2015年09月11日

10月は舞台イベント三昧…いや七味

やっと東京は晴れました。台風一過の秋晴れかと思ったら夕方にまた雨。異常気象なんでしょうか?水害に遭われた方々が無事で安心して暮らせる日が早くくるよう願ってます。
仕事の方は忙しくしてます。今年はありがたいことに10月に上演する舞台やイベントがメジロ押し。なので八と九は大忙しなんです。しかし、メジロ押しっては見たことがない。だいたい二羽、多くて三羽で動いてるんじゃないのかな。寒い時期にカタマッているんだろうか?ムクドリ押しならありますが…。
それました、戻します。関わっているメジロ押しの10月なんですが、ダブってる期日もあります。厳密に言えば、競合同士の広告を制作してることになりますが、それぞれの成功を願い、両方に行ってくださいと切に思っているのでお許しくだされ。

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10月8〜11日 加藤忍一人芝居「花いちもんめ」
加藤健一:演出 出演:加藤忍 下北沢駅前劇場

10月10・11日「たまがわストリートアート」&「ふたこ座」
今最も旬な蔦屋家電もある二子玉川ライズ周辺で行われるイベント。
マーケットやワイナリービレッジとの同時開催です。

10月16〜28日 テアトル・エコー「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」
作:別役 実 演出:永井寛考 恵比寿・エコー劇場

10月17・18日「三茶de大道芸」
おなじみ三茶の大道芸。街とイベントが本当にいい感じに練れてます。

10月28日〜11月1日小宮孝泰ひとり芝居
「線路は続くよどこまでも」作・演出:鄭義信 出演:小宮孝泰
感動の舞台が帰ってきます。下北沢楽園

10月31日〜12月6日 フェスティバル/トーキョー15
SPAC、岡田利規、飴屋法水はじめ海外のアート系演劇の祭典。
東京芸術劇場等

10月31日〜2016年4月29日 無名塾
「おれたちは天使じゃない」演出:丹野郁弓 出演:仲代達矢ほか無名塾
初っぱなは能登、東京はさんで全国に…半年に及ぶ旅公演です。
写真は東京用チラシ
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2015年08月07日

ダンサーにもらった本

今年「別役実フェスティバル」ということで別役作品をあちこちでやっています。日本の不条理劇を確立した前衛演劇の先駆者。こういう企画に色んな劇団が参加するのっていいですね。わかりやすい演劇しか観てこなかった人にぜひ観てほしいです。自分もテアトル・エコーの『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』に関わることができました。

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自宅の本棚にも一冊、別役さんの脚本があります。一緒に写っている単行本は、仲代さんが小劇場に出た記念作、安部公房の『愛の眼鏡は色ガラス』や井上ひさしの名作『天保十二年のシェイクスピア』などなど12冊。
これらはもう30年くらい前になりますが、まとめて頂いたものなのです。そのころはまだお芝居をやっていました。ある日、ダンスを習ってる友達から、ダンスの先生が芝居の本をもらってくれる人を探しているんだけど市川くんどう?と言われ、あまり考えず、もらえるものならと取りに行ったんです。
本の持ち主は菅原鷹志さんでした。
「いや〜オレも演劇青年だったんだけどダンスの方にいっちゃって、もういいからさ〜…なんか、読んで活用してくれる若い人にあげたいんだよね」
見ると単行本が並んでいました。菅原さんが興味があったジャンルがわかります。従来の演劇のスタイルを壊した戯曲の数々。
菅原というハンコが押してあるものもあります。
「…こんなにですか?」「いいよ、持てる?」「ハイ、大丈夫です」
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菅原さんとはそれ以来会っていません。本を活用するどころか早々に芝居の現場から離れました。また酷いことに、前衛に属する脚本は読みにくいこともあり未だ読んでいないものもあります。ただ何度引っ越しても、いつもまとめてずっと本棚にありました。この手放さなかった本たちが、芝居の世界と切れずに繋いでいてくれた気もします。

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2015年06月30日

スクラップといえば植草甚一さん

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世田谷文学館で「植草甚一スクラップ・ブック」という展示を見てきました。
植草さんの活躍したのは1950年代から1970年代だと思うのですが、後にも先にも映画、ジャズ、アメリカの小説なんかの分野で植草さんを超える物知りオタクはいないんじゃないんでしょうか?その時代の色んなカルチャーが植草さんの頭の中でゴチャゴチャにコラージュされ、それをスクラップして排出しているイメージ。でもステキで計算されている。ものスゴい人です。時代が前なので本当のところよくは知らないんですけどね。

