い色。ややレイバン風のメガネも顔にあってる。
ん、知ってる顔だぞ。彼がこちらを見た時に、お互いがわかった。駅へ向かう道沿いにある有名幼稚園の守衛さんだ。歩いて通う時は毎日守衛姿を見かけているんだが、顔にいつもの固さがなく私服なのですぐにはわからなかった。
「こんちは、…ダンディですね」「いえいえ」
「あったかくなって良かったですね」「ほんとうにねぇ」
「冬の間なんだか心配してたんですよ」「いえいえ」 信号が変わった。
「失礼します」「失礼します」
彼の私服を見るのははじめてだった。雨の日も風の日も雪の日も、彼はひとりガードマン姿で、部外者を寄せ付けない固い顔で門の前に立っている。半袖が長袖になりコートになりさらに厳寒用のオーバーになっても…。外に立っているのは寒いに決まっている。とても寒い日に姿が見えないと気になって幼稚園の中をつい見てしまう。そんな日はきまって彼の相棒のバスの運転手が一緒に門番している。二人でいると彼もおひさまにあたる場所にちょっとは移動できるのだ。少しホッとする。
話をしたのは2回目だ。1回目は3年くらい前だろうか、幼稚園の前が空き地になって草がボウボウ生えていた夏の終わり。いつものように幼稚園の前を通り過ぎ、ふと右側の空き地を見ると、空き地の隅っこにカボチャが成っていた。10cmくらいに育っている。鳥のしわざかな。こういう思いかけない落とし物は本当に楽しい。その日からカボチャを見るのが日課になった。グングン大きくなるのが楽しい。だが、都会の空き地はいつか終わりがくる。ある日通りかかったら、きれいさっぱり草が刈ってあった。そしてあの、あとちょっとで食べられそうになってたカボチャもなくなっている。敷地内にほんのちょっとのっかてるくらい隅にあっただけなのに…
なんだか腹が立って、なぜそうしたかわからないが、彼に無言でつめよった。
「お、オレじゃないよう」あとずさりして弁解する。
彼じゃないことはわかってる。そして彼もカボチャの成長を見ていた事も知っていた。不動産屋が売りやすくするため、見栄えを気にして刈ったのだ。
「仕事だからしょうがないが、人としてどうかな」「ですね」
それ以来だった。もちろんオレも部外者なんで、ふだん厳格に門を守る彼に話をすることなんてできない。次に話をすることがあるだろうか。
自転車をこいでいるうちに、おめかしした親子の集団を何組も追い越した。
あぁそうか、今日は卒園式だったんだ。
右も左も梅が満開の中ペダルを強く踏んだ。
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2013年03月01日
そのくらいは知っております
堤真一さんがめずらしく朝のビビる大木の番組に出た時のこと。誰だか忘れたがAKBの子が堤さんに放ったひと言
「AKBって知ってますか〜? 女の子がぁ いっぱいいるんですぅ」
…「そのくらいは知ってます」
ワタクシもそんなレベル?って思わされることがたま〜にあります。
何年前だったかなぁ。ちょっと前なんでもう書いてるかもしれません。あしからず。
たまたま渋谷のタワーレコードの前を通りかかった時の事でした。タワレコの前にワゴンが出ていてビートルズのCDを並べてました。デジタルリマスター版の発売すぐの頃だったと思います。お客さんは誰もいなくて、若い女性店員がひとり暇もてあましておりました。パッと見、デジタルリマスターの表示がなく、値段も高くなかったし、盛り上がりの低さから、もしかしたら昔のヤツの在庫整理なのかな?とも思い聞きました。
「これって古いやつですか?」
「えぇ、とっても古いですよ〜」 ニコニコした満面の笑み
…ビートルズは知ってます。
先日、近所の駅前にできたオシャレパン屋に行った時の事です。一目でフランス系とわかるパン屋さん。代官山にあっても良いくらいの品揃えとお値段。
その日はジャムとか塗って食べたかったので、普通の、中に何も入ってないパンが欲しかったのです。バゲットで良かったんですが、入口横にあるバゲットも奥にあるのもクルミやらヒマワリの種やらドライトマトやら入ってるし、ライ麦パンもイチジクやら何かしら入ってる。う〜ん困った。グルグルまわって食パンにするかなっとレジ前まできたら、ちょっと田舎風の何も入ってなさそうなのがある。
「これって普通のですか?」
「フランスパンになります」 ニコニコした満面の笑み
…フランスパンは知ってます。
「AKBって知ってますか〜? 女の子がぁ いっぱいいるんですぅ」
…「そのくらいは知ってます」
ワタクシもそんなレベル?って思わされることがたま〜にあります。
何年前だったかなぁ。ちょっと前なんでもう書いてるかもしれません。あしからず。
たまたま渋谷のタワーレコードの前を通りかかった時の事でした。タワレコの前にワゴンが出ていてビートルズのCDを並べてました。デジタルリマスター版の発売すぐの頃だったと思います。お客さんは誰もいなくて、若い女性店員がひとり暇もてあましておりました。パッと見、デジタルリマスターの表示がなく、値段も高くなかったし、盛り上がりの低さから、もしかしたら昔のヤツの在庫整理なのかな?とも思い聞きました。
「これって古いやつですか?」
「えぇ、とっても古いですよ〜」 ニコニコした満面の笑み
…ビートルズは知ってます。
先日、近所の駅前にできたオシャレパン屋に行った時の事です。一目でフランス系とわかるパン屋さん。代官山にあっても良いくらいの品揃えとお値段。
その日はジャムとか塗って食べたかったので、普通の、中に何も入ってないパンが欲しかったのです。バゲットで良かったんですが、入口横にあるバゲットも奥にあるのもクルミやらヒマワリの種やらドライトマトやら入ってるし、ライ麦パンもイチジクやら何かしら入ってる。う〜ん困った。グルグルまわって食パンにするかなっとレジ前まできたら、ちょっと田舎風の何も入ってなさそうなのがある。
「これって普通のですか?」
「フランスパンになります」 ニコニコした満面の笑み
…フランスパンは知ってます。
タグ:堤真一
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| 日記
2013年01月25日
トイレを出たあとひねり出すこと
だれんだーカレンダー ってダジャレがありましたが、ダジャレカレンダーといえばご存知御教訓カレンダー。かれこれ7、8年はトイレのなぐさみものとして飾っています。作品にひっかけたしょうもない記念日知識も楽しみです。もちろん引っ越しした自由が丘の事務所でも、しっかりトイレのドアの内側にぶらさげました。がっ今年は例年と違うことがひとつ。それははじめて事務所をあげて(大げさですが)各自、自信作を応募したのにも関わらず落選したということです。クヤシィ〜、本来なら、めくるたんびに自分のがいつ来るか楽しみだったのに…残念。
ワタシの自信喪失作
「ヨッパライに新橋ィを感じる」
事務所のSの自信喪失作
童話シリーズですって。
「マッチョ売りの少女」「わりとギリギリっす」
どっちもいけると思ったがなぁ。事務所内結論は出来不出来ではなく過去似たようなのがあったんだろうということにしました。
普段は全く忘れてますが、トイレに入るとリベンジしたくなり、頭をひねりひねり日々考えております。
ワタシの自信喪失作
「ヨッパライに新橋ィを感じる」
事務所のSの自信喪失作
童話シリーズですって。
「マッチョ売りの少女」「わりとギリギリっす」
どっちもいけると思ったがなぁ。事務所内結論は出来不出来ではなく過去似たようなのがあったんだろうということにしました。
普段は全く忘れてますが、トイレに入るとリベンジしたくなり、頭をひねりひねり日々考えております。
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2013年01月19日
2013年は雪ではじまりました。
あけましてだいぶたちました。たってる間に雪の降る街になりました。雪道が危ないのはわかってますが東京にこれだけ降るとイベントです。何かしたくてしょうがない。ツルツルしてて危険なのはわかってるんだが乗ってみたくなる。雪のかたまりは蹴りたくなるし、ついガシャガシャしたくなる。で、やっぱり滑る。事務所のまわりもまだツルツルです。そんな自由が丘にも慣れてきました。不満は自由が丘にはお昼を気軽に食べられる所がない事。気取ったランチは数あれど、気ままな定食屋がないんです。もちろん1000円以下。唯一自慢できるのは自由が丘でパートの中にある「味よし」のお弁当。ここはオススメ。「味よし」ばっかりになっちゃっうもんだから、毎度!の声がかかるようになりました。お蕎麦が好きなんで週一で食べたいんですが、自由が丘にはほどよい蕎麦屋が見つからない。それでお蕎麦が食べたい時は九品仏の「おまた」に行っております。正直な味そして和みます。
そのうち自由が丘ランチ日記書かなくっちゃな。
さて2013年、だんだん平成が何年で二千が何年だかわからなくなりますね。毎度もがいて作る年賀状なんですが今年も苦しみました。そんでもがいてもあがいても決めきれず、二つ作っちゃいました…無駄だ。ほんで最初に閃いたのがコレ。

