2014年11月12日

ブロードウェイで二十ン年振りの出会い

加藤健一事務所の今年最後の公演「ブロードウェイから45秒」が紀伊國屋サザンシアターで絶賛上演中です。初日前にチラシを折り込みにいった二つの劇団の制作さんから別々に、ロビーがスゴイですよと言われました。二人から言われたんで何がそんなにスゴイのか気になって気になって…初日観に行ってわかりましたよ。迫力!これは確かにロビーがスゴイ、驚きました。どんなにスゴイのか気になった方はぜひ劇場へ!もちろんロビーだけじゃなく芝居もスゴく面白いです、15日まで。
今回の公演の演出家は堤泰之さん。小さいものから大きなものまで演られている人気の演出家さんです。実はデザイナーの仕事をはじめてなかったかほんのひよっこの頃、堤さんの劇団ネバーランドミュージカルコミュニティの解散公演のチラシを作った事があるんです。二十ン年前です。「天使の羽が降る日に」紀伊國屋ホールでした。解散公演で紀伊國屋ホール、小劇団の中でも人気のあった劇団でした。よくペーペーにやらせてもらったなぁと思います。その頃はまだMACとか使ってなくてタイトルを定規とロットリングで書いたのを覚えています。ビジュアルの写真をワザと荒くしたかったので写真をカラーコピーして入稿しました。技術は無いけど若気がタップリだったんです。至っておりました…現物はどこにあるのやら…
稽古場におじゃましなかったので初日の打ち上げの席が堤さんにお会いした最初でした。「実は…」と切り出したら、堤さんの方から「昔お願いしましたよね、チラシに名前があったんでいつお会いできるかと…」言われビックリ。覚えていただいてたとは…嬉しかったです。二十ン年経ってまたご一緒出来る幸運に感謝。また次が出来ますように…早く…ン年の間に…
加藤健一事務所のお仕事に関わって3年ちょっとなんですが、年間4本ペースなんでもう12本。制作する中で一番といっていいくらい楽しんでやっているのがA5横サイズのパンフレット。
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作品の延長線上をイメージしてけっこう自由にやらせていただいています。チラシと同じビジュアルでやったり、写真を借りたり、撮影したり…今回のはポスターの真ん中のタイトル部分に使った写真を流用しました。ちょっと前のブロードウェイ、脚本が書かれた頃だと思います。これも初日の席で則子先生に裏面に吉野家が写っていることを教えていただきビックリ。
ロビーが気になって、パンフの吉野家を確認したい方、もちろんニール・サイモン初演をカトケン事務所で観たい方はサザンシアターまで。
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2014年11月10日

H氏からのFAX

11年前のある日、1枚のFAXが流れてきました。OKだという内容のFAX。送信票として使っているのかもしれませんが、このFAXは捨てられません。(内容は消しました)
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妹尾河童さんとはその時に一度だけ無名塾の「森は生きている」でご一緒しました。ご一緒したといってもパンフレットに載せるための原稿をもらっただけなんです。それでも、緊張しました。河童さんは舞台美術家であると同時に優れたグラフィックデザイナーでもあるからです。原稿に文字組の指示がしてあり同業者感覚を感じて嬉しかったです。イラストなんですが少年Hはともかく軍服の少年も河童さんご本人でしょう。Hとは河童さんの本名肇(はじめ)のH、本を読んでいたのでご本人のHにいたく感動しました。

それから最近、長らく気になっていた映画の「少年H」を観ました。本が良かったので観るのをためらってた所もありますし、戦争ものを遠慮していた所もありました。映画は、もうちょっと本で感じたグゥ〜と盛り上がる頂点みたいな感じが欲しかったんですが、画もキレイで臨場感もたっぷりでとても良かったです。特に父親役の水谷さんがいい。水谷さんってパターンで芝居する俳優さんのイメージがあったんです。若い頃は「傷だらけの天使」や「男たちの旅路」のヤンチャで「…ナ〜ニヤッテンノ〜」って首ふりながら語尾を伸ばすイメージ、右京さんの「…ですねぇ…ジョロロロロ〜」と妙に落ち着き払ってひとり遠くにいっちゃってるイメージ。つまり型にはめて演技するイメージだったんですが、妹尾家の父親はとても自然で気持ちがわかって懐が深い。スゴく良かったです。右京さんばっかりやらないで普通の役ももっともっと観たいですね。
河童さんは80歳をこえ、いまは老年Hですが、まだまだ現役で頑張っておられるようです。何か機会があればまたご一緒したいです。
タグ:妹尾河童
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2014年11月05日