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植草さんをはじめて知ったのは中学生の頃。その後背伸びして、晶文社から発行された「植草甚一スクラップ・ブック」という月刊本を買っておりました。その本には毎号、手書きの日記が載っている小冊子がついていました。神田のどこそこで本を十冊買っただの、締め切り飛ばして散歩してまた本を十冊買って重かっただの、他愛もないことがなんとも味のある文字でダラダラ書かれてるだけなんですが、それがとにかく面白かった。
本の方はというと、なにしろ植草さんの知識が豊富すぎて1ページの中に知らない映画や俳優や本なんかの話がわんさか出てくる。ひとつふたつなら飛ばすんですが、知らないの多いんで気になっちゃってなかなか読み進められない。面白そうな方向を示してくれてるのにこちらが無知というかレベルが違いすぎて共感するとこまでいかなかったんです。ちょっと子どもすぎました。それでいつか再読したいと思ってました。登場する映画を観、引用された作家の本をかじって、準備して植草さんの住む丘に登りたいと…ですが、たいして観ず読まずで何十年。

植草さんの集めたスクラップ素材  スクラップしていた机のイメージ
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今回わかりましたがそんなことは到底無理。自分には転がって落ちてきた石ころを眺めるだけで十分だったのです。まぁでも、全部は無理でも少しは登場する映画や本を触れてみよう、と思った次第。で、
展示の方はというと、世田谷文学館の人達の植草愛は伝わりました。ですが日記がほとんどなんで展示物のひとつひとつが小さいのが難点。どーしたらいいのかな?今ひとつ植草さんの世界が伝わりにくかったです。カオスの極致みたいな面白さが欲しかった。もっとゴチャゴチャで汚くてもいいかも。

四万冊といわれる蔵書の中で埋もれる植草さんと
お気に入りのTシャツ姿の植草さん
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タグ:植草甚一
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2015年06月22日

KODAKからFUJIFILMへ

今度は久しぶりにデジカメを買ったお話。前に持ってたデジカメがKODAKでこんどのはFUJIFILM。なんだかフィルムメーカーに縁があるようです。
FUJIFILMがカメラを出していたことさえ知らなかったんですが、デザイナーの友達の事務所で見た彼愛用のFUJIのカメラがステキだったのですっかり虜に。それから量販店に行く度にFUJIを意識するようになり、とうとうX30を買いました。気に入ったのは見た目と持った感じ、けっこうズッシリきます。このあたりのランクの機種ってどこもアナログ回帰のデザインばかり、その中で一番好みでした。上位機種の100Tも魅力的だったんですが、自分の力量と使いやすさで選びました。
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撮ってみると色々と気になる部分が出てきます。シャッター音はいただけないし、パキパキした色調は慣れるのに時間がかかりそう。F2.0(広角)~F2.8(望遠)は明るい、レンズが明るいってだけでモチベーション上がります。あとスーパーマクロの1cmは驚き。ほとんどくっついてる。お米に書いた文字とか撮ってみたいですわ。撮らないけど。それからそれから、へんてこなフィルターがいっぱいついてます。聞くと最近のデジカメはみんな付いてるそうです。みんな簡単に出来ちゃったら使えないですね。
パートカラー        トイカメラ
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ぼかしコントロール(右がそう)
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こんなのあると深度とか気にしなくなりますわ。まぁちゃんとレンズでぼかした方がキレイですけどね

とりあえず散歩のお供ができました。
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2015年06月21日