今年もくるしいのでタスケテクダサ〜イな雰囲気がでていいかなっと自信もってたんですが、事務所で「なんか〜スピリチュアルっぽい」と言われガックし、スピリチュアルって苦手だし、ど〜しようかな〜と考えてるうちに次にピランと閃いたのがコレ。


下のイラストは宛名面に入れました。ホームページのGUTTERもそうなんですが、真ん中がきらい。ヒネクレテるんで、まっとうなモノが好きじゃない。それで蛇足なモノこそ価値があると考えて、蛇足を描いてみたんですがどうですかね。説明すると(説明するようじゃダメですが)蛇の足があったんで実を食べられたという意味です。制作中にたまたま事務所にいらした方に、どうですか〜と鼻の穴広げて見せたら「恐竜?」って言われました。ふーっ、みなさまにとって良い1年になるよう願ってます。
2012年も相変わらず演劇のチラシのお仕事が多かったです。フリーになった頃は1年で10枚くらいはやりたいなぁと思ってたんですが、年々多くなってます。ありがとうございます。
2012年に上演された中から10枚。1枚選ぶとしたら「ヨージ単独ライブ」ですかね。日付の入れ方が気に入ってます。


2012年に制作して2013年3月中までに上演される5枚。4月以降の公演でいま制作中のがすでに4枚あるし、今年は去年より多そうです。

演劇に関わらずどんな仕事もやるのでドシドシ声かけてください。
今年もよろしくお願いします
そのうち自由が丘ランチ日記書かなくっちゃな。
さて2013年、だんだん平成が何年で二千が何年だかわからなくなりますね。毎度もがいて作る年賀状なんですが今年も苦しみました。そんでもがいてもあがいても決めきれず、二つ作っちゃいました…無駄だ。ほんで最初に閃いたのがコレ。

今年もくるしいのでタスケテクダサ〜イな雰囲気がでていいかなっと自信もってたんですが、事務所で「なんか〜スピリチュアルっぽい」と言われガックし、スピリチュアルって苦手だし、ど〜しようかな〜と考えてるうちに次にピランと閃いたのがコレ。