「バリモア」初日

11月3日、仲代さんはこれからアラモ砦に一人で立つ。

観る前、いつになくドキドキした。なにしろ1時間40分もの間舞台にひとり、膨大な膨大なセリフ量だ。
もしかしたらダメなところを今日観ることになるかもしれないという
、とても失礼な部分を含んだドキドキだ。

しかし、舞台に出てきた一瞬でドキドキは吹き飛び、引き込まれ、
圧倒された。舞台が開いてまもなくだった。
ほろ酔いでゴキゲンなバリモアが診療鞄を持って登場する。
中から出たのは二本の酒瓶。それを右手の指にぶら下げ話はじめたかと思ったら、「ガッシャン!」
酒瓶同士がアメリカンクラッカーのようにお尻がぶつかって割れた。
瓶の底がきれいに抜けお酒はまっすぐ舞台の上へ。
瓶の底だけぬけて、滝のようにお酒が流れたのがキレイだった。ガラスも散乱している。
仲代さんは酔っぱらってフラフラしながら大きな破片を拾いあげ
「あ〜もったいねぇ」
ハプニングなのだ。仲代さんはとんでもなかった。

ほとんどの人が演出だと思っただろう。
セリフを飛ばそうが忘れようが、もうどこから切ってもバリモアだ。演じることに捕われ、演じる事が出来なくなった役者の老醜を1時間40分ぶちまけた。
終演。
観る前と違うドキドキに強く襲われた。手伝いに何人もの教え子たちが来ていた。
何も言わなくてもみんなの顔を見たらわかる。
81歳の師匠に打ちのめされたことが
誇らしくてしょうがないのだ。
仲代さんはいつも手の届かない場所にいる。楽屋で感動した教え子が「バリモアと仲代さんが一致してました」と声をかけると、ドーランを落としながら
「バリモアだと思ってやってないから」と一言。
映画スターであり、最高のシェイクスピア俳優であり、演じる宿命を背負った役者。バリモアとは仲代さんそのものだった。
今回はうまく出来たと思ってたポスターが、舞台上の仲代さんにかき消され
これで良かったのかと不安になってきた。
それでもこの作品に関われたことを誇りに思う。
posted by gutter at 19:48| Comment(0) | 演劇

2014年10月31日

モウロウどころか目が冴えた菱田春草展

昨日の昼間、思いたって菱田春草展へ行ってきました。
黒猫がなにかと話題の展覧会ですが、落葉シリーズが素晴らしい。遠目から全体見回し鼻息荒くうなってたら、かぶりつきの御夫人集団がうるさいのなんのって…もう、何話してんのかと思ったら
「これ、椎の木じゃない?」
「ドングリが落ちてないから違うんじゃないの?」
「じゃあ、椎の木じゃないんだ」
そ こ で す か ?

36歳で亡くなった菱田春草、最後の2、3年のセンスがケタ外れですね。芸大(東京美術学校)の同期に横山大観や下村観山らがいますが、同時期の画家と比べてもオシャレでセンスが抜群。本当はここからだったんだなと感じます。背景を描かないで手前をちゃんと描くことで朦朧がより朦朧となり遠近感も感じられる。そして絶妙なバランス、見事でした。
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下は落葉シリーズの部分アップ。病床でこんなに細かく描くのはどんなに大変だったか、未完の作品も含め全ての落葉シリーズを観ることができます。
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若いころの宗教っぽいものとか坊さんの絵とか、朦朧づくしなんてのはちょっと苦手なんですが20代の作品にも面白いものがありました。
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「白牡丹」これなにがスゴいって、右上にある黒い二つの点、はじめゴミかと思ったらコバエのような虫でした。この虫で空間のバランスがうまくいってるわけなんですが、普通描かないですよね。買う側から言ったらイヤですし…。
旧態依然とした日本画への挑戦というか反骨がブンブン飛んでいるような気がします。
猫シリーズで好きだったのはこれ
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ちょっと怒ってますね。今回の展示のメインの黒猫は何とも言えない魅力がありましたが、思ったより色のメリハリがなかったのと黒猫がそこにいるという感じがあまりしなかった。なぜだろう…照明の加減もあるのかもしれませんが…。
あとカタログのデザインがシャレてました。
春草さんもセンスのいいデザイナーにカタログを作ってもらって喜んでいることでしょう。
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2014年10月30日