ゲオからツタヤへ

近所のゲオが無くなってしまい仕方なく遠くのツタヤに行っています。ゲオで1週間50円のこともあった準新作を390円で借りなくてはならない。390円はないだろうと思っていると4本なら1000円になるという罠に引っかかってついつい沢山借りてしまう。見逃している映画も多いのでここぞとばかり色々観てます、その中から…
「インサイド・ルーウィン・ディヴィス」
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なにはなくともコーエン兄弟は観ちゃうんですが、今ひとつでした。猫がでていたからなんとか最後まで持った映画。途中で猫が変わってる事発見しながら観ました。猫侍と同じですな。だいたい猫侍でも籠に入れて運ぶよ。飼い猫でもないのにただ手で持って運ぶ事自体が不自然。「ハリーとトント」と絵面がそっくりですが、あのぐらいの仲になっても移動中はひも付き。音楽がらみの作品でいうなら「オー・ブラザー」の方がずっと良かったし、ミュージシャンの映画ならドキュメンタリーですが「シュガーマン」には遠く及ばない。期待が大きかったからガッカリも大きい。だけどコーエン兄弟作品は次もまた観ますね。
「ジャージーボーイズ」
まずウッディ・アレン調の客に語りかけるのがイヤ。あれで冷めました。ほんで前半が退屈。正直クリントイーストウッド作品でカタルシスを感じたことがないんで彼とは馬が合わない。曲だけ。監督の演出と波長が合わない。ほぼ同じ構造の「キャデラックレコード」の方が面白かったかも。ただ舞台はすごく面白そう。生であの展開であの曲なら間違いないでしょう。
「そして父になる」
是枝監督という事である程度わかっていたけど、想像こえる巧さにうなりました。すごく面白かったです。観る前から子どもを間違えられる話と知ってても引き込まれる。一人一人の人間がちゃんと計算され訓練され描かれている。福山が出てるってことがちょっと遠ざけていたけど福山じゃなきゃダメだった。お見それしました。タレントがお芝居してるって印象が変わりました。ガリレオとかもうやんない方がいいんじゃないかな。またリリー・フランキーのいいこと。10年くらい前まで自分の中では安斎肇に似た感じのイラストレーターって認識でしたが、頭と勘のすごくいい人なんでしょうね。彼を観てると役者の訓練って何なんだろうって考えちゃいます。好きなものがいっぱいあること、役を面白がってリラックスして集中すること、なのかな。自意識も高いんでしょうしどっかで屈折もしてるんでしょうが、それも含めて役者に必要な部分が備わっている。ぐるりの時は絵が描けるからなんだと思ったけど、今回電気屋さんに見える。感服。あと四人の大人の中で、結婚し子どもがいるのは真木さんだけ。だからなのか子どもとふれあう時の強さと優しさがステキでした。彼女の作品の中でも一番良かったです。
2013年のキネ旬1位は「ペコロスの母に会いに行く」。「舟を編む」が2位で「そして父になる」が6位ですが、ペコロスはつまらなかった。圏外。なら「そして父になる」と「舟を編む」でどちらかというと完成度や巧さでは「そして」なんだけど作品の力は「舟」。自分が選ぶなら1位「舟」で2位「そして」ですね。
「そこのみにて光輝く」
そこへ行くと、この映画が2014年度のキネ旬1位ということなんですがあんまり面白くなかった。去年は不作だっのかと思ってしまう。ダメじゃないけど、生々しく密に表現されてるだけでストーリーや展開に新しさはない。長いしある意味予定調和。おそらく30年くらい前に書かれていると思いますが、今観ると時代の焦点が微妙にずれててなんだかしっくりこない。「海炭市叙景」の方がずっと面白かったです。ただ弟役の菅田将暉、彼にはビックリしました。よく調べたら舞台もよくやってる役者さんのようですがスゴく良かったです。こんなにいいと思った若い人は最近ないかも。観終わってすぐ誰なのかパソコン立ち上げて調べました。主役の二人も高橋和也もいいけど、あの弟の役はそうそうできないなって思いますね。これから日本を代表する役者さんになるような気がします。
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2015年06月11日

Spirit of Derwin

暗中模索の中からはじまったPOP UP BOOKがやっとやっと…やっと完成しました。POP UP BOOK、飛び出す絵本風会社案内です。クライアントはヴィンテージ家具やヨーロッパのアンティーク小物を取り扱っているold maisonさん。9日から始まった展示会になんとか間に合いました。3月頭に最初の打ち合わせをしてから約3ヶ月。最後の1ヶ月は作っては直し、直しては作りのまさに手探りの状態でしたが、なんとか対岸にこぎつけました。手こぎです…最後はオールが流されて手だけだったかも…。
なんで家具屋さんの会社案内にダーウィン? そう思われる方も多いはず。 

案内状には、
いつも命をずっと見つめ、その謎を読み解こうとしたダーウィンは、自分の脚で調べ、目で見て、ひとつの結論を導いた。そんな彼の溢れる好奇心から学べることは何か? とあります。

つまり「ダーウィンの精神に学ぶ」Spirit of Derwinな展示会なのです。

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想像するのはは楽しいけど、表現し形にするのは難しく失敗の繰り返しがほとんどです。でもそこから生まれるものは想いは詰まっている。
好きなことを見つけて磨いて一緒に楽しいことをやりましょう!