下のイラストは宛名面に入れました。ホームページのGUTTERもそうなんですが、真ん中がきらい。ヒネクレテるんで、まっとうなモノが好きじゃない。それで蛇足なモノこそ価値があると考えて、蛇足を描いてみたんですがどうですかね。説明すると(説明するようじゃダメですが)蛇の足があったんで実を食べられたという意味です。制作中にたまたま事務所にいらした方に、どうですか〜と鼻の穴広げて見せたら「恐竜?」って言われました。ふーっ、みなさまにとって良い1年になるよう願ってます。
2012年も相変わらず演劇のチラシのお仕事が多かったです。フリーになった頃は1年で10枚くらいはやりたいなぁと思ってたんですが、年々多くなってます。ありがとうございます。
2012年に上演された中から10枚。1枚選ぶとしたら「ヨージ単独ライブ」ですかね。日付の入れ方が気に入ってます。










2012年に制作して2013年3月中までに上演される5枚。4月以降の公演でいま制作中のがすでに4枚あるし、今年は去年より多そうです。





演劇に関わらずどんな仕事もやるのでドシドシ声かけてください。
今年もよろしくお願いします
タグ:味よし
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2012年12月13日
13日の妄想
何も咲かない
寒い日は、
下へ下へと
根をのばせ。
オレの根はどこへいったんだろうか?下へのばしてたはずが上へ行ったりグルグルしたり、アチコチからんじゃってるようです。根腐れしないうちになんとかしなければ…。この身にしみるお言葉は、事務所の近所にある九品仏の山門横の掲示板。今月の一言です。うまいこといいますわ。
仲代さんは今日12月13日が八十歳のお誕生日。おめでとうございます。かなりの古木ではありますが、まだまだ満開に花を咲かせる力は充分にあり、いつも準備も欠かさず下へ下へと根をのばされてます。来年2月に稽古場で行う公演があります。不条理劇の傑作イヨネスコの「授業」。鍛錬の場で行うわずか50席の舞台にはちょっと変わった花が咲きそうです。
しかし、12月13日が誕生日の俳優さんが多いのはなぜだろう。仲代さんはじめ織田裕二、妻夫木聡、瑛太、と主役級が並びます。なんでこの日に集中したのか、豪華すぎる!女子は誰かいないのかと探したら樋口可南子さんがいる。これ、合わせるとかなりの高額ギャラになりますが、13日生まれだけで映画が撮れますよ。そうなると14日が討入りだからやっぱり忠臣蔵かなぁ。吉良が仲代さんで大石が織田裕二?ちょっと違うか、堀部安兵衛が織田で妻夫木は力?力はもう無理か?瑛太はなんでも演れそう。上杉方の清水一学でもいいかも。出番が少ないか〜。樋口可南子は赤穂の奥方かな…う〜んちょっと面白くなってきた。となると監督がいるな…いたいた13日生まれの監督、井筒和幸。
いったいどんな忠臣蔵だ? 寒い日に下らないこと下らないこと考えるのもまた楽し。
寒い日は、
下へ下へと
根をのばせ。
オレの根はどこへいったんだろうか?下へのばしてたはずが上へ行ったりグルグルしたり、アチコチからんじゃってるようです。根腐れしないうちになんとかしなければ…。この身にしみるお言葉は、事務所の近所にある九品仏の山門横の掲示板。今月の一言です。うまいこといいますわ。
仲代さんは今日12月13日が八十歳のお誕生日。おめでとうございます。かなりの古木ではありますが、まだまだ満開に花を咲かせる力は充分にあり、いつも準備も欠かさず下へ下へと根をのばされてます。来年2月に稽古場で行う公演があります。不条理劇の傑作イヨネスコの「授業」。鍛錬の場で行うわずか50席の舞台にはちょっと変わった花が咲きそうです。
しかし、12月13日が誕生日の俳優さんが多いのはなぜだろう。仲代さんはじめ織田裕二、妻夫木聡、瑛太、と主役級が並びます。なんでこの日に集中したのか、豪華すぎる!女子は誰かいないのかと探したら樋口可南子さんがいる。これ、合わせるとかなりの高額ギャラになりますが、13日生まれだけで映画が撮れますよ。そうなると14日が討入りだからやっぱり忠臣蔵かなぁ。吉良が仲代さんで大石が織田裕二?ちょっと違うか、堀部安兵衛が織田で妻夫木は力?力はもう無理か?瑛太はなんでも演れそう。上杉方の清水一学でもいいかも。出番が少ないか〜。樋口可南子は赤穂の奥方かな…う〜んちょっと面白くなってきた。となると監督がいるな…いたいた13日生まれの監督、井筒和幸。
いったいどんな忠臣蔵だ? 寒い日に下らないこと下らないこと考えるのもまた楽し。
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2012年11月19日
引っ越し先のトラブルにブルッ
引っ越し先は自由が丘。駅出たらひたすらどんどんまっすぐ、江戸っ子ならまっつぐ。オシャレなお店をチラチラしてる間に到着。ってことはなく、お店がすっかりなくなり不安になった頃に着きます。自由が丘においでの際はぜひお立寄を。
パン屋が目印