芭蕉と小さいおうち─その2

しばらくして「小さいおうち」を観たんですが、小さくないじゃん が第一印象。あれが小さいなら大きいおうちは岩崎邸か!と思いましたね。それで問題の間取りですが「小さいおうち」の1階は
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こんな感じです。こういう家の特徴は和洋折衷。昭和20〜30年代に流行った文化住宅に近いです。関西では文化住宅というと集合住宅のことを指しますが、東京では日本家屋の中に洋風の応接間を取り入れた家を文化住宅と呼びます。玄関入ってすぐ左側の洋間が応接間。俊定先生の家もそう、お会いする時はいつも出窓の付いたこの応接間でした。比較すると、応接間は先生の家のほうが少し狭いんですが、それ以外は台所の位置も奥の続き部屋もほぼ同じ。叔父さんが本を読んでいて同じと思ったことも頷けます。文化住宅は平屋が一般的だったので、二階のついた「小さいおうち」や「中村俊定家」は少し上等なタイプかもしれません。トトロのサツキとメイの家もそうですね。洋間への憧れと日本家屋のすごしやすさが合体した理想的な昭和の住宅とも言えます。今ではめっきり少なくなりましたが、杉並や世田谷を歩いているとたま〜に見かけます。
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横浜には小さいおうちサイズから中くらいのおうちのちょっと豪華なものも残っていて、これは洋館付き住宅と呼び、「よこはま洋館付き住宅を考える会」という市民団体が保存活動をしています。横浜なんで洋間がもう少しあるのかもしれません。
俊定先生の家は先生が亡くなり奥さんも亡くなられた後に、老朽化でやむを得ず建て替えられましたが、都内にあるものはなるべく残してほしいです。
「ものすっごい小さいおうち」でもいいので文化住宅のような家に住むのが夢なんですが…枯れ野をかけめぐるばかりかも。
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2014年10月28日

芭蕉と小さいおうち─その1

ファミリーヒストリーなんか観てると自分のルーツが気になったりします。小学生の頃ルーツ話で盛り上がると、みんななぜか自分の家だけは元は武士だと思ってる。ある時「お前は目と指がお百姓さん」と決めつけられ、頭にきて帰って親に聞くと「この辺はみんな百姓だよ」とそっけない返事。いまは農業に憧れがあり、尊敬しまくりですが、昔はテレビの影響なのか武士に人気があったようですね。
さて先祖ですが、変わったところでは父親のひいおばあさん(高祖母)の妹かお姉さんが形原の斧八という任侠の親分の姉さんになった人がいるそうです。外戚なんで全く関係ないんですが、吉良の仁吉と兄弟分だそうで次郎長三国志にちょこっと出てきます。で、うちのご先祖姉さんはと言うと、斧八親分が留守の間に家にやってきた渡世人を、「出かけてます!」ときつく追い返した。というたわいもない話だけが百何十年経った法事の暇な時間に出るくらい。「出かけてます!」だけではファミリーヒストリーにならないですね。
自分が知ってる一族の中のではなんといっても中村俊定先生です。岩波文庫を四冊も出されている芭蕉の研究家。おじいさんの弟で大叔父さんにあたります。中村姓のお寺に養子に入ったんですが、文学がやりたくて早稲田大学に進み、その後俳諧研究に打ち込みました。継ぐはずのお寺はどうなったんでしょうか?謎です。
こちとら芭蕉も俳句も全く興味は無かったんですが、本屋さんに入り岩波文庫の棚の前を通ると俊定先生の本を探し、あると誇らしい気持ちになってました。
俊定先生の家から5分くらいの雪谷に父親の弟、つまり叔父さんが住んでいまして、叔父さんの家に遊びに行ったりした時に何度か俊定先生宅にもご挨拶に伺いました。いまだったら色んな事を多少は話せるのに当時はレベルが違いすぎて…もったいないことしました。先生はご高齢だったのでほどなく亡くなられましたが、自分の子どもも孫も甥っ子も親族みんな俳句に興味がなくって継ぐものがいないと嘆いてらしたのを覚えています。先生の集められた本は全て早稲田に寄贈され中村俊定文庫になりました。

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それからそれから15年くらい経って本屋でなにげなく「芭蕉俳句集」を買い、それからそれから5年くらい積ん読があって、なにげなく読んでみるとこれが実にわかりやすくまとまっている。これぞ食わず嫌いだったのかと思いました。芭蕉は天才ですね。スケールがスゴい、俊定先生がどこに惹かれどの句が好きだったのかなどお聞きしたかったです。
今年の5月ころの事です。雪谷の叔父さんに会いに行った時に
「最近やっと俊定先生の 芭蕉俳句集 読んだんですが、面白いし、わかりやすいですね」と言うと
「年とるとああいうものが読みたくなるんだよ」とつれない返事。
そうなのかそうであってもいいやと思っていると