今回の展示にはそんな気持ちがこめられています。

ダーウィンさんは進化論かガラパゴスの人くらいの認識しかなかったんですが、なかなかどうしてスゴイ人でした。POP UP BOOKなんですが24Pの本の中に25個くらいのPOP UPがありまして、old maisonの家具や小物とイラストの合体になってます。イラストはおおの麻里さんです。ステキな絵を描いてくれました。

写真を撮って、それに合わせてイラストを書いてもらい、組み合わせてPOP UPにするんですが写真が大変でした。POP UPって地面に対して平に置かないとおかしく見えるんです。でも普通に写真を撮ったら左下の写真のように椅子の奥の脚は奥の位置、そのままPOPUPにすると奥の脚は上にあがったようになってしまい1本足で床についてるようにしか見えません。
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だから脚をみんな床まで伸ばしました。変なんですが脚が上がっちゃってるのに比べると数倍いいんです。右の写真が完成したものです。机も奥のキャビネットもold maison商品。右の写真の左下の箱も蓋が開いて中に四つ折りが入ってます。これも大変でした。考えてみたら海外のすんごいPOPUPBOOKってイラストなんですよね。写真は難しいです…。
それから困ったのが、たたんだ時に貼ったモノがはみ出ちゃうこと。
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ガラスケースの中の家具はもっと大きくしたいとこですがこれでギリギリ…難しいです。そんなこんなを全部お見せしたいとこですがまだ見本しか出来上がってないんでここまで。
表紙は入稿データです。実際には穴が空いていてダーウィンさんの顔が見えているんです、ちゃんと中心にくるのかが心配だったんですがうまくいきました。
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タグ:old maison
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2015年05月11日

捻挫で足掛け上がり

1月末に白内障の手術した後ですが、眼は縫合できないので1週間は風呂に入れず温泉なんてもってのほかでした。3月頭になってやっと温泉OKでたもんだから調子こいてわずかに雪残る温泉地へ。そこでまたやっちゃいました。つるつるのツルツルの道でこけて左足首捻挫、で、ギプス。またまた風呂にちゃんと入れず…鉄棒の足掛け上がり状態。背筋にけっこうきますよアレ。
捻挫と言えばはるか遠い昔に同じような事がありました。シアターナンチャラを発行しているアサゴハンっぽい名前の会社にいた時ことです。北海道へ社員旅行に行ったんです。(その頃はねぇ〜ありがとうございました)
その日は登別温泉に泊まりでした。昼間は自由行動で何人かとクマ牧場へ行くことになったんですが、ちょっと風邪気味。クマ牧場行きロープウェーの入口に薬屋があったんで風邪薬を買っていると大きな声で呼ばれました。
「急いで、急いで〜クマ牧場4時半が最終だって〜」
ロープウェーの最終便が4時半というんです。見れば4時28分。あわてて釣り銭を掴み走り出したら、前の路肩で思いっきり転びました。
遠くで呼ぶ「急いで〜」に笑い声が混じります。
捻ったな はっきり感覚としてわかりました。
足はジンジンしてきましたがなんといっても登別といったらクマ牧場、行かないわけにいきません。それなりに楽しんで帰りにまた同じ薬屋によって湿布を買いました。温泉も北海道まで来て入らないわけにいきません。ダメとわかってても入りました。開湯以来、大浴場で右足外に出して足掛け上がりやったのは私だけじゃないでしょうか。
この時に右足首はギプスをしなかったこともあり3本ある靭帯のうち1本がいつの間にか切れて無くなってしまいました生活に全く支障はないんですけど、はげしい運動する時はサポーターをした方がいいようです。かなり前の事ですが、この右足の事があるので今回の左足はギプスになりました。面倒でも捻挫はギプスなんですね。

足が不自由な間(2月〜4月)事務所はおかげさまで怒濤の舞台まみれ、足掛け上がりで10回ぐるんぐるん回っちゃったくらい猛烈に忙しかったです。
無名塾は「バリモア」「おれたちは天使じゃない」それとホームページのリニューアル、子供のためのシェイクスピア「ロミオとジュリエット」、加藤健一事務所「ペリクリーズ」のパンフに「バカのカベ」「滝沢家の内乱」、テアトル・エコー「けっこうな結婚」、トロデトロ「ぺてん」、加藤忍一人芝居「花いちもんめ」それと現代音楽の祭典サントリーサマーフェスティバル、なんとかつつがなく納品できました。
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http://www.mumeijuku.net/
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もう過ぎてしまった舞台もありますが、どの舞台も成功しますように…