しかし今回トラブルが多かった〜。まず引っ越しでプリンタサーバ用のパソコンの意識がなくなり、自分が使っていた椅子の足が壊れました。パソコンは代用を知り合いに譲っていただき事無きを得、椅子の方は引っ越し業者と交渉中。そんでやっと引っ越したと思ったら部屋のあちこちでトラブル勃発。まずトイレ、貯水槽にブルーレット入れたら思いもよらないところから一筋の青い水がチロチロ…おっ〜なんだこれは!ブルーレットならではの「天国と地獄」的水漏れ発見でした。ちょっと視覚的に鮮烈でした。その後も室内のガス栓は使えなかったり、電気のアンペアの問題があったり、酷く臭かったりしたんですが、ひとつひとつ直りました。直るっていいですよね。前住人はフランス人。壊れたままに使ってたんでしょうか…今見せたら「トレビア〜ン」ってきっと言うでしょう。
ほんで部屋が落ち着いたとこで最大の山場がありました。データ満載の外付けハードディスクのロジの意識がなくなったんです。どうやっても起きない。引っ越しの際に、もしパソコンがダメになるとヤバいからとデータを外付けに全て移し、それだけは業者じゃなく自分たちで運んだんですが、ドーンと裏目に出ました。そこには一番大事なもの、事務所のデータの半分が入っています。茫然自失とはこの事かも。とりあえずロジに電話すると復旧部門があり直せるけど10万くらいかかりますという恐ろしいお言葉。え〜どういう事ですか〜安全に保存できるのが最大の売りなのに、一方復旧部門で商売もするなんて。ほこたて両取りは納得いかん。保存がメインで復旧もやるならそっちはサービスでやってほしいです。結局これも復旧ソフトで意識を蘇らせ、なんとかなりました…ヤレヤレ。定期的なバックアップはやっぱり大切ですね。(と書いていても、のど元すぎちゃってまだしてない。やらなきゃ)
やっと落ちついてきました。

事務所は自由が丘と威張ってますが、隣の九品仏駅の方が近いんです。その九品仏駅には隣接した浄真寺(3万6千坪)があり、今回の厄払いというわけではないんですが、紅葉してきた浄真寺の境内を抜けて通っています.これがとても気持ちがよく、清々しい気分になれます。この九品仏、文字とおり九つの仏様がいらっしゃることで有名ですが、オススメは閻魔様と大木。入ってすぐ右の閻魔堂にはと〜っても恐い閻魔様がおじゃり、ものすんごい形相で睨んでらして悪い事してなくても謝っちゃうぐらい。反省したい人はぜひ!
大木の方は100年クラスのがあちこちに林立してますが特にすごいのが天然記念物のイチョウ(樹齢300年)とカヤ(樹齢800年)。800年前って…鎌倉時代か…その頃自由が丘はどんなだったんだろう…本当の自由であったことは間違いないですね。
イチョウ カヤ

パン屋が目印

しかし今回トラブルが多かった〜。まず引っ越しでプリンタサーバ用のパソコンの意識がなくなり、自分が使っていた椅子の足が壊れました。パソコンは代用を知り合いに譲っていただき事無きを得、椅子の方は引っ越し業者と交渉中。そんでやっと引っ越したと思ったら部屋のあちこちでトラブル勃発。まずトイレ、貯水槽にブルーレット入れたら思いもよらないところから一筋の青い水がチロチロ…おっ〜なんだこれは!ブルーレットならではの「天国と地獄」的水漏れ発見でした。ちょっと視覚的に鮮烈でした。その後も室内のガス栓は使えなかったり、電気のアンペアの問題があったり、酷く臭かったりしたんですが、ひとつひとつ直りました。直るっていいですよね。前住人はフランス人。壊れたままに使ってたんでしょうか…今見せたら「トレビア〜ン」ってきっと言うでしょう。
ほんで部屋が落ち着いたとこで最大の山場がありました。データ満載の外付けハードディスクのロジの意識がなくなったんです。どうやっても起きない。引っ越しの際に、もしパソコンがダメになるとヤバいからとデータを外付けに全て移し、それだけは業者じゃなく自分たちで運んだんですが、ドーンと裏目に出ました。そこには一番大事なもの、事務所のデータの半分が入っています。茫然自失とはこの事かも。とりあえずロジに電話すると復旧部門があり直せるけど10万くらいかかりますという恐ろしいお言葉。え〜どういう事ですか〜安全に保存できるのが最大の売りなのに、一方復旧部門で商売もするなんて。ほこたて両取りは納得いかん。保存がメインで復旧もやるならそっちはサービスでやってほしいです。結局これも復旧ソフトで意識を蘇らせ、なんとかなりました…ヤレヤレ。定期的なバックアップはやっぱり大切ですね。(と書いていても、のど元すぎちゃってまだしてない。やらなきゃ)
やっと落ちついてきました。

事務所は自由が丘と威張ってますが、隣の九品仏駅の方が近いんです。その九品仏駅には隣接した浄真寺(3万6千坪)があり、今回の厄払いというわけではないんですが、紅葉してきた浄真寺の境内を抜けて通っています.これがとても気持ちがよく、清々しい気分になれます。この九品仏、文字とおり九つの仏様がいらっしゃることで有名ですが、オススメは閻魔様と大木。入ってすぐ右の閻魔堂にはと〜っても恐い閻魔様がおじゃり、ものすんごい形相で睨んでらして悪い事してなくても謝っちゃうぐらい。反省したい人はぜひ!
大木の方は100年クラスのがあちこちに林立してますが特にすごいのが天然記念物のイチョウ(樹齢300年)とカヤ(樹齢800年)。800年前って…鎌倉時代か…その頃自由が丘はどんなだったんだろう…本当の自由であったことは間違いないですね。
イチョウ カヤ