「小さいおうちって知ってる」と聞かれる
「映画ですか? 松たかこの?」
「いや映画はまだ観ていなくて本を読んだんだけど、出てくる家が俊定先生の家そっくりなんだよ」
「へぇ〜雰囲気がですか」
「いや赤い屋根とか雰囲気は全然違うんだけど,間取りがそっくりでね」
俊定先生の家の間取りを思い浮かべた。
(続く)
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2014年10月27日

冒険は永遠に

奇想の人でした。まさにアバンギャルドな人。
だげど内にこもらず外に向かって発信する。
その思いもつかない発想にいつも驚かされました。
赤瀬川原平さん。
トマソンなんてマイノリティの慰みものにすぎないような事を
いつのまにか誰もが気に留めるものにしてしまう。

先日も川越に行った時に古いビル壁にあるドアを見て
「あれっトマソンじゃない?」と思わず言ってしまった。
煙突写真もそうですが、誰もが気づかず捨ててしまうようなものに価値をみつけ、その視点の新しさについこちらも乗せられる。
楽しみながら逆流の川を登る人。ゴミの中から文化を再生させられる人でした。

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20年近く前になるけど、全てが観られる展覧会「赤瀬川原平の冒険」が名古屋であり、正確に言うと名古屋だけであり、こりゃあ行くしかないなと休みを取り。実家を通り越して展覧会を観に行きました。伝説の千円札裁判のものもあったんですが、伊藤博文の前の聖徳太子の千円札。全く知らないお札だったのでピンとこなかったけど、それだけ昔から反骨であったわけです。

小説を発表された時にはすぐ新刊を買いました。中身は良かったけど普通でした。普通な事にかえってビックリ。ピカソやゴッホがデッサンがうまいのと似てるのかもしれません。何をやってもセンスがよい人なんでしょう。その人が無用の廃物をトマソンと名付け面白がる、衰えを老人力と発想する、ここにスゴさがあります。
奇想もアバンギャルドもできなくても
流行やコンサバなものにとらわれない視点だけは持たねば…
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2014年10月23日

旅日記とベスト10

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「バリモア」のパンフレットです。
「バリモア」といえば偉大なる横顔と呼ばれたお方。バリモアの偉大なる横顔って左側だけなんです。正しくは偉大なる左側の横顔。バリモア本人の右側の写真がほとんどないので、右がどのくらい偉大じゃないのかがわからないんですが、なにしろ左がお気に入り。仲代さんはどちらもステキですが
バリモア役なんでやっぱり左側。ポスター写真から剣をとり横顔をシンボリックにトリミングしました。
今回の公演は無名塾のいつもの公演とはちょっと趣が違います。出演者も少ないし公演数も少ない。予算も小規模なんでパンフレットのページ数も限られます。限られるとかえって張り切って、いつもと違う事がやりたくなります。たいがいの演劇のパンフレットって、演出家の挨拶、出演者の写真とコメント、作品の教養的裏話に稽古場写真。だいたいこのパターン。演劇のパンフレットを毎月のようにやるんですが、こればっかりではつまらない。
今回のパンフレットは、仲代さんも大挑戦ですし、こちらもちょっと変えてみました。
ジョン・バリモアと仲代さんとは共通点は多く、一番は数多くの映画に主演しながら舞台俳優でもあり続けたところです。そこで「舞台」と「映画」という切り口で面白いものが出来ないものかと考えました。
ポスター撮影が終わった後、観劇のため渡米されることがわかっていたので、観劇コメント入りの旅日記はどうだろうと思い提案すると快よくOKいただきました。それが舞台の切り口
「仲代達矢の愛するブロードウェイ」
仲代さんのロス&ニューヨーク15日間の旅日記です。ブロードウェイの舞台は8本観劇。
映画祭でインタビュー受けたり美術館めぐりなどもあり、スナップ写真満載の楽しい内容になりました。普段着の仲代さんがニューヨーク闊歩しています。
もうひとつの映画は仲代さんが好きな洋画を教えてもらう企画にしました。
「仲代達矢の恋したスクリーン」
仲代さんに、主演された映画の事を聞くことはあっても。好きな洋画のことを聞いたものはほとんど見た事がありません。なにより自分が聞きたかった。仲代さんは俳優を志した若い頃、むさぼるように毎年300本もの映画を観ていたそうで、その中から忘れられない10本選んでいただきました。ベスト10から惜しくももれたんですが番外選んでいただいのが「春の珍事」。まさかこの映画を選ばれるとは…何回も観ても大笑いされたそうです。内容は、野球好きの科学者が期せずして作った「木材を嫌う魔法の薬」これを野球のボールに塗るとバットをよけて全部ストライクになってしまう。科学者はメジャーのピッチャーになり、ついにワールドシリーズに!というとんでもない話。明らかにB級。でもこれを選ぶ仲代さんてステキです。
今回のパンフレット、ほんとに面白い内容になりました。観劇の記念にぜひ!
といっても残念ながら
東京公演は完売のようです。
10月31日の北本公演がまだチケットがあるようなのでお急ぎください。
タグ:バリモア
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2014年09月07日