それから6月完成予定のPOPUP BOOKを明日入稿です。これはすんごく大変だったんですが、とっても面白いものになりそうです。

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2015年02月01日

さよなら水晶よ

眼の中の濁った水晶。右眼は去年の春まではギリギリ見えていて、免許の更新もクリアしていたんだが急に悪くなったんです。ほとんど見えない。駅の柱の駅名も見えない。眼科の検査に行くと、冗談でしょって感じの、手で持つバカデカイCひと文字のパネルが置いてありますが、それが見えない。

5年くらい前になんとなく眼がかすむので恵比寿の眼科に行った時のこと…
「白内障ですね」
「白内障ですか?どうしてなったんでしょう?」
「肌をつまんでみてください、ピチピチですか?赤ちゃんみたいにピチピチですか?」
「(つまむ)…違います」
「そういうことです」
「…」
「老化です」

普通は20年後に心配することだろうから職業病なのかもしれない。
それから騙し騙しやっていて、医者も10年くらいしたら…まあ考えてもなんて言ってたんですが急にダメになった。そういう事もあるようです。
なにしろほとんどのお年寄りがやっているとはいえ、眼の手術。仕事の事もあるし眼は最重要箇所。聞き、勧められ、調べ、名医と言われるA先生が執刀する病院で両目同時日帰り手術をやることになりました。大丈夫そうに見える左の水晶体も曇っているらしく一緒にやるのをすすめられ両目同時。両目同時って?…ちょっと不安でした。東京ではほぼA先生だけのようです。

それが30日。よりによって、白内障の最後の抵抗のような雪。うっすら積もってきれいでした。が、滑ったら大変、すぐ脱げる靴をという指示でしたがガッチリスノーブーツにして向かいました。
その日は35人が手術。全てA先生の執刀です。
60〜65例(片目を一例と数える)の手術が行われました。神業というかすごい体力と集中力。診察や目薬さしながら3時間くらい待って、手術前控え室へ。そこで点滴して血圧と心電図測る器具をつけ、手術時間は両目で10分くらい、右がすんだらすぐ左にいきます 。手術中は進行を穏やかな声で教えていただきました。痛くはなかったんですが、白内障をとり終えてレンズを入れるまでの20秒くらいが真っ暗になり、0の闇という感じで怖かったです。
人が多く忙しいゆえの居心地の悪さはありますが、初診に予約がいらなかったり、紹介料をとらなかったり、料金も高くないし良心的。問題は混んでいる事、診察もかなり待ちます。手術も今からだと6月。えっていうくらい先ですが難しい眼の人も全国から来るようなのでしょうがないかも。

昨日は手術後の診察日
「なんだか見えすぎちゃって、家が汚くて汚くて、あちこち掃除してたら気持ち悪くなっちゃたわよ〜」
「だめよ〜まだ動いちゃあ」
なんていうおばあちゃん達の声もどこか明るくはずんでました。
タグ:白内障
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2015年01月10日