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2012年10月16日
事務所移転のお知らせです
事務所を引っ越します。こんどは自由が丘のはずれです。
恵比寿には13年もいたのでやっぱり寂しいですね。最初の事務所はボーリング場の坂を上がりきった所でした。そこの四階の窓からは、近くにある宝塚の宿舎の屋上が見え、晴れた日には何十枚もの乙女の布団が干され、パタパタされてました。たくさんの汗と涙が乾かされリセットする瞬間かも。スターになるのは一番水分出した人なのか、いっさい出さないカラカラな人なのか、そもそもスターさんはあそこにはいないのか。そっちは疎いので謎です。
ちっちゃな事務所でした。当時、フリーになったばっかりなんで用心してこぢんまり始めたんですが、こぢんまりすぎて1年だけで出ました。こぢんまりっていい言葉ですね、音がカワイイ。カワイイけどやはり狭かった。打ち合わせした時なんですが、相手が玄関横のトイレのドアの前になってしまい、「こんなに入口?」と言われました。そんな事をきっかけに、楽園ビルに移りました。楽しい園、この魅力的な言葉の由来は、前オーナーがかつて中華屋をやっていたからだそうですが、いい名前ですよね。ラクエンという響だけで期待が持てます。お中元の時の事です。そのころいた事務所のデザイナーのIが「楽園から届いた感じにしましょうよ」というのでパパイヤだのマンゴだのバナナだの送ったんですが無反応でした。世間はそれほどビル名に関心がないようです。「いちいち切らなきゃいけないから食べにくいよ〜」というご指摘もあり…。
今度はメイプル通りのメイプルハウスだけどメイプルにこだわらないようにしなくっちゃ。お仕事のご依頼はいつでも待っております。あと下の階のパン屋さんが美味しいのでパン屋さん目当てで遊びに来てください。
恵比寿には13年もいたのでやっぱり寂しいですね。最初の事務所はボーリング場の坂を上がりきった所でした。そこの四階の窓からは、近くにある宝塚の宿舎の屋上が見え、晴れた日には何十枚もの乙女の布団が干され、パタパタされてました。たくさんの汗と涙が乾かされリセットする瞬間かも。スターになるのは一番水分出した人なのか、いっさい出さないカラカラな人なのか、そもそもスターさんはあそこにはいないのか。そっちは疎いので謎です。
ちっちゃな事務所でした。当時、フリーになったばっかりなんで用心してこぢんまり始めたんですが、こぢんまりすぎて1年だけで出ました。こぢんまりっていい言葉ですね、音がカワイイ。カワイイけどやはり狭かった。打ち合わせした時なんですが、相手が玄関横のトイレのドアの前になってしまい、「こんなに入口?」と言われました。そんな事をきっかけに、楽園ビルに移りました。楽しい園、この魅力的な言葉の由来は、前オーナーがかつて中華屋をやっていたからだそうですが、いい名前ですよね。ラクエンという響だけで期待が持てます。お中元の時の事です。そのころいた事務所のデザイナーのIが「楽園から届いた感じにしましょうよ」というのでパパイヤだのマンゴだのバナナだの送ったんですが無反応でした。世間はそれほどビル名に関心がないようです。「いちいち切らなきゃいけないから食べにくいよ〜」というご指摘もあり…。
今度はメイプル通りのメイプルハウスだけどメイプルにこだわらないようにしなくっちゃ。お仕事のご依頼はいつでも待っております。あと下の階のパン屋さんが美味しいのでパン屋さん目当てで遊びに来てください。
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2012年10月07日
大滝ひでじさんの耳たぶ
昔っからとっても好きな俳優さんでした。思いだすのは倉本作品。特に「前略おふくろ様」の桃井かおりさん(恐怖の海ちゃん)のお父さん役が強烈でした。酔っぱらってて怒ってて恐かったです。それ以来映画やドラマで発見するだけで嬉しくなりました。だいたいが曲がったことが大嫌いな役。相手を諭すように話す、あのかすれ声がたまらない。そしてなぜだか、ひでじだかしゅうじだかわからなくなる。なぜだろう。
大滝さんのもうひとつの顔は舞台俳優、劇団民藝の代表です。仲代さんが奈良岡さんと共演した、無名塾と民藝の合同公演『ドライビング・ミス・デイジー』に参加した時のこと。稽古場が民藝だったので、民藝になんどか出かけました。仲代さんと奈良岡さんの稽古を見るだけでも恐れ多いんですが、これは生ひでじぃに出会えるチャンスでもあります。もしかしたらと期待して、行くたびにキョロキョロしてましたが、残念ながら会うことはできませんでした。会えなかったんですが稽古場は興味深かったです。古い稽古場というのは稽古場自体の存在感が強いから、俳優の積もりに積もったエネルギーを宿しています。大滝さん、宇野重吉さん、奈良岡さんなど多くの民藝の俳優の何十年分の研鑽のエネルギーが放たれずそこにあるからでしょうか。不思議なもので、きれいな新しい稽古場では感じられない。気のせいかもしれませんが、こういう気のせいを大事にしたいです。
ドライビングの稽古も終わり、いよいよ本番がせまり劇場に入ってからの事です。一段落してホールをブラブラしていると、なんとなんと大滝さんがいらっしゃるではないか?「おぉ生ひでじぃだ」ドキドキです。聞けば最終稽古のゲネプロを観にきたらしい。緊張する、直視できない、チラ見。しかし、なんといっても憧れのひでじぃが目の前にいるのでまじまじ見たい。そんなこんなで柱の陰でにじにじしてると、なじみになった劇団員の女優さんが声をかけてきました。