アサガオとポップコーン

八月の終わりのことだった。お昼を食べに行こうと事務所のドアを開けると、目の前にお隣の女の子が立っていた。
「こんにちは」「…コンニチハ…」いつものように挨拶をして、すりぬけようとしたんだけど、動かずモジモジしている。
「どうしたの?」と聞くと、うつむいてにじり寄って来て、なんだか言いにくそうに
「あのね…」
「…どうしたの?」
「あのね、…アサガオを預かってほしいの…」
…アサガオ?あぁ、わかった、通路に置いてあるアサガオのことか…
「いいよ、お水あげればいいの?」「ウン」
「旅行に行くの?」「ウン」
すごく嬉しそうな笑顔を見せた。

彼女の最大の心配事はなくなったが、こちらは責任重大だ。アサガオを見ると半分くらいの葉っぱが黄色い…もしや枯れかけているのか?夕方、事務所にあった観葉植物用の栄養剤をあげ、三日間は早く来た。そのおかげもあったのかなかったのかアサガオは枯れずにすみ、帰ってきた彼女からのお土産も気持ちよくもらうことができた。

先週の金曜日のこと、玄関でコンニチハ〜と元気のよい声がする。またお隣の子だなっと思ってドアを開けると、今度は彼女と同じ年頃の友達が一緒で紙の筒のようなものを差し出した。
「ポップコーン、作りたてだよ」「シオ、シオ」友達の合いの手が入る。
「ありがと〜、お友達?」
「ウン、同じクラス」「へえ〜、何年生?」
「1年生!小学1年生!」友達の方が答える。
「えぇッ、大学生かと思ったよ」
「なわけないじゃん、こんな大学生いないよ〜」反応がけっこう早い.
「学校始まっちゃって大変だね〜?」と同情すると
「楽しいよ〜!二学期だよ!でも今日は本の感想で大変だった〜」「ね〜」
二人はポップコーンを渡す任務を終えて楽しそうに笑いながらお隣に戻った。

お隣の子は1年生だったのか…学校は楽しいらしい…楽しいのか学校は?。
そんなこんなを考えながら、ポップコーンをつまみ、どうだったかな自分の小学1年生の時はと遠い記憶を辿っていてハッと思いだした。
1年生だからアサガオだったんだ。
宿題のお手伝いをほんの少ししたような気にもなり嬉しくなった。


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2014年08月04日

関係図も100%

子供のためのシェイクスピアのイラストを描いている100%ORANGEさんなんですが、ポスターのほかにもうひとつ毎回描いていただいてるモノがあります。それが関係図(相関図)です。
お気に召すまま          シンベリン
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基本的に年齢とストーリーの情報だけで自由に描いてもらってるんですがこれがスゴくいいんです。変に役者さんに似せたりせず、衣裳とかも舞台上のモノとは関係なく描いてるからORANGEさんの魅力たっぷりです。

ヘンリー六世から
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ORANGEさんでオシャレでカワイくて力が抜けきってたイラストのオンパレードです。この関係図でTシャツつくったら面白いかも。
さて、今回のハムレット、基本的に前回のハムレットの流用なんですが1人だけあまりにもその役をやる役者さんの雰囲気と違っていたので微妙に修正してもらっています。それは誰でしょうか?
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わかった方連絡いただければ100%ORANGEさんが子供シェイに描かれたものの中からお好きなポスター差し上げます。(パンフレット二冊持ってる方対象になっちゃうんでかなり狭いんですが…)

子供のためのシェイクスピア東京公演は9月11日からあうるすぽっと。
よい席はお早めに!
posted by gutter at 18:23| 演劇