ポンチ絵

風刺漫画のことをポンチ絵というのはなんとなく知っていたが、ポンチ絵というのがイギリスの風刺漫画雑誌PUNCH(パンチ)からきていると知ったのは、無名塾公演「ホブソンズチョイス」のパンフレットをやった時のこと。
「ホブソンズチョイス」は19世紀の終わり頃という設定なので、当時の日常の風俗がわかるイラストを入れたくて探していた所、図書館で膨大なPUNCHの合併版(10年ごとに分類)を見つけ、その中から時代の合うものを掲載した。パンフレットにあるイラストは全て風刺漫画雑誌PUNCHのものだ。
PUNCHは1841年創刊。中身は風刺漫画が満載で時の国家やヴィクトリア女王をからかったものも載っている。またPUNCHのウィキを見るとフランスの風刺新聞を見て作ろうと思ったと書いてある。つまりフランスでは少なくとも170年以上前から風刺漫画を使った新聞があった。フランスにはユーモアをもって権力と闘う土壌が他の国より根付いているのだ。もちろん日本でも昔から風刺漫画はある。岡本太郎のお父さんの岡本一平さんも風刺漫画家。新聞で言うと四コマも元々はそうだし、3ページ目くらいには風刺漫画が入っていることが多い。戦争中は天皇陛下や日本軍人はアメリカの風刺漫画の格好の的になっていた。現在も、おさまらない原発や戦争に傾きかける安倍政権を牽制する風刺漫画が日本や周辺各国の新聞や雑誌に載っている。
どうやってユーモアを持ちながら問題の確信を突き、シンボリックで求心的な絵を描けるかが風刺漫画家の勝負であり、文化なのだ。
広告を作る手法にもとても似ていて、絵を見て「あ〜ウマいな、やられた」と感じると同時に問題の本質もどこかに残っていく。そういうものでしかない。
ネットの書き込みを見ると自業自得というような意見が多いのに驚いた。ムハンマドをバカにしたらそりゃダメだという意見も多々ある。風刺漫画という表現を酷いと言う人もいる。それでムハンマドって新しい過激な宗教なのかと思ったらマホメッドのことだった。イスラム教は今回の悼ましい事件をおこして当然と考えない宗教だと信じたい。キリストだってユダヤだってのべつまくなし風刺漫画に登場している。襲撃をしかたないと賛同する日本人がいるとは…
ならば「聖☆おにいさん」の片方がマホメッドだったらどうなんだろう?
爆笑問題の政治ネタがNHKでボツになり、個人の名前を出すのは下品という人がいた。政治ネタで個人名が出てこないのは想像つかない。北朝鮮の映画を観た人が、ラジオで そうでもないよ 言っていた。そうでもないとは北朝鮮を一歩的にバカにしてないという意味だ。表現の自由とは受け取る側のユーモアセンスが大きい。
一歩引いて面白がるゆとりがセンスだ。
風刺やパロディが抹殺されないためにユーモアをもって今一度考えたい。
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2014年11月22日

クリスマスと眼鏡

土曜日なのでゴミ袋を持って表に出たら、男の子が二人なにやら大きな声でしゃべりながらやってくる。小学四年生と見た。

「クリスマスかぁ、今年何もらえるかなぁ」
「本だよ」
「ホ…ン?」
「ホン!まいとし、ホン!」
「…」
「ママが勉強になるからって」
「…」

少年が放った「ホン!」は迷いのないハッキリした声。妖怪ウォッチどころかなんのゲームも入り込む余地のない潔さがあった。行き場を失ったクリスマスの話はそこで終わるしかなく、二人は黙って通り過ぎていった。彼はなにより「本」が欲しかったように思えた。

父方のいとこのD介のこと。彼は小学校に上がるくらいまで声も出さない臆病な子だった。親戚の集まりがあっても、ビクビクしていて一言も話さず奥に引きこもってジッとしているばかり。それがある年の正月の事だった。本家の居間で騒がしい子どもがいる、誰かと思ったらD介だった。そして、これぞ牛乳瓶の底という眼鏡をかけていた。
「いっつも困ったような顔しとるもんで、もしかしたら目が悪いんじゃないかと思ってねぇ、眼医者に連れてったじゃん」
「ほんで?」
「目が悪かっただよ、ほんで無口だったんだで」
「そりゃわからんかったねぇ、目だったかん」
「眼鏡作ったらしゃべるしゃべる、まぁ止まらん」
D介のお父さんも原因がわかってホッとしたようだった。
それからが凄かった。性格が明るくなっておしゃべりになっただけでなく、文字に目覚めたのだ。
「いままでみんなが本見とってもなんだかわからんかったけど、それが見えるようになったもんでスゴい興味もったんじゃないかん?」
「ほだら〜」「ほだら〜」
親戚中ではD介の話題で持ちきりだった。なにしろどこでも本という本を読みあさる、小学生なのに大人の本まで読む。読んでわからないことがあると大人に質問攻め。ノージャンル、辞書まで読む。うちに来た時も親父の書庫に閉じこもり、親父に質問攻めしたあげく何冊か持ち帰っていった。オレや兄貴が絶対手にしない5cm以上あるやつだ。本の虜になった彼にはもう何年も会ってないが、一族ではじめて東大に入り農業の研究をしている。
D介もクリスマスに「本」を貰っていたな と思いだした。 
posted by gutter at 18:31| Comment(0) | 日記