「耳たぶさわってあげてください」
「えっ」
「耳たぶを、こう両手で持って下に引っ張ってあげてください。喜びますから」
「ええっ」
そんなことが大俳優にできるわけがない。ヤギじゃないんだから…。まごまごしていると、その人はひでじぃの背後にまわるやいなや両手で耳たぶをつまみ、優しく下へスイングさせます。すると、ひでじぃは目を閉じ恍惚の表情になって、ほんとに気持ちよさそう。「ホホホフォー」「ホホホフォー」驚いてジッと見てると、彼女が右手を離し手招きをしてるではないですか? いや〜無理無理。 え〜いや〜無理。絶対無理。
耳たぶにはさわれませんでしたが、この公演で縁が出来て、大滝さんの晩年の舞台作品を何本か観ることができました。やっぱりよかった。ほかにはいない、唯一無二の俳優さん。今度「前略おふくろ様」を見直してみようかな。
大滝さんのもうひとつの顔は舞台俳優、劇団民藝の代表です。仲代さんが奈良岡さんと共演した、無名塾と民藝の合同公演『ドライビング・ミス・デイジー』に参加した時のこと。稽古場が民藝だったので、民藝になんどか出かけました。仲代さんと奈良岡さんの稽古を見るだけでも恐れ多いんですが、これは生ひでじぃに出会えるチャンスでもあります。もしかしたらと期待して、行くたびにキョロキョロしてましたが、残念ながら会うことはできませんでした。会えなかったんですが稽古場は興味深かったです。古い稽古場というのは稽古場自体の存在感が強いから、俳優の積もりに積もったエネルギーを宿しています。大滝さん、宇野重吉さん、奈良岡さんなど多くの民藝の俳優の何十年分の研鑽のエネルギーが放たれずそこにあるからでしょうか。不思議なもので、きれいな新しい稽古場では感じられない。気のせいかもしれませんが、こういう気のせいを大事にしたいです。
ドライビングの稽古も終わり、いよいよ本番がせまり劇場に入ってからの事です。一段落してホールをブラブラしていると、なんとなんと大滝さんがいらっしゃるではないか?「おぉ生ひでじぃだ」ドキドキです。聞けば最終稽古のゲネプロを観にきたらしい。緊張する、直視できない、チラ見。しかし、なんといっても憧れのひでじぃが目の前にいるのでまじまじ見たい。そんなこんなで柱の陰でにじにじしてると、なじみになった劇団員の女優さんが声をかけてきました。
「耳たぶさわってあげてください」
「えっ」
「耳たぶを、こう両手で持って下に引っ張ってあげてください。喜びますから」
「ええっ」
そんなことが大俳優にできるわけがない。ヤギじゃないんだから…。まごまごしていると、その人はひでじぃの背後にまわるやいなや両手で耳たぶをつまみ、優しく下へスイングさせます。すると、ひでじぃは目を閉じ恍惚の表情になって、ほんとに気持ちよさそう。「ホホホフォー」「ホホホフォー」驚いてジッと見てると、彼女が右手を離し手招きをしてるではないですか? いや〜無理無理。 え〜いや〜無理。絶対無理。
耳たぶにはさわれませんでしたが、この公演で縁が出来て、大滝さんの晩年の舞台作品を何本か観ることができました。やっぱりよかった。ほかにはいない、唯一無二の俳優さん。今度「前略おふくろ様」を見直してみようかな。
タグ:大滝秀治
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2012年07月25日
16年前のオリンピック
いよいよロンドンオリンピックが始まります。楽しみですねぇ。こどもの時からオリンピックがもう〜大好き。日の丸に心ときめきます。右ではないし、どちらかといえば反体制なんですけどね。いきなりものすごい事いいますが、何にも努力もしなかったし運動さっぱりだったけどオリンピック出たかったなぁ…何の競技でも。
前にも書きましたが、なんと、いとこがパラリンピックに出ます。楽しんできてください。
http://gutter-info.sblo.jp/article/46661593.html?1343982550、
最近はあんまり出かけなくなりましたが、スポーツ観戦することが大好きなんです。サッカーとか野球とかメジャーなものから、相撲、ラグビー、テニス、陸上なんでも好き。アメフトだけは競技がいまひとつ理解してないのでごめんなさい。とにかくテレビで観るのも好きですが、生観戦も好き。これはお芝居を好きなのと共通することなのかもしれません。刹那の魅力ですね。その観戦の頂点がオリンピックです。
もう16年も前ですが、行きましたよ、アトランタ。ツアーで申し込むと、高くて見られる競技も一つ二つと少なく限られてるからつまらない。そのくせ余計なものとセットだったり。オリンピックとニューヨークとかね。オリンピック観た後ニューヨーク行っても落ち着かないっすよ。なにしろ朝から晩まで、オリンとピックにまみれたいんです。そこで大変でしたが飛行機と宿だけとって、主な観たいチケットはアメリカのダフ屋から買いました。高かった〜。でもツアーで行くよりはるかに安いんです。松中、井口なんかが出てた野球、前園、中田なんかのサッカーは現地で買うことにしました。何万人も入る球場の日本戦なんか誰も見ねぇと考えたからです。案の定それらは定価かそれ以下の1000円くらいで買えましたよ。なにせ16年前。まだ若くて体力もあったから、朝水泳、昼バスケ、夜野球みたいなはしごオリンピック。観るトライアスロンですわ。

こんな事がありました。行く前からテンション上がってて、ペンタックスの一眼カメラ買って持っていったんですが、なんと1日目の水泳会場で壊れてしまったんです。あまりのことに怒り心頭。ともかく国際電話でペンタックスのお客様相談室に電話しました。すると、の〜んびりした調子の女の子が出て「どうされました〜」ゆる〜く喋ってくるんで、カチンときてちょっとキツい口調で「オリンピックを見に今、アメリカのアトランタにいるんですが、この為に買ったカメラが壊れました」というと、あわててる様子。すぐえら〜い人が出てきました。まぁ文句は言うけどどうにもならないんだろうなと思ってたんですが、その人「申し訳ありません。とにかくせっかくの写真が撮れないのは大変なんでカメラをすぐ買ってください」と言うんです。「えっ」「同じカメラはありませんが、そこからまっすぐ行って…どこそこに…ペンタックスのカメラを扱っている店があるんですぐ買っていただけますか、どのカメラでもけっこうです。帰国されてからフィルム代金なども含めて弁償いたします」まるでアトランタにいるかのように道順まで説明してくれました。そのすばやい対応と即決にホレボレしてカメラが壊れた怒りはなくなって最後にはお礼を言ってました。いるとこにはいるものです。
あ〜恥ずかしい思い出もひとつ。女子バレー観た時の事です。会場でニッポンチャチャチャを思いっきりやりたかったんですが、会場に行くと日本人がいない。オリンピック出場が最後の最後に決まったんでツアーが間に合わなかったんです。パラパラと家族とダフ屋組がいるだけ。最初は静かに観てたんですが、そのうち試合が拮抗してきて羞恥が心がズドンと落ちたんです。ハンズで買ったでっかい日の丸振るわ、モトコ〜!って叫ぶわ、チャチャチャやるわ、一番前の方の高い席が空いてたんでしゃしゃりでて大応援しましたよ。そのかいあって勝ちました。大満足。恥ずかしかったのは帰ってから。その日、日本が勝ったのがその試合だけだったらしくNHKのニュースというニュース、オイラの顔が大映し。オイラの顔からニュースが始まったようです。トホホ 愉快で楽しいロンドンの皆様お気をつけあそばせ。
前にも書きましたが、なんと、いとこがパラリンピックに出ます。楽しんできてください。
http://gutter-info.sblo.jp/article/46661593.html?1343982550、
最近はあんまり出かけなくなりましたが、スポーツ観戦することが大好きなんです。サッカーとか野球とかメジャーなものから、相撲、ラグビー、テニス、陸上なんでも好き。アメフトだけは競技がいまひとつ理解してないのでごめんなさい。とにかくテレビで観るのも好きですが、生観戦も好き。これはお芝居を好きなのと共通することなのかもしれません。刹那の魅力ですね。その観戦の頂点がオリンピックです。
もう16年も前ですが、行きましたよ、アトランタ。ツアーで申し込むと、高くて見られる競技も一つ二つと少なく限られてるからつまらない。そのくせ余計なものとセットだったり。オリンピックとニューヨークとかね。オリンピック観た後ニューヨーク行っても落ち着かないっすよ。なにしろ朝から晩まで、オリンとピックにまみれたいんです。そこで大変でしたが飛行機と宿だけとって、主な観たいチケットはアメリカのダフ屋から買いました。高かった〜。でもツアーで行くよりはるかに安いんです。松中、井口なんかが出てた野球、前園、中田なんかのサッカーは現地で買うことにしました。何万人も入る球場の日本戦なんか誰も見ねぇと考えたからです。案の定それらは定価かそれ以下の1000円くらいで買えましたよ。なにせ16年前。まだ若くて体力もあったから、朝水泳、昼バスケ、夜野球みたいなはしごオリンピック。観るトライアスロンですわ。

こんな事がありました。行く前からテンション上がってて、ペンタックスの一眼カメラ買って持っていったんですが、なんと1日目の水泳会場で壊れてしまったんです。あまりのことに怒り心頭。ともかく国際電話でペンタックスのお客様相談室に電話しました。すると、の〜んびりした調子の女の子が出て「どうされました〜」ゆる〜く喋ってくるんで、カチンときてちょっとキツい口調で「オリンピックを見に今、アメリカのアトランタにいるんですが、この為に買ったカメラが壊れました」というと、あわててる様子。すぐえら〜い人が出てきました。まぁ文句は言うけどどうにもならないんだろうなと思ってたんですが、その人「申し訳ありません。とにかくせっかくの写真が撮れないのは大変なんでカメラをすぐ買ってください」と言うんです。「えっ」「同じカメラはありませんが、そこからまっすぐ行って…どこそこに…ペンタックスのカメラを扱っている店があるんですぐ買っていただけますか、どのカメラでもけっこうです。帰国されてからフィルム代金なども含めて弁償いたします」まるでアトランタにいるかのように道順まで説明してくれました。そのすばやい対応と即決にホレボレしてカメラが壊れた怒りはなくなって最後にはお礼を言ってました。いるとこにはいるものです。
あ〜恥ずかしい思い出もひとつ。女子バレー観た時の事です。会場でニッポンチャチャチャを思いっきりやりたかったんですが、会場に行くと日本人がいない。オリンピック出場が最後の最後に決まったんでツアーが間に合わなかったんです。パラパラと家族とダフ屋組がいるだけ。最初は静かに観てたんですが、そのうち試合が拮抗してきて羞恥が心がズドンと落ちたんです。ハンズで買ったでっかい日の丸振るわ、モトコ〜!って叫ぶわ、チャチャチャやるわ、一番前の方の高い席が空いてたんでしゃしゃりでて大応援しましたよ。そのかいあって勝ちました。大満足。恥ずかしかったのは帰ってから。その日、日本が勝ったのがその試合だけだったらしくNHKのニュースというニュース、オイラの顔が大映し。オイラの顔からニュースが始まったようです。トホホ 愉快で楽しいロンドンの皆様お気をつけあそばせ。
タグ:アトランタオリンピック
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2012年05月23日
金環日食の前日
梅が香り、蕗の薹が顔をのぞかせ、桜を見上げ、蕗が傘を広げ、ツツジが騒ぎはじめ、緑はグングン街中を覆いつくし、日陰はドクダミの天下になり、やがて紫陽花が雨を連れてやってくる。いまはジメジメ前の爽やかを肌で感じられる季節。ひたすら明るさを求め広げていくのが1年の前半。折り返しまで太陽がしっかり後押ししてくれる。
これが毎年の事。あたり前だった、移り変わりの大切さや不思議さを感じる気持ちは年々深くなる。イレギュラーがあると尚更だ。
173年ぶりの日食がそうだったんだが話はその前日、季節というより人の話。およそ15年ぶりくらいにバッタリ古い仲間に会った。20〜24の間は毎日のように会ってたヤツだけど、15年前一言交わしただけでその前もずいぶん会っていない。彼が役者やレポーターやりながら、師匠の飲み屋を手伝っているのは知っていた。24くらいから現在にいたるまでで2度目、日食なみだ。
上野の居酒屋「たる松」の2階の白木のカウンター。カウンターのUの字のカーブとカーブ、1メートルの至近距離。目の前の顔が気になり思考が止まる。頭の中の記憶のファインダーがズームを合わせる。3秒。
「あっ」思わずカウンター叩いちゃった。犯人見つけた刑事かオレは。
「おっ、おい!」「やっぱり」「これは何かね?」「上野よく来るの?」
「いや、何年かぶり」「そっちは」「オレはよく飲んでる」
「何かあるな」「どっちか死ぬんじゃない」「ほんで何年かしてから片方が知ってあとでビックリするんだよ あの時オレ偶然会ったんだよ」
「あいつどうした?」お互い連れがいたんで気づかいながら、昔の仲間の現在確認とくだらない思い出話でくすぐりあう。
すっかり忘れていたが参宮橋の飲み屋の話が面白かった。彼やモロ、下等なんかと飲んで、いざ会計となったら皆お金がない。貧乏だったこともあるし、誰か持ってるだろうとお互いが高〜くくってたこともある。さぁどうしよう、昔のことでクレジットカードなんて持ってないし銀行はとっくに閉まっている。免許証置いてって明日誰かが持ってこようか、なんて話にもなり酔いも醒めてくる。とにかくチャリ銭全て出して計算しようということになり、皆でポケットというポケット、鞄の底という底探して5円、1円まで出したら、なんとかなった。お店の人はイヤな顔したが、なんとかなった。なったが文字通り1文なしなんで家に帰れない。どうする?歩いて帰るかってションボリ話してトボトボ歩きだしたら、一緒に飲んでたYせさんが、じゃッと言って終電迫る駅に消えていくではないか。
アレッYせさん、電車賃持ってたの?って聞くと一言「えっ別じゃない」
次の日の朝、紙で出来た安っぽいメガネをかけて、太陽見てたらこみあげてきて思い出し笑いした。太陽は皆が集めた硬貨のように光ってた。
「別じゃない」のYせさんや皆を誘って彼のいるお店に飲みに行こう。
これが毎年の事。あたり前だった、移り変わりの大切さや不思議さを感じる気持ちは年々深くなる。イレギュラーがあると尚更だ。
173年ぶりの日食がそうだったんだが話はその前日、季節というより人の話。およそ15年ぶりくらいにバッタリ古い仲間に会った。20〜24の間は毎日のように会ってたヤツだけど、15年前一言交わしただけでその前もずいぶん会っていない。彼が役者やレポーターやりながら、師匠の飲み屋を手伝っているのは知っていた。24くらいから現在にいたるまでで2度目、日食なみだ。
上野の居酒屋「たる松」の2階の白木のカウンター。カウンターのUの字のカーブとカーブ、1メートルの至近距離。目の前の顔が気になり思考が止まる。頭の中の記憶のファインダーがズームを合わせる。3秒。
「あっ」思わずカウンター叩いちゃった。犯人見つけた刑事かオレは。
「おっ、おい!」「やっぱり」「これは何かね?」「上野よく来るの?」
「いや、何年かぶり」「そっちは」「オレはよく飲んでる」
「何かあるな」「どっちか死ぬんじゃない」「ほんで何年かしてから片方が知ってあとでビックリするんだよ あの時オレ偶然会ったんだよ」
「あいつどうした?」お互い連れがいたんで気づかいながら、昔の仲間の現在確認とくだらない思い出話でくすぐりあう。
すっかり忘れていたが参宮橋の飲み屋の話が面白かった。彼やモロ、下等なんかと飲んで、いざ会計となったら皆お金がない。貧乏だったこともあるし、誰か持ってるだろうとお互いが高〜くくってたこともある。さぁどうしよう、昔のことでクレジットカードなんて持ってないし銀行はとっくに閉まっている。免許証置いてって明日誰かが持ってこようか、なんて話にもなり酔いも醒めてくる。とにかくチャリ銭全て出して計算しようということになり、皆でポケットというポケット、鞄の底という底探して5円、1円まで出したら、なんとかなった。お店の人はイヤな顔したが、なんとかなった。なったが文字通り1文なしなんで家に帰れない。どうする?歩いて帰るかってションボリ話してトボトボ歩きだしたら、一緒に飲んでたYせさんが、じゃッと言って終電迫る駅に消えていくではないか。
アレッYせさん、電車賃持ってたの?って聞くと一言「えっ別じゃない」
次の日の朝、紙で出来た安っぽいメガネをかけて、太陽見てたらこみあげてきて思い出し笑いした。太陽は皆が集めた硬貨のように光ってた。
「別じゃない」のYせさんや皆を誘って彼のいるお店に飲みに行こう。
タグ:たる松